2012/09/30

9月30日 ベルガマ、イズミール

2112年9月30日(日曜日)

6時30分起床。7時、ホテルの2階(こちらでは1階か…)の食堂で朝食。他に宿泊している人が居ないのか、それとも、もっと遅くに食べに来るのかは知らないが、私以外に誰も居ない。

7時45分、スークの横のバス停から163系統のバスに乗り、バスターミナルに向かう。この街のバス停には、系統番号も時刻表も貼り出されていないので、あらかじめインターネットでバスの時刻を調べておかないと、長時間待つことになるかもしれない。(ちなみに、163系統は30分に1本くらいの運転)


イズミールのバスターミナルに停車しているベルガマ行きミニバス



バスはイズミール市街地中心を避けるようにして、バスターミナルに向かい、約30分で到着。10年前に、カッパドキアから乗ったバスを乗り継いだときには、こんなに大きな場所ではなかったような気がする。新しく建てたのだろうか。ベルガマ行きのバス会社の切符売り場を探すが、見つからない。適当にその辺りの売り場の人に尋ねると、近場へのミニバスは上の階から出るとのこと。2時間の乗車距離で、近場のバスとは、さすが長距離バス路線網が発達したトルコならではだ。

Metro Bergamaという会社の切符を購入。10リラ(450円)。8時30分に、乗客2名を載せて出発。イズミール郊外や途中の小さな町からどんどん客が乗り込んできて満員になる。

雲ひとつない改正の青空の下、乾ききって潅木がまばらに生えた低い山々や、エーゲ海を見ながら約2時間でベルガマに到着。ベルガマの町から相当離れたところにあるバスターミナルには停車せずに、旧市街のバス会社の事務所の前が終点だ。目の前には、アクロポリスの”山”が見えている。アテネのアクロポリス程度なら登ろうかという気も起こるが、ここのアクロポリスは本格的な”山”だ。GoogleMapによれば、バス停のある位置から陸の頂上までは標高差250mとのこと。

バス停の横には”エジプト神の神殿”遺跡がある。占領地の宗教を容認したローマ帝国らしい遺跡だ。バス停から1km程、坂道を登ったところにアクロポリス行きのケーブルカーの駅がある。駅前には団体ツアー客のバスが大量に並んでいる。私のほかに、バス停から歩いて登って来る個人旅行客は全く見かけない。

何年か前にギリシヤのミケーネ遺跡に行ったときには、バス停から遺跡まで4km、標高差160mに比べたら、たいしたことはない。


アクロポリスのギリシヤ劇場跡


アクロポリスのトラヤヌス神殿跡



ケーブルカー(日本人はロープウェーと呼ぶようだ)の料金は10リラ(450円)。標高差200mを一気に上ってくれるので安いものだ。ケーブルカーを降りると、目の前に土産物屋と入場券売り場。入場券は20リラ(900円)と、この国にしては高価だが、ヘレニズムからローマ帝国時代に属州の首都だった古代都市遺跡を見れるのだから、安いものだ。(ただし、出土品は、ベルリンのペルガモン美術館に略奪されてしまっている。数年前にベルリンの方は見たので、今回はこちらの方を…)

所々に潅木が生えているほかは、影一つ無い灼熱の山の上には、太った素肌を露出しまくった欧米のジジババ団体客が何組もうろついている。それと中国人の10人程度の団体と、長袖に帽子、手袋までした場違いの日本人団体の20人くらい。

エーゲ海、遺跡、古代遺跡のリゾートで、何で冬のような格好してきてるんだ…日本人。 日焼けしたくないなら、場違いの国に来なくてもいいのに。

と、人間観察はこのくらいにしておいて、遺跡の観察を。

ものすごく急な斜面に無理やり造った感のある、ギリシア円形劇場。急傾斜過ぎて、一番後ろの席から舞台が遠いこと…。柱の下の部分がまばらに残っているだけのアテナ神殿跡を通り過ぎて、山の頂上辺りに他の遺跡に比べて新しいトラヤヌス神殿が、それなりの形をとどめている。(新しいといってもヘレニズム時代より、ローマ時代のほうが新しいというレベルだが…)

柱が崩壊して、ペディメントが綺麗に地面に落下しても原形をとどめているのは、不思議な感じがする。組み立てなおしたんですかね…。例の日本人団体のガイドの説明が耳に入ってきたが、「当時は奴隷がたくさん居たので、これほど立派な神殿を建てられた」というような説明をしているが、その説明ならスカイツリーも奴隷が居なければ建てられなかった事になる。要件は奴隷の有無ではなく、財政の豊かさと、神殿を建てる権利を行使できる独立性が、(ローマ帝国内の)アジア属州に与えられていたということだと思う。Wikipediaを見ながら現地を見学した方が、よほどマシだと思いますよ>日本の団体さん。

山頂を越えて裏側には、観光客は誰も入ってこないようだが、巨大な貯水槽跡が広がっている。遥か山の麓には、巨大なダム湖が見えている。

再びケーブルカーに乗って遺跡を後にし、旧市街へ降りてゆく。バス停の近くの店で、トルコ風ミート・ピザを食べる(6リラ,270円)。こちらでは、ミンチ肉をレアの状態で出すのが普通のようで、スパイスが効いた肉がおいしい。(反面、日本で禁止されたように、食中毒の原因にもなりえますね)

ちょうど走ってきたタクシーを捕まえて、アスクレピオン神殿へ向かう。アクロポリスとは別の丘の中腹にあり、歩いて来れないことも無いが、登るのが結構しんどそうだ。タクシー料金は10リラ。遺跡の入場券売り場には、大人なのに学生証のようなものを出して、件を購入する団体が並んでいる。その1人ずつのデータをなにやら入力しているので、10人ほどの列なのに30分くらい掛かる。もう、この非効率さはアホなのかと…。たかが500円くらいの入場料ケチるようなシステムやめろよと思う。

こちらも団体観光客だらけ。円形の診療院跡では、妙な古代楽器風のものをガイドが弾いている、英語圏の団体客のジジババが居た。妙な宗教じみたことをするのなら、自分たちの家でやって来いと…。

エーゲ海を挟んだ反対側にあるギリシヤのデルフィと同じく、祈祷のための神殿があったところで、円形の神殿跡があるのもあちらと同じ。ただ、こちらの遺跡は破壊のレベルが激しすぎて、あまり残っていないが…。


アスクレピオン


アスクレピオンの聖なる道と、遥か向こうに見えるアクロポリスの山




3000人収容といわれるギリシヤ劇場は、アクロポリスのものよりかなり小ぢんまりしている。いまでも演劇祭か何かをするようで、座席はコンクリートで補修しまくっているので、原形をあまりとどめていない感じだ。

アスクレピオンからアクロポリス方向に向かって、数百メートルの列柱の道が出来ている。まさか、出来た当時はこの道が繋がっていたということはないだろうが…。

遺跡を後にし、歩いて旧市街に戻り、バス停へ。14時20分発のバスに乗ってイズミールに向かう。バスターミナルではなく、イズミール市街地に入った高速道路のようなところで降ろしてもらい、すぐ横のメトロのボルゲ駅から地下鉄に乗り、県庁前まで。

17時に閉館する考古学博物館に、閉館20分前に滑り込む。バスターミナルまでバスに乗り続けていたら、17時にやっとバスターミナルに到着したくらいだろう。途中で降ろしてもらってよかった。

考古学博物館には、昨日訪れたアゴラ跡で出土した石像も展示してある。それほど展示物は多くないので、20分あれば駆け足で全部見ることが出来る。


イズミール考古学博物館 走る人のブロンズ像



考古学博物館の猫。街の中は、どこも猫だらけ


夕食は県庁舎横にあるショッピングセンターのバーガーキングで。若い人がたくさん入っているが、街の中のレストランより価格設定は高めだ。ワッパーのセットメニューで10.25リラ(460円)と、日本よりは安い。スークを通り抜け、国鉄バスマーネ駅に向かう途中の旧市街でケバブを2リラで買い食いしながら歩き、駅で明日のセルチュク行き切符を購入。


バスマーネ駅近くの下町にて



県庁舎前広場の時計塔とモスク


本日の最高気温33℃、最低気温16℃。http://www.wunderground.com/ のデータによる。

2012/09/29

9月29日 イズミール

2012年9月29日(土曜日)


4時25分、ペンションの玄関のデスクの上に鍵を置いてチェックアウト。すぐ目の前にあるバス停から、4時37分にやって来た始発のバスに乗って、ガトウィック空港へ。たった2分の乗車で2ポンド(252円)だが、空港周辺の道路は歩行者では横切れないので仕方ないだろう。

長い列ができているチェックインカウンターを横目に、インターネットチェックインした紙を持って直接搭乗口へ向かう。荷物検査を受けたが、出国審査は無し。入国時にしつこく滞在目的などを尋問しておきながら、いつ出国したのか確認してないのでは片手落ちのような気がする。


ガトウィック空港 北ターミナル 104搭乗口のeasyJet



6時台は格安航空easyJetの便が大量に出発するようで、出発案内のTVはeasyJetのオレンジ色一色に染まっている(笑)。荷物検査から搭乗口までは案外遠く、30分前に空港に到着したのでは、到底間に合いそうにない。1時間以上前に来てよかった。飛行機はほぼ満員の客を乗せて、6時10分出発。ヨーロッパ上空はずっと曇り空で、バルカン半島辺りから快晴の領域に。

ガトウィックを出てから3時間30分で、トルコのイズミール空港に到着。時差が2時間なので、現在時間は11時40分だ。乗客のほとんどはリゾート観光のイギリス人のお年寄りばかりなので、荷物受け取りのところで足止めを食っている。私を含めて、トルコ人と思われる何人かが荷物を預けていなかったらしく、そのまま入国。到着ホールはがらんとしていて、定期便がほとんどないのだろうか。ATMの数がやたら目立つ。クレジットカードで400リラ(17600円)を出金して、国鉄駅へ。空港のすぐ目の前に線路があるのに、駅が500mくらい離れたところに作ってあるのは不思議だ。空港をさらに拡張することを想定しているのだろうか…。多分無理だろうね。

空港に降り立った瞬間に、イギリスとの気温の差が体にこたえる。イギリスは最低気温が5℃以下、トルコは最高気温が30℃以上と、まるで真夏の冷蔵庫の中と外の差くらいある。乾燥しているので、汗がすぐ蒸発して、日本の真夏のように不快感はないのだが…。


イズミール空港駅の近郊列車IZBAN



イズミール市内中心部のバスマーネ駅の切符を購入。駅員が売ってくれたのは3回分の回数券のようで、値段が6.5リラ(280円)。15分おきに列車がやってくるようなので、結構便利な空港だ。冷房の効いた列車に乗り、30分で乗換駅のハルカプナル駅で降りる。同じ地下鉄なのに、改札口を一旦出る必要があるので、ここで1回分の回数券を余分に使うことになる。30分の乗車と、3分の乗車が同じ料金とは…。

バスマーネ駅で降りて、Booking.comで予約したホテルを目指して歩く。駅前には長距離バス会社の事務所が固まっている。あとで、イスタンブール行きのバスの予約に来よう…。食堂や携帯電話屋、その他工具店などが集まった地区の、駅から一番遠いところに予約したホテルがあった。1泊29ユーロなので、この地区ではもっとも高級そうな外観だ。


ホテルの近くの様子。携帯電話屋だらけ



部屋に荷物を置き、近くの食堂でチキン・ケバブとコーラで昼食(7リラ,308円)。道行く人を見ながら、道路の上に置かれたテーブルでのんびりと食べる。その後、近くの適当な携帯電話屋に入り、インターネット接続のプリペイドSIMを購入。イギリスと違い、パスポートの提示を求められ、開通手続きが必要なようだ。約30分で開通。私の持っている携帯では、うまくAPNデータを取り込めなかったようで、私が手動で無理やり設定して通信可能になる。

購入したのはTurkcellのMuhabbet Kartで、カード本体が35リラ、1ギガバイトの料金が20リラの合計55リラ(2420円)。4ギガバイトなら、30リラらしいが、そんなに使わない。

とりあえず観光へ。地球の歩き方では、特に観光地は無いようなことが書かれているが、やはり市内中心部にある古代アゴラを見ないと始まらないだろう。GoogleMapを見ながら、古代アゴラとかかれたところを目指す。周辺の建物が撤去されて、整地された広大な空き地に一列に並んだ円柱が建っている。入場口は、街から遠い反対側にあり、日陰がない灼熱の道をぐるっと迂回していく。

管理事務所でチケットを購入。5リラ(220円)と、イギリスと比べるのは不適当かもしれないが、ものすごく安い。管理事務所のおばさんの机の上には子猫、アゴラの入り口の木陰のところにも何匹もの猫が居て、女の子が猫の相手をしている。イズミールがスミルナと呼ばれていたギリシア、ローマ時代に建てられたアゴラと、ビザンチンの聖堂跡だ。貯水槽跡や聖堂の基礎があった地下部分にも入ることが出来るが、発掘された石像などは美術館に移動されているようだ。


古代ギリシヤの貯水池とアゴラ跡



アゴラを出て、海岸の方を目指す。大通りを渡ると、大混雑している迷路のようなスークが広がっている。屋根が架かっているので、強い日差しを避けられるので涼しくてよい。スークを抜けて海岸沿いに出る。県庁舎がある地下鉄コナック駅がある広場には、小さいモスクと時計塔がある。暑いのに、たくさんの人が歩いているのには驚かされる。日本なら、35℃あるような日には、あまり公園に出歩いている人は居ないところだ。


大混雑しているバザール



県庁舎前の時計塔





再びホテルの近くまで戻り、バスマーネ駅の近くのバス会社の事務所でイスタンブール行きの切符を購入。以前、トルコを旅行したときに、メトロとウルソイが2大会社だと聞いていたので、メトロのオフィスで切符を購入。料金は50リラ(2200円)で、乗車時間は9時間だそうだ。

夕食は、食堂でイスケンダル・ケバブと飲むヨーグルト。トルコ人がこのセットで食べているのをまねしたのだが、イスケンダル・ケバブにも山盛りのヨーグルトが付いてくるので、ヨーグルトだらけだ…。


===== Ustun Otel, room 103, 1泊29ユーロ =====


2012/09/28

9月28日 ロンドン

2012年9月28日(金曜日)

7時、朝食を買いに駅前付近の店を捜すが、どこもまだ開いていない。中央駅の構内にあるコンビニ的な店 WH Smithが開いていたので、そこでツナ&キュウリのサンドイッチを購入(2.8ポンド)。

7時40分、リーズ始発のロンドン行き列車に乗車。運賃はインターネット予約で21.45ポンド(2700円)。プラットホームの端に”HSTはここに停車”の標識があり、イギリスではこのレベルの列車でHST(高速列車)を標榜しているのは、妙な感じがする。


キングス・クロス駅に並んで停車するHST125



小雨のリーズを出発した列車は、南に下っていくとともに、天気のよい地域を走るようになる。HST125という高速鉄道車両なのに、時速200kmを出しているとは思えないようなのんびりとした運転だ。途中の複々線区間で、同一会社(EAST COAST)のエジンバラからの列車が追い抜いていったのだから、それほど急いでいないのかもしれない。

定刻より5分くらい遅れて、10時5分にロンドン キングス・クロス駅に到着。地下鉄駅に行き、1日乗車券を購入(7ポンド,880円)。1区の料金が、たしか4ポンドなので、2階乗れば元が取れるレベル。というか、この国の物価高すぎだろう…。

ヴィクトリア駅に行き、荷物預け所にバックパックを預ける。バッキンガム宮殿に向かう。宮殿の端に到達し、閉鎖されている門の中に居る警官に入場券売り場を聞き、そちらの方向へ。VISITOR ENTRANCE/TICKETと書かれた入り口を入り、入場券を買う。15.75ポンド(1980円)と高い。しかし、ここで買ったのは違うチケットだったと後で気づくことになる。

まず、衛兵交代式を見に行く。これは公道で行われるので、もちろん無料。すでに、歩道にはあふれんばかりの人が集まっている。いったい、いつから待っているのだろうか…。11時30分少し前、バンドの演奏とともに衛兵がやってくる。衛兵といえば、ロンドンのこの衣装が世界標準のようなものになっているが、他国で真似しているところは無かったはず…。宮殿前のフェンスの中で式典をやっているが、歩道の方からは中を伺うことは出来ないので、出入りする兵士をたまに見るだけだ。20年位前に来たときには、もっと人の数も少なく、好きなところから見れたはずだったが、最近はどこも混雑が激しい。


バッキンガム宮殿の衛兵



交代式を見終わって、先ほど購入したチケットで宮殿へ向かう。1枚目は、クイーンズ・ギャラリーというもので、宮殿に隣接した展示室でレオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンを展示していた。これのどこが宮殿と関係あるのか……。まあ、めったに見れるものではないので、ダ・ヴィンチの人体解剖のデッサンをじっくり見て、次のチケットのロイヤル・ミューの入り口へ。

ロイヤル・ミューというのは、王室の馬車の展示室だ。豪華な馬車が格納庫に入っているところを見ることが出来る。その馬車を牽く、特別な馬の厩舎の見学もできる。たくさんのゲージがあるが、ほとんどが出張中?のようで、3頭がのんびりと干草を食べているだけだった。


王室の黄金の馬車



で、宮殿本体の入場券を購入していないことに気づき、別の入場口のチケット売り場へ行くと、宮殿本体の入場券は売り切れて閉まったそうだ。残念…。

ヴィクトリア駅に戻り、地下鉄に乗りトッテナム・コート・ロード駅へ。昔、この近くのユースホステルに泊まったことがあるから、かなり土地勘はある。駅を出たところのバーガーキングでハンバーガーを購入し、手早く昼食。その後、大英博物館へ行き、2時間ほど見学。

イギリスで入場した他の城や博物館類は、入場券がべらぼうに高い割りに、見るべきものが少ないのだが、大英博物館は無料なのに見所が満載というのは、何たる皮肉。ここに来たのは、3度目か、4度目だが、見飽きることがない展示物の多さだ。明日から、トルコのエーゲ海沿岸のビザンチン時代の遺跡を見て歩くので、その予習も含めてギリシア、ローマ時代の展示をじっくりと鑑賞してきた。


大英博物館 アッシリアのライオン像



ちなみに、昨日のニュースでギリシアでは再びゼネスト&暴動が起こっているらしいので、今回はトルコ側の遺跡見物で正解だったのだろう。

15時30分ごろ、博物館を出て、小雨の中を地下鉄駅まで戻り、地下鉄でヴィクトリア駅へ。ガトウィック空港の一駅手前のホーリー駅までの切符を購入(10.5ポンド)。預けていた荷物をピックアップ。値段は8.5ポンド(1070円)。ボッタクリ価格も、ここまで徹底している国は、さすがだと思う。しかし、この国の人はかわいそうです。どこに行くのも、何を見るのも、何を食べてもボッタクリ価格ばかり。ヨーロッパ大陸側の国と個人年収はほとんど変わらないのに、物価が1.5倍くらいの感覚だ。

ガトウィック行き列車の改札口で、ホーリーに行くのか聞いてみると、その列車は14番線から出るそうだ。14番線のところに行くと、駅員が、出発直前の目の前に居る列車にすぐ乗れという。どこ行きか知らないが、すでに満員の列車に乗り込んで、空いている席に何とか座る。車内放送では、列車はポーツマス港行きで、5駅目くらいにホーリーに停車するそうだ。快速運転で、ほとんどの駅を通過して30分ほどでホーリー駅に停車。たくさんの人が下車する、郊外住宅の駅のようだ。駅の前には巨大なスーパーマーケットがあるが、すぐに住宅街が広がっている。500mくらい雨の中を歩き、今日泊まるペンションにチェックイン。


ホーリーの中心街



夕食は町の中心の店が集まっている場所に、中華のテイクアウト屋を見つけて、そこで購入(5.8ポンド)。明日は、4時30分のバスに乗り、空港に行かなければならない。果たして起きれるのか…。

2012/09/27

9月27日 ヨーク、スキップトン、リーズ

2012年9月27日(木曜日)

今朝は快晴。この街から出発する前に、歴史的建造物を一通り写真撮影に出かける。7時30分、手早く朝食を済ませて、外へ。昨日、大聖堂へ向かったのと同じコースで、旧市街の城壁沿いに歩く。どこの街でも中国人観光客をよく見かけるが、さすがに早朝には全く見かけない。


雨や曇りの日にも、被写体やアングルを工夫すれば綺麗な写真は撮れるのだろうが、観光地の写真は晴天日に勝るものは無い。


旧市街の城門 ウォルムゲート・バー


ヨーク大聖堂(ミンスター)




大聖堂はイベント用のステージか何かを取り外しているところで、翼廊出口のスロープを解体しているところだ。写真の上ではほんの小さくしか写らないので、仕方が無いか…。ヨーク城のところまで来ると、昨日まで道路だったところが、堀のように水をたたえている。数百年昔の人たちは、城を洪水の被害にあわない高さに建ててるので、5m水位が上昇したくらいでは何の影響も無いようだ。キープの丘の周囲が水没しているのは、まるで内濠のようにみえるので、いっそのこと、水を貯めたままにしても…

昨日、道路から排水するために来ていた消防車は、今朝は一台も居ない。川の水位の上昇には、消防車ごとき、人間の技術ではなんともなら無いと悟って帰ってしまったのだろう。


ヨーク城のキープ クリフォード塔




ヨーク城の周辺道路は洪水で水没



10時過ぎ、ホテルに戻り荷物をピックアップして駅に向かう。水没している道路を避けて、ウーズ川に掛かる橋を渡る。あと数メートル水位が上がれば、この橋も通行止めになって、駅に行くすべがなくなりますね…。

駅に着くと、10時40分発のリバプール行き列車にちょうど乗車することが出来た。リーズまで約30分。途中で、川があふれて周囲の農場を巻き込んで広大な湖のようになっているところで、列車が一旦停車。運転打ち切りか… と思ったが、5分ほどしてゆっくりと走り出したのでホッとした。


ヨークからリーズへの車窓 洪水で水没して湖のように…



11時24分、リーズ駅に到着。新しく出来た巨大な駅で、自動改札口がある。今日は券売機で買った切符なので改札口を通れるが、明日はネット購入でA4用紙に印刷した切符なので、どうやったら改札を抜けれるだろうか…。

Booking.comで予約したホテルは、駅の目の前。チェックインには少し早すぎるが、荷物を預かってもらうためにホテルに向かう。

再び駅に戻り、バーガーキングでハンバーガーを購入して(3.59ポンド)、スキップトン行きの列車に乗り込む。オフピークの往復券で8.6ポンド。片道でも8ポンドなので、往復を買わないと損だ。列車は郊外の駅にぽつぽつと停車してゆく。途中のケイリー駅では蒸気機関車が隣の線路に停車していた。この辺りは、小説「嵐が丘」の舞台となった場所で、それ関連で観光に来る人も居るそうだ。いまなら、児童虐待小説で問題になったろう…。

途中から学生が乗ってきたりしたが、車内が満員になることは無く、約45分で終点のスキップトンに到着。GoolgeMapをGPSで現在地表示しながら、スキップトン城まであるく。途中、リーズからリバプールまでを結んでいる運河に架かる橋を渡る。船着場があるようで、胴の幅が狭くて全長が長い変わった形の船が何隻か停泊している。


運河の船着場



町の中心部を通り過ぎて、トリニティー教会の敷地を横切ったところに、スキップトン城の城門があった。城門の屋上には”DES OR MAIS”という中世のフランス語で書かれた、城主のモットーがでかでかと掲げられている。日本語に訳すと、”次こそがんばるぞ”というような意味合いになるだろうか、よほど戦争に弱かったのか、賭け事に弱かったのか…。


スキップトン城の門



スキップトン城(左側半分)



入場料6.7ポンド払って中に入る。キープの中は狭い部屋と、その間をつなぐ廊下や階段が迷路のように繋がっている。王の部屋や、監視塔の部屋など、建物が使われていた当時の部屋の名前は説明されているが、調度品などが一切存在しない。今回の旅行で訪問したイギリスの城は、どこも調度品が一つも無い状態で統一されている。

城のキープ部分の半分以上は、城主子孫?の個人住宅になっているようで、城壁内にロープが張られて私有地側には行けないようになっている。現在の城主は、さすがに、豪華な調度品を入れているんだろうね。

空に少しだけ青空があるので、太陽が出てくるまでしばらく待っていたが、一向にその気配が無いのであきらめて帰ることにする。14時48分の列車に乗り、リーズに戻る。

リーズ市街はこれといって見るものも無く、市街地中心部は商店がぎっしりと建ち並んでいる。中心街には、17世紀に建てられた聖ヨハネ教会や、18世紀に建てられた大聖堂があるが、ガイドブックの地球の歩き方には、地図上にその記載すらない。ショッピングセンターの位置が書き連ねられているだけで、全くガイドブックとしては役立たない。

大聖堂近くでPC Worldという家電量販店があったので入ってみる。日本では未発売のGoogle Nexus 7タブレットは199ポンドと、米国価格の1.5倍くらいで売っている。最近、シャープが倒産寸前になっているが、テレビ売り場はSamsungとLGばかりが売られていて、何台かSONYとPanasonicが置かれているに過ぎない。テレビなんて、サイズと値段以外に何の比較検討対象も無いので、人件費の高い日本で作っている時点で負けてる。日本のメーカーも、人件費の安い国で最低限の機能のテレビを組み立てて売れば、それなりに売れるんではないでしょうかね。

夕食は、聖ヨハネ教会横のバス停付近にあったケバブ屋で、セットメニュー。2ポンドでフレンチフライとペプシ缶が付くという激安価格だった。


リーズ中心街の夜景


本日の最高気温12℃、最低気温10℃ http://www.wunderground.com/ による。
===== Discovery Inn, room 1001, 1泊33ポンド =====

2012/09/26

9月26日 ヨーク

2012年9月26日(水曜日)

昨日の夜から明け方まで土砂降りの雨が降っていたが、早朝にはほとんどやんでいる状態だ。BBCのニュースによれば、30年に1度ある確率の大雨だそうで、ニューカッスルとヨークシャーで大洪水ということだ。ヨークの郊外の町並みが水没しているところを中継している。大洪水の中心地に、図らずも旅行に来てしまったわけだ (笑


気象衛星の写真



7時30分、ホテルの食堂で朝食。ベーコンが塩辛かったイングリッシュ・ブレックファーストを食べて、8時過ぎに外へ。すぐ隣が小学校か幼稚園のようで、子供を連れた親が大量に”通学”してくる。旧市街の外周の城壁にまず登ってみる。昨日、フィッシャーゲートから少しだけ上を歩いたが、今日はそこからさらに大聖堂のほうを目指して歩く。この手の”歩ける”城壁には、たいてい人が落ちないように手すりが付いているのだが、ここでは景観を優先して手すりは取り付けられていない。史跡の景観を守るためには、人間の安全性くらいは少々犠牲にするという姿勢は評価できる。

結構気温は低いのだが、まだ紅葉は始まっていないので、城壁の周囲の木々は緑色のままだ。紅葉していたらもう少し綺麗なのかもしれない。(それよりも、晴れていたら確実に綺麗な景色なのだろう)

城壁は修復されたもののようで、それほど古くは見えない。城壁に隣接して建ち並んでいる2階建ての住宅群も、10年とか20年前に建てられたような新しいものばかりのようだ。旧市街といっても、これではあまり情緒があるとはいえ無いだろう。


レッド・タワー近くの城壁



路線バスが走る貫通穴が開けられた門のところでは、一旦地上に降りる必要がある。修復のときに、昔は存在すらしなかったバスのための門を開けるなら、門の上に通路もついでに作ってくれれば、わざわざ下に降りなくてもと思う。レッド・タワー(門)で城壁が途切れている。壁が続いていたと思われる場所には、普通の家が建てられている。修復や復元で作られた城壁なら、昔のように街を一周するように復元してしまえばいいのに…。

この辺りには5階建てのアパートが並んでいたりして、旧市街という名前とは違って、近代的な趣がある。さらにアパートの建設が行われるようで、区画整理された広大な空き地が広がっている。しばらく歩くと、大聖堂(ヨーク・ミンスター)の後陣側(裏側)に出てくる。教会付属学校や石細工の修復工房が教会の裏手に集まっている。9ポンド(1134円)払って大聖堂に入場する。教会の見学だけで1000円を超えるとは、さすが物価高のイギリスだけはある。


ヨーク・ミンスター(大聖堂)


ヨーク・ミンスター(大聖堂)内部(真廊)




15世紀に建てられたものらしいが、19世紀に火災からの修復工事をしているそうなので、内装は結構新しく見える。実際に使われている宗教施設だから、壊れているところはどんどん修復するのだろうが、観光客の立場からすれば廃墟であっても古いまま残して欲しいとも思う。

教会を出て、それほど広くは無い旧市街を縦断して、南端にあるヨーク城跡へ。ショッピングセンターの駐車場のど真ん中に、こんもりと盛り上がった芝生の丘があり、その上に城(キープ)が建っている。13世紀に建てられたキープは、イタリアやフランスで見かける四葉のクローバー型をしている。入場料4ポンド払って中に入るが、屋根が焼け落ちて壁だけが残った状態だ。



ヨーク城のキープ(クリフォード・タワー)


キープの内部





駅を挟んで旧市街と反対側に、イギリス随一を言われている鉄道博物館があるので見に行ってみる。途中、ウーズ川を渡る橋に差し掛かると、歩道が大量の人で溢れている。橋のちょうど下辺りにあったリバーサイドのレストランなどが水没している。大聖堂や城郭より、断然たくさんの人が「洪水というアトラクションは、大聖堂や城よりもたくさんの観客を集めるようだ。


ウーズ川に架かる橋には大量の見物客が…




川沿いの建物が浸水し始めている


市街地に向かって広がる浸水を食い止めようとしている」






鉄道博物館は入場料無料だった。入り口を入ると、ユーロスターの切断模型と新幹線が置いてある。日本以外で新幹線を展示している施設があるとは知らなかった。展示物のほとんどは蒸気機関車だが、ユーロトンネルの工事用車両や、一般の豪華客車なども少しだけ展示されている。鉄道部品保管庫のようなところも見学可能で、鉄道ファン向けの即売会を開いたら、高値が付くこと間違い無しの珍しい部品類が綺麗に整理されて置かれている。


鉄道博物館


鉄道博物館 車両修復工場も見学できる




中央駅まで戻り、構内のパン屋でビーフ・パイを購入(3.2ポンド)。街の中の店なら2.5ポンド程度なので、少し高い。駅の出発案内表示には、ほとんど全ての列車が運休も無く運転しているようだ。明日は大丈夫かな…。


一旦ホテルに戻る。途中、ヨーク城のキープの横を通りかかったとき、洪水が街の中の建物が浸水するくらいまで、水位が上がっていた。消防車が来て、土嚢を積んで堤防の低いところを補強している。この場所だけ水密化しても、他から染み出してくるのでは意味無いかなとも思う。

夕方近く、ヨークシャー博物館へ。学校の遠足(社会見学)用の博物館のようで、2階は学校の授業で使うような多目的室になっている。ローマ時代にエボラカムとこの街が呼ばれていたときの出土品が何十点か展示されている。あまり展示品が無いのに、入場料7.5ポンドは高すぎる。ボッタクリだ…


夕食。ホテルの前の中華テイクアウト屋で5.1ポンドの豚肉のXO醤炒めを買う。19時ごろ、再び旧市街へ。夜景を撮影に行く。旧市街の店はほとんどが18時ごろに閉店するようで、レストランやバーを除いてほとんど閉まっている。歩く人も昼間と違ってほとんど居ない。大聖堂はライトアップされるかと思っていたが、尖塔の一部分がライトアップされただけで、ほとんどは真っ暗な状態。何もライトアップされないよりは、マシだが…。


旧市街のショッピング街(昼間)



旧市街の夜



ヨーク大聖堂の夜景


ホテルに戻る途中に、ヨーク城の横を通りかかる。昼間、消防車のポンプで必死に排水しようとしていた場所だが、また水位が少し上がっているようだ。ヨーク城の横の運河がウーズ川に流れ込むところに、(川の水位が運河より高くなったときに)ポンプで水をくみ出す施設があるが、少々浸水しても、最終的にはそこのポンプから排水されるので、町全体が水浸しになることは無いのだろう。

本日の最高気温15℃、最低気温9℃ http://www.wunderground.com/ による。

2012/09/25

9月25日 タインマウス、ヨーク

2012年9月25日(火曜日)

夜中から大雨。窓に雨粒が当たって、風も相当吹いている。BBCニュースによれば、最大風速60マイル/時(=約25m/s)と台風並み。時計についている気圧計は959hPaとなっていて、ニュースでやっていた低気圧の中心付近に居るようだ。イギリスの170箇所で洪水が発生しているようで、テレビではそこらじゅうの洪水の様子を報道している。ただし、雨が降っているのはイギリス北部だけで、ロンドン付近は快晴の模様。案外、ブリテン島は大きい。


欧州の気象衛星写真


朝の天気予報 イギリス北部は大雨と強風の予想


7時30分、ホステルの1階にあるバーで朝食。パンとシリアルだけという質素なものだが、無料だから仕方ない。8時30分、荷物をホステルに預けてチェックアウト。荷物預け料金が1ポンド取られるが、中央駅の荷物預かり所は5ポンドなので、こちらの方が得だ。

地下鉄モニュメント駅へ。タイン川が北海に流れ込む河口にあるタインマウス城を見に行こうと思う。券売機でタインマウス駅までの運賃を調べると片道3.1ポンド(A+B+Cゾーン)。一日乗車券が4.2ポンドなので、往復すれば一日券のほうが安いという不思議な価格設定だ。プラットホームで列車を待っていると、行き先案内に「遅延しています」と表示されている。大雨で地下鉄が遅れるのだろうか…。

15分に1本の運行間隔で、列車の車内はがらがら。2駅目からは地上の線路を走る、単なる郊外電車だ。20分ほどでタインマウス駅に到着。1882年に建てられたという駅舎は、貴族の大邸宅にある温室のような雰囲気の建物だ。

駅を出ると、ちょうど雨が弱くなっている。”駅前通り”なのか”城前通り”のどちらの意味か知らないが、Front Streetという通りを5分ほど歩くと、北海に面した小高い丘の上のタインマウス城に突き当たる。城の公開時間は10時からということなので、河口にあるコリングウッド提督記念像を見に行く。ネルソン提督と同時期のヒーローのはずだが、こちらの名前は今まで聞いたことも無かった。記念像の周囲の芝生には、犬の散歩に来た人が、ドッグランを楽しむところのようだ。


コリングウッド提督記念像と、遥か後ろに見えるタインマウス城の廃墟



10時、タインマウス城へ。入場料4.2ポンド(530円)払う。入場券売り場などがあるバービカンを抜けると、目の前には10世紀ごろに建てられたらしい城壁と修道院の廃墟が広がっている。修道院の裏手にある芝生の平地には、大量の墓石が地面に突き刺さっている。河口を望むひときわ高い丘の部分には第二次大戦時まで使われていた砲台で、60mm砲が1門残されている。弾丸補給のための地下室も見学可能だった。


タインマウス城のバービカン



タインマウス城の修道院跡



タインマウス城 第二次大戦時の60mm要塞砲




11時少し前、地下鉄に乗りモニュメント駅で下車。ホテルで荷物をピックアップし、駅へ向かう。駅に入ると、出発案内常時の前に大量の人があふれている。表示をよく見ると、キャンセルされた列車が何本もある。私が乗ろうとしているロンドン行きの列車も、案内表示ではキャンセルになっていた。鉄道会社の係員に聞いてみたところ、代行輸送するから行列に並べとのこと。1時間ほど並んで、バスに乗車。列車を待っていた客のほとんどはロンドン キングス・クロスに行くはずだが、代行バスはヨークまで。私の目的地はヨークなのでちょうど都合がいいが…。


ニューカッスル駅構内で代行バスを待つ人の列


BBCで報道していた洪水に突っ込んで停車した列車





道路が冠水するくらいの大雨の中、満員の客を乗せたバスは、列車の所要時間の倍以上の時間(2時間ほど)を費やしてヨーク駅前に到着。インターネットで予約したホテルは、中央駅から歩いて20分くらいのところだと思われるが、土砂降りの中を歩く気がしない。
Google Mapで調べたバス停(fawcett street)に向かうのは4系統ということなので、4系統のバスが停まるバス停へ。大学行きの44系統が停車していたので、行き先を確認して乗り込む(運賃1ポンド)。旧市街の中を渋滞に巻き込まれながら、5分ほどでホテルの近くのバス停に到着。


ホテル近くのウーズ川付近の洪水



チェックインして、荷物を置いて旧市街へ。明日は天気が回復するらしいので、観光はそのときに残して、今日は下調べ程度…。ホテルの近所に川が流れているが、川沿いにある公園や道路が完全に水没している。

こちらでは洪水がそれほど珍しいものではないのか、水没している道路などに通行止め表示すら無い。BBCのニュースでは30年前と同レベルの大洪水がイングランド北部とスコットランドで起こっているそうだ。道路も至る所で通行止めになり、北東部の鉄道の長距離列車はほとんど運休しているそうだ。「今日の切符は、明日も使えるようになった」という風に伝えている。

私が代行バスに乗れたのは限りなく幸運だったということなのだろう。

ホテルのあるのは、ヨーク旧市街の城壁のすぐ南側。数分歩いたところにある壁を貫通した道路を通って旧市街へ。新しいショッピングモールがあり、そこを越えると、古い町並みを利用したショッピングゾーンが広がっている。大学生くらいと思われる集団?が、雨の中にもかかわらず傘もささずにたくさん歩いている。もちろん、観光客らしき人も…。時折強風が吹いてくるので、傘など役立たないのだが、それでもイギリス人の傘嫌いなのはよくわかる。

夕食はホテルのすぐ近くにある中華のテイクアウトで、6.1ポンドのメニューを購入。


ヨーク大聖堂


===== Blue Bridge Hotel , 1泊 39ポンド =====


===== 鉄道会社のインターネット上でのアナウンス =====

"Poor weather conditions in some areas of northern England"

Heavy rain and flooding is causing disruption in northern England.

Because of this, the following will apply until further notice, with extended journey times of up to 60 minutes on some routes:

You can follow this incident on Twitter using the hashtag: #ukrain

Doncaster - Edinburgh

Due to flooding caused by heavy rain in the North East, there is a very limited East Coast service operating between York and Newcastle. First TransPennine Express are running trains between York and Darlington.

An amended service is in operation between Newcastle and Edinburgh.

East Coast passengers may use CrossCountry, First TransPennine Express and Grand Central services on reasonable routes. First TransPennine Express and CrossCoutnry passengers may use East Coast services on any reasonable routes.

Tickets dated yesterday will be accepted today, Wednesday 26 September.


http://www.eastcoast.co.uk/travel-information/live-travel-information/