2013/12/22

12月22日 ベルガモ、ミラノ

12月22日(日曜日)

昨日に引き続き、今日も霧雨です。7時30分からホステルの朝食。イタリアのホステルの朝食は期待してはならないけど、やはりその「期待」を裏切らない質素さ。以前泊まったナポリほどではないけど…。 パンと、シリアル、ヨーグルトが「取り放題」なのが進化している程度か。

チェックアウト時間は11時なので、部屋に荷物を放置して旧市街に出かける。ホステルのあるポルタ・ヌオーヴァ付近は、午前8時すぎではほとんど人が歩いていない。道路に掛けられているクリスマスの電飾だけが寂しそうに光っている。昨日より霧が深くなっているようで、ポルタ・ヌオーヴァの交差点から見る時計塔すらかすんでしまっている。

■ ポルタ・ヌオーヴァ 8:45 → 旧市街 チッタデッラ前 8:55 (市バス 1A系統 1日乗車券5ユーロ)

市バスに乗り、終点の(旧市街の最も奥にある)チッタデッラの前まで行く。旧市街に登っていく道路には、たくさんのジョギングする人がいる。チッタデッラのところには、スポーツバイクに乗るサイクリストまで…。 雨なのに、クリスマスなのに気合入ってますね。

チッタデッラの回廊の屋根のあるところには、クリスマスだからか、普段から出ているのか知らないがオーガニック食品や美術品を売る露店が並んでいる。ヴェッキア広場に向けて歩く。昨夕はたくさんの地元の家族連れが歩いていたが、さすがに早朝にはその姿も見かけず、ゴーストタウン状態。観光客も、もちろん皆無なのでコッレオーニ礼拝堂や大聖堂の中をちらっと覗いてみたが、無人状態だ。


ベルガモ城塞


昨日、時間切れで行けなかった城塞を見に行く。旧市街ケーブルカーの駅前から急な坂道を少しだけ登ると、霧にかすんだ塔が見えてくる。内部はベルガモの歴史を展示した資料館になっていた(入場料2.5ユーロ)。城のメインタワーの石垣の外には、戦死した英雄の記念碑に囲まれてM42戦車が展示されている。


城塞に展示されているM42戦車


霧雨でも、傘をさして撮影するわけにもいかず、もうずぶ濡れである。ケーブルカーとバスを乗り継ぎ、新市街に戻る。

■ Piazza Mercato Scarpe 10:24 → Via Emanuelle Vittorio II 10:26 (旧市街ケーブルカー 1日乗車券5ユーロ)
■ Via Emanuelle Vittorio II 10:30 → ヴィットリオ・エマニュエレ広場 (市バス 1A系統 1日乗車券5ユーロ)

ヴィットリオ・エマニュエレ広場には、この時間にはだれも乗っていない回転木馬が、音楽だけはクリスマスらしく流しながら回っている。すぐ横のダンテ広場を見てみると、こちらにはクリスマス市の露店が並んでいる。もう10時過ぎているので、ちらほらとお客が来ている。

聖バルトロメオ教会の前まで行き、引き換えし、ホステルに戻る。チェックアウトの11時少し前。部屋でぬれた服をタオルで拭き、チェックアウト。列車は毎時2分なので、12時02分の予定時間までしばらくある。ホステル1階のラウンジで、いまこの日記(今日の前半分)を書いている。

~~~ ここから ~~~

■ ポルタ・ヌオーヴァ 11:40 → 鉄道駅 11:41 (市バス 1A系統 1日乗車券5ユーロ)

12時02分発の列車は、駅にたどり着いた時にはすでにプラットホームに停車していた。イタリア鉄道の列車ではなく、スイス国鉄(CFF)とTRENORDの両方のマークが入った新型車両だ。国境付近でもないのに、何でスイス国鉄と提携してるのだろうか…。

■ ベルガモ 12:02 → ミラノ中央駅 12:50

乗り込んだ快速列車は、ディーゼル車両とは思えないほどの静かさで出発。霧に覆われた小麦畑の中を西へ向かってゆく。車内は結構満員で、立ち席の人が少し居る。途中3駅ほど停車して、定刻通りミラノ中央駅に到着。ほかのプラットホームには、高速列車のユーロスターや、去年から走り出した民間鉄道会社イタロの高速列車などが停車している。

駅を出て、予約したホテルに向かう。駅の東口には、ミラノ空港行きのバスが停車していて、10ユーロと値段が掲示されている。遠いベルガモ空港が5ユーロなのに、(相対的に)近いミラノ空港のほうが高いのか。格安航空しか発着していないベルガモの乗客からは高い金をとれないという判断なのだろうか。

駅を出ると不思議な角度で交わった道路ばかりだ。スマホにインストールしているGPSナビゲーションで、どんなややこしい所でも迷うことなくたどり着けるのは、便利なことだ。ただ、以前のように海外旅行でのドキドキ感は全くなくなってしまったのは、寂しいことでもある。


インド人街にあるホテルにチェックインし、荷物を置いて観光に出かける。ホテル周辺のインドレストランは、インド人が座席をほぼ独占してくつろいでいるので、非インド人の私のような人間が入れるような雰囲気ではない。地下鉄ロレット駅前にあるチキン・ファストフード店でチキンバーガー(3.5ユーロ)を食べて昼食とする。

この地下鉄駅の前には、マクドナルドもあるし、1本道を隔てたところには大きなスーパーマーケットもある。旅行者にとっての便利商店が集まっている感じだ。

地下鉄駅の自販機で1日乗車券を買う。4.5ユーロなので、50ユーロや20ユーロの紙幣を入れると「もっと小額紙幣を入れろ」と警告表示が出てお札が戻ってくる。結局、10ユーロしか受け付けてくれなかった。地下鉄1号線に乗り、ドゥオーモ駅で下車。

■ ロレット 14:07 → ドゥオーモ 14:14 (地下鉄M1 1日乗車券 4.5ユーロ)

駅を出ると、目の前にゴシック様式の大聖堂。そしてクリスマス市の露店が出ている。観光客だろうか、ものすごくたくさんの人が大聖堂前の広場を歩いている。10年位前にこの街に来た時には、ワールドカップサッカーのパブリックビューをしていたが、こんなたくさんの人を見かけなかった。大聖堂に入場する。入場料は取られない。

内部は、かなり大きな空間だ。こんな大きかったという記憶が全くない。身廊の真ん中に巨大なテレビスクリーンを置いて、何かイベントの準備をしているようだ。地下のクリプトの見学に行列ができている。何やら中国人と思われる団体客が、とんでもなくゆっくりと見学しているようだ。キリスト教じゃないんだから、聖人の骨をじっくり見てどうすんだと…。

大聖堂を出てガレリアを横切る。中央にはロンバルディアの旗のマーク(Coat of Arms)と、SVQR(以前よりの、また新規の元老院議員諸君)という略語のモザイク画が埋め込まれている。スカラ座前の広場には、レオナルドダヴィンチの像。とりあえずこのくらいを見て、10年前に入場しなかったスフォルツア城へ。

雨はとりあえず小降りになったが、霧が結構出ている。城の塔が少しだけかすんでいるが、ベルガモ旧市街ほどではないのが救いだ。城の中の展示室の共通入場券は3ユーロと格安だ。中世の教会の石像や、建築部材などが展示されていたり、中世から近世までの家具調度品、中世の甲冑など、いろいろな種類の展示がある。


スフォルツァ城内 中世の騎士

城の歴史を開設したような展示は見かけなかったが、そういうのを知りたい人はイタリアには居ないのだろう。

■ Cairoli 16:29 → ロレット16:39 (地下鉄M1 1日乗車券 4.5ユーロ)

いったんホテルまで戻る。途中でスーパーマーケットに寄り、明日の朝食の食材を買う。ロレット駅前の昼にチキンバーガー0を食べた店で、チキン・ウィングのセットメニューを注文。フレンチフライの代わりに、タイ米を蒸したのに変更したもらった。5.4ユーロ。

■ ロレット 17:50 → ドゥオーモ 18:00 (地下鉄M1 1日乗車券 4.5ユーロ)

夜景を撮影するために、再びドゥオーモ駅へ。大聖堂前の広場には巨大なクリスマスツリーが置かれていて、これと大聖堂、あるいはガレリアとの組み合わせの写真を、人ごみの中で何とか撮影。


大聖堂とクリスマスツリー


大聖堂広場の動画

周辺の道のいくつかを回って、撮影対象になりそうな電飾を探すが、地味なのはあるが特にこれといったものは無い。以前訪れたイタリアの街、パレルモやシラクーザ、あるいはフィレンツェなどではきれいな電飾が目抜き通りなどに取り付けられていたが、ミラノではそういうのは無いようだ。

スカラ座の前の広場では、音楽に合わせて建物に光を当てていたりするが、こういうのは写真撮影には不適だ。

■ ドゥオーモ 18:48 → リマ 18:58 (地下鉄M1 1日乗車券 4.5ユーロ)

今日泊まる安宿は、騒々しくドアを開け閉めしたり、地響きを立てて歩くような下品な客が多いようだ。壁が薄すぎて、騒音が響き渡っている。今回の旅行で泊まったホテルで一番よかったのはラルナカのリゾートホテル。その次が、ベルガモのホステル。ただし、朝食は評価対象から除く (笑

■ ホテル・カリプソ 16号室 37ユーロ/1泊

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