2007/12/25

12月25日 マーストリヒト

12月25日
■ マーストリヒト

マーストリヒト(アムステルダムから、南へ2時間くらいのところ)のクリス
マスマーケットに行きました。

マーストリヒトのクリスマス市

観覧車、メリーゴーランド、スケートリンク、ドイツから来た雰囲気のソーセー
ジ屋、ホットワイン屋、オランダのコロッケ屋、中華テイクアウトの露天と、
カフェが出てました。

市街地の店は、マクドナルドも含めて全部休みで、クリスマスマーケットだけ
やってました。

外の気温は、夕方の4時に、マーストリヒト郊外の幹線道路沿いのボーダフォ
ンの建物に、 「-6℃」 と表示されてました。

-6℃と表示している屋外の温度計

-6℃

結構寒いですが、0℃ と、体感的にはそれほど変わりません。


確かに、公園の池が凍って、カモメとカモが、水面の上に立ってましたから、
完全に凍ってるんでしょうね。
池の水が凍るのは、0℃よりは下のはずなので、-6℃は、多分本当の温度に
近いんだと思います。

2007/12/24

12月24日 ピサ

12月24日(月曜日)
フィレンツェ → ピサ → アイントホーフェン(オランダ)

■ フィレンツェ

朝起きたら、曇り。晴れてたら、フィレンツェの写真でもと思ったのだが…

ホテルで朝食を食べて、8:27のリヴォルノ行き列車に乗る。列車は快速で、途中の駅で各停を追い抜き、1時間でピサ中央駅着。(各停なら1.5時間かかる)。

■ ピサ

ピサ駅に近づいたあたりで、雲の切れ間から日がさしてくる。
駅の荷物預け(3ユーロ)に荷物を預けて、斜塔のある駅と反対側にある街はずれの大聖堂広場を目指す。

街の中心を流れる川をわたり、20分で大聖堂前に到着。
写真を数枚撮ったところで、曇ってくる。この街にいる間二度と日がさすことは無かった…。 運がよかった。

斜塔の前に行くと、ガードマンがいて、入場券を博物館の切符売り場へ行って買い、時間指定してもらえとのこと。

たしかに、たくさんの人が登ると、差らに傾いてしまうからね。

切符売り場で10:20の切符を買い、荷物を預ける。
私の前に、日本人の女子大生と思われる2人が並んでいたが、塔の入場券を買うのに、窓口の絵を指して「これ」と日本語で言っていた。(その窓口では6個所の入場券を売っている)

塔 (=tower) の英語くらい知ってると思うが… (塔は、中国語自体が当て字で、ラテン後のトーレが、中国語のタオになったらしい)

斜塔

指定時間になると、斜塔に登るゲートを通過できて、塔の中のらせん状の階段(窓が無い)をぐるぐる登って屋上に出られる。
ローマのサンピエトロ大聖堂(クーポラの上まで130m)よりはかなり低い。

屋上をぐるっと一周回ったら、やはり傾いている低い側にくると下に落ちそうになる。

むかし、ニュートンが万有引力の法則を証明したと伝えられているのは、この場所なんだろうか。

ちなみに、この斜塔の入場料は15ユーロ。そのうえ、トイレは有料。まったくのぼったくり価格だ。

駅へ戻る途中、市街地中心を通る。それほど人口の多くないピサの街で、斜塔に来る観光客(ほとんどは、塔の横のバス駐車場との往復しかしない)は繁華街には来ないはずなのに、すごい人出だ。

イタリアらしく、ファッション関連の店ばかりだが、これほどの客を集められれば、デザインの技術力が世界有数だというのも納得できる。

12:50の列車で空港へ。5日くらいまえに空港から中央駅に着たときには分からなかったが、実は空港は市街地に隣接していた。空港の前に、普通に市バスが走ってたりするし、滑走路ぎりぎりまで住宅地がある。

伊丹空港も市街地の中にあるが、滑走路の延長線上は建物は建ってないが、ピサでは滑走路の舗装が終わったところに、アパートが建ち並んでいる。
離陸失敗で、即 住宅に激突しそうな感じ。

14:30発の格安航空Ryanair アイントホーフェン行きは、満員の乗客。どこに行く客なのだろうか。ドイツのケルンやデュッセルドルフが近いので、そこに行く客なのだろうか。

イタリア上空は曇り。スイスアルプス上空は快晴。ドイツの中部より北では、冬に特有の霧。という状況。

■ アイントホーフェン

日没直後の16:30アイントホーフェン空港に着陸。小さな旅客ターミナルの横に、それよりかは大きな空軍のハンガーがある。
オランダ空軍の訓練機が数機と、アメリカ軍のP-3Cが駐機している。
滑走路をはさんで反対側の小型機用のシェルターはからっぽ。

こんな状態のところでも、Google Earthでモザイク掛ける必要性あるのか…?

アイントホーフェン空港から、鉄道駅までバス。一般車両をすべて赤信号で停車させて、バス線用レーンをバスが全速力で走るさまは、共産主義時代のソ連で政治局員の車がモスクワの道路を走るときの状態に似ている。

2007/12/23

12月23日 フィレンツェ

12月23日(日曜日)
■ フィレンツェ 2日目

朝起きると、霧雨がしとしと降っている。そのせいか、気温も余り下がっていない。

ホテルの朝食は、野菜は無いけど、生ハムとか、いろんな種類のチーズが食べ放題なのでありがたい。

雨では写真撮影などできるはずも無く、美術館めぐり。

最初に、フィレンツェでもっとも有名で巨大なウフィツィ美術館へ。昔の宮殿を流用しているようで、パリのルーブル美術館のように横に長い建物。

知ってる作品は、ボッティチェリの「ビーナスの誕生」と「春」くらいだった。ルネッサンスまでのイタリア絵画ばかりで、19世紀以降の新しい作品は見かけなかったが。
そう言えば、イタリアで印象派とか、そのあたりのセザンヌとかゴッホとかピカソとか、新しい画家って聞いたこと無いなぁ。

美術館の入場料が10ユーロと、かなり高額。ルーブルでも、そんなに取らなかったと記憶してるが…

絵画よりも、日本人団体がカルガモ行列のように、有名な絵の前だけ”停車”してガイドの話を聞いているのが印象的だった。
いつまでも、文化的な美術館鑑賞できない国民だなぁ。

2時間ほど美術館ですごして、レオナルドダビンチの機械設計のデッサンの本を買い、外に出ると雨はやんでいた。

ロンリープラネットのお勧めコースに従って、旧市街を歩く。旧市街の西のほうにあるサンタ クローチェ教会まで行って、引き返す。
クリスマスだが、サンタ クローチェ教会は名前のあらわすように祭りでもやっているかと思えば、そうでもない。
教会前の広場に露天市場が出ていて、お菓子やワイン、肉類やチーズの店がある。
イタリアって、チーズを作ってはいるが、全部食べきって輸出してないのかな。

日本でも、ヨーロッパの他の国でも、パルメザン粉チーズしか見かけない。

大聖堂のところまで戻ってきたので、大聖堂の後陣の横にある、大聖堂博物館にはいる。
大聖堂に安置されている彫刻や、建物に張り付いているレリーフは複製品で、本物は博物館の室内に飾ってあるようだ。だから、大聖堂は入場料無料で、写真撮影可能なのか…

ここで有名なのが、ミケランジェロ作「ピエタ」像。
ローマのサン ピエトロ大聖堂にもピエタ像があったような気がするが。
どちらが有名なんだろうか。

ちなみに入場料は6.5ユーロ。

中央市場近くの中華屋で昼食を食べた後、アカデミア美術館へ。ここも入場料は6.5ユーロ。
ミケランジェロの「ダビデ」像が美術館の中央ホールに安置されている。
ルーブルにある有名なミロのビーナス像の、数倍の大きさがある。

しかし、いくら中学校の教科書に載るような有名な美術品があるからといって、入場料高すぎ。

中央駅へ行き明日の切符(ピサ空港まで)を自販機で購入。クレジットカード、紙幣、硬貨と何でも使える。オランダの券売機がほとんど何も使えないのに比べたら、すばらしいことだ。
(でも、日本の券売機の機能には遠く及ばないが…)

夜、中央市場の近くの音楽学校でクリスマスのイベントをやっていたので、通りかかりに見てくる。
ドイツのようにクリスマス マーケットが無いけど、国営テレビの1チャンネルでは、日本で言う紅白歌合戦のような、歌番組を屋っている。


明日は、ピサへ行き、斜塔を見て、14:50にオランダのアイントホーフェン行きの格安航空に乗る予定。

Eindhoven って、google map で検索すると、空港がモザイクが掛けられて軍用基地だとわかるが、民間機が飛んでいるとは知らなかった。

今回の旅行も順調におわり、オランダに戻る(=日本に買える飛行機に乗れるのは確実)ということで、主な旅行記は今日まで。
オランダで何か写真撮れたら、メール送信します。

日本は雨の模様だけど、オランダの天気は曇りと晴れがクリスマス明けまで続くと予報されてる。外れないことをいのるばかり…

2007/12/22

12月22日 モデナ 〜 フィレンツェ

12月22日(土曜日)
モデナ → フィレンツェ

8時、ユースホステルをチェックアウトして、駅へ。出発案内のテレビには、フィレンツェ方面(ローマ テルミニ駅行き)が30分遅れていると表示されている。


駅の出発案内。軒並み遅れる列車


クリスマス休暇の初日で、混雑しているからではなく、いつものことのようだ。
確かに、昨日より待合室の客数が増えているわけでもなさそうだ。

イタリア人としては、休暇が始まる前に帰省するのが当たり前なのだろうか…
イタリア的に言えば「昨日の昼からは、病欠」ですか?
ワールドカップサッカーで自国の試合がある日には、どこの企業もあらかじめ休日にするのが、イタリアのみならず、まじめくさっているドイツでもやってることだし。

病欠を病気じゃないのに取得したからと、徹底的に調査してクビにする、日本のような心の狭いことじゃあ…

列車は40分遅れでやってきた。表示よりさらに10分遅れるとは、なかなか質の高いサービスだ。

ボローニャまではすいていたが、ボローニャからは満員となる。たまたま座った席が予約無しの席だったようで、運がよかった。

フィレンツェ郊外のリフェリ駅に11:05着。構内放送で、フィレンツェSMN駅行きが3番線に来ると放送している。地下通路を走り、何とか乗り継ぎ成功。

ここまで、すこぶる順調。

フィレンツェは曇り。天気予報は雨だったので、微妙に良いほうになっている。

フィレンツェでは、4日前に泊まったホテルに再び泊まる。ホテルのスタッフも私を覚えていたようだ。
今回の部屋は、大聖堂のクーポラが見える部屋。
部屋の温水ヒーターが冷たいままだったので、バルブのつまみがねじ切れていると見て、ペンチを借りて修復。
前の客は、寒くても我慢してたのかな。

以前、スペインのペンションで、漏電で停電してえらい目にあったので、それ以来テスターとか、はんだごてなどの電子回路をいじるツールはもってるが、ペンチは盲点だった…

街に観光へ。
すぐ横にあるサン ロレンツォ教会へ。結婚式が終わるまで入れないらしい。とりあえず、近くで発見したインド人がやってる店でケバブを食べて、出直す。
この教会も、写真撮影不可。
イタリアなのに、質素な教会。カトリックだから、ごてごてと、きらびやかな装飾だと思っていたから、ちょっと意外。

次に、中央市場へ。肉や野菜を売っているのは当たり前だが、魚屋が少ない。
チーズ屋が多いのには驚いた。
イタリア人って、チーズをたくさん食べる人種なのかな。

大聖堂へ。入場料無料で写真撮影可能。この差は何なのだろうか。
外観は白と緑の石を組み合わせたデザインだが、内装は至って地味。

その後、旧市街中心を抜けて、川に架かるベッキオ橋へ。橋の上には、観光客向けの宝石屋が並んでいる。
観光に来て宝石買う人って、どれくらいいるのだろうか。


ベッキオ橋の夕景



夕食は中華のファストフード。大きな街には、だいたいあるのが、中華のぶっかけ飯屋。3.8ユーロ。
オランダなら、安くても7ユーロはするので、イタリアの物価があがったといっても、相対的には安いのだろう。

ホテルに戻り、テレビを見ると、CNNで地球温暖化の討論番組をやっている。
発展途上国が水没するとか、作物が取れなくなるとか、いつもながらの環境団体の意見をたれ流している。

水面が2m上がろうとも、作物分布が数百キロ移動しようとも、先進国にとっては科学技術で解決可能なのに、そんなに発展途上国を助けたいのか? アメリカ人。

何のために宇宙開発がんばってんだと…
明日もフィレンツェ滞在して、あさってオランダへ戻る予定。

2007/12/21

12月21日 モデナ 〜 パルマ 〜 ボローニャ

12月21日(金曜日)
モデナ → パルマ → ボローニャ → モデナ

今日も快晴。7:30駅へ向かう。今日乗る列車の切符をすべて買う。11.2ユーロ。

7:55、通勤客でそれなりに込んでいる列車に乗る。車窓の畑の風景は、霜が降りて一面に真っ白。車内の液晶TVに出ている気温では、0℃。寒いはずだ…
速度も表示されていて、150km/hでずっと走っている。
ユーロスターも同じ路線を、同じ所要時間で走っているので、軌道の設計が150km/h? ほぼ一直線の路線なんだから、もうちょっとスピード出るんじゃないの?

8:25パルマで下車。
やっと太陽が昇ってきた。
ここも、見所は大聖堂のようで、早速旧市街まで歩いて見に行く。
内部の写真撮影は禁止。最近は、写真撮影禁止な教会が増えて残念だ。

余り照明もなく、薄暗い中を壁に描かれたフレスコ画を見る。もしかしたら、アホな観光客がフラッシュを光らせるから、一律禁止なのかも。
大聖堂の回廊も見るが、どちらも無料。

再び1時間ほど列車に乗り、ボローニャへ。駅から旧市街中心まで続く大通りは、建物の歩道がアーケードのような中に格納されていて、雨の日は楽そうだ。

途中の広場に、巨大な露天市。他の国では、食料品や古道具、日曜雑貨や電気品も売っているのだが、どうもイタリアの露天は衣料品と靴ばかり。人々は、それにしか興味ないのだろうか。だから、ファッションのブランドがたくさんあるわけだが。

旧市街の中心広場へ。観光客はほとんどおらず、地元の人ばかり。大聖堂に、閉館間際に入る。有名なところらしいが、巨大な柱のあるがらんどうにしか見えない。

ボローニャの斜塔といわれるレンガでできた巨大な塔を見に行く。建設途中に傾いたのか、基礎の部分から、斜めになっている。昔は何十本もの塔があったらしいが、今残っているのは2本だけ。他は、もっと傾いて崩壊したのか…

教会建築はうまく行っていたのに、単なる塔で失敗するとは、心構えの違いか。

旧市街のピザ屋にはいる。1切れ1.2ユーロ。かなりおいしい。駅構内で小さいのが2.5ユーロだったのに比べれば、お得だ。

考古学博物館へ。閉館30分前ということで、無料で入れてくれた。

ボローニャ付近で発掘された石器や壷が、ものすごい数並んでいる。地下にはエジプト文明の出土品も…
カイロの近くのサッカラのものらしい。イタリアの大学が発掘したのだろうか。
(たいていは、イギリス、ドイツだと思っていたが)

14:30の列車に乗り、モデナに戻る。

ボローニャ駅も、帰りの列車も、クリスマス休暇で帰省する人でいっぱいだ。
明日はフィレンツェに行くが、はたして列車の混み具合は…


モデナ旧市街の夜景

2007/12/20

12月20日 リミニ 〜 ラベンナ 〜 モデナ

12月20日(木曜日)
リミニ → ラベンナ → モデナ

ホテルのベランダからサン マリノの岩山が見えているのに、今朝気づいた。
昨日見てきた山の上の砦3つが、朝日を受けて輝いている。

ホテルの朝食は、マルタで食べたのが一番よかった。同じ三ツ星でも、やはり差はあるようだ。

7:40チェックアウト。駅まで行き、ラベンナまでの切符を買う。3.1ユーロ。1時間乗ることを考えれば、日本とさほど変わり無い価格設定。

列車が出るまでの間、1時間ほど、リミニ市街を見に行く。
城の横の広場に出ている露天が、こんな朝早くから、店開きしている。
食品系ではなく、ファッション系…

韓国人の夫婦らしき人を見かける。男のほうがハングル文字をでっかく書いたジャンパーを着ていた。国旗を書いてあるより目立つのに、恥ずかしくないのだろうか。

9:35ラベンナ行きに乗車。ローカル線の割に、最新の車両。最近、イタリア鉄道は新型車両をローカル線にどんどん入れているようだ。新しい車両でさえ落書きされているので、警官も増備したらいいのに…

列車は海岸沿いのリゾートホテルが建ち並んでいる所を走ってゆく。どこも、冬は閉鎖都市のような無人状態。駅で停車しても、ほとんど乗り降りが無い。

10:40ラベンナ着。
取りあえず、次の列車の時間まで街を見に行く。
この街で有名な教会へ。イタリアの教会といえば、フレスコ画の派手な壁画だが、ここはタイル片を貼り付けたモザイクで聖人を描いている。どうも、それが珍しいらしく、世界遺産だそうだ。

日本人団体を見かける。それも2組も。クリスマスは、普通は団体観光しないのがヨーロッパ人のコモンセンスなのに…。

駅へ戻り、12:35のボローニャ行きに乗る。ボローニャで乗り換えてピアツェンツァ行きに乗り、15:00モデナで下車。

今日の宿はユースホステル。1泊16ユーロ。ただし、朝食が付かない。イタリアの割に高すぎる。オランダなら、同じ価格で食べ放題の朝食付き。

モデナの旧市街に行く。16時ごろ日没のため、夜景撮影になる。

夕食は、ドネルケバブ(3.5ユーロ)。 安そうな、ではなく、外食はここしか見つからなかった。
イタリア人、外食しないのか?…

2007/12/19

12月19日 フィレンツェ 〜 リミニ 〜 サン・マリノ

12月19日(水曜日)
フィレンツェ → リミニ → サン マリノ

7時45分、ホテルをチェックアウト。外は、まだ太陽は出てないが快晴。気温は0℃位。8時14分のユーロスターに乗る。ローマから来た列車は案の定10分遅れ。

1時間でボローニャ着。乗り継ぎ時間5分で、バーリ行きインターシティに乗車。よくこんな乗り継ぎ時間短いのを売ってくれたものだ。

ユーロスターはすいていたが、インターシティは満員。10時40分、アドリア海に面したリミニ着。

海岸沿いのリゾートホテルへ。この時期はインターネット価格がムチャクチャ下がる。

12時のバスに乗り、約1時間掛けてサン マリノへ。バスは途中から山を登り、一面の銀世界。岩山の頂上にへばり付くように、旧市街が作られている。
観光客は数人のロシア人を見かけた以外は、皆無。露天のみやげ物やや、レストランなどはすべて閉店。


サン・マリノの岩山とイタリアの平原


こう言う状態のほうが、せいせいしてて、私は好きなんだけどね。

アルバニアやマルタに行ったときは観光施設も閉鎖されていたが、ここ砦はちゃんと営業していた。

砦の上は、猛烈に寒い風が吹きつけて、とても優雅な観光気分とはいえなかったけど。

2007/12/18

12月18日 マルタ 〜 フィレンツェ

12月18日(火曜日)
マルタ  4日目

今日は天気予報通り、晴れ。4日目ともなると、特にやることが無い。
パリとか、ロンドンのように博物館などがたくさんあれば…  格安航空は毎日出ているわけではないので、時間を持て余すことも仕方ないか。
16時55分のRyanairの便に十分間に合うように空港へ行き、チェックインしてから余った時間で、空港からすぐ近くに見えている町に出かける。

空港から歩いて行ける所に、普通の町があるという経験をしたのは、こことハンガリーのブダペスト空港だけ。
空港の横の小さな町(村)は、大きな塔を持つ教会がある以外は、店も無く静かなところだ。(カフェ程度があればと期待したのだが…)

残っていたマルタ リラをユーロに再両替。8.59リラが20ユーロ。あと2週間で、いまいましい両替ともおさらばのはず。来年来ればよかったかな

マルタは、結局のところ、イタリアより少し物価が高いという印象。マクドナルドのセットメニューは、2.6リラ(1010円)。イタリアでは5.9ユーロ(960円)。日本では久しく食べてないので、多分500円くらいだよね。

空港で売ってるミネラル水500mlが、0.6リラ(230円)。オランダのスキポール空港では1.4ユーロ(230円)。日本なら、コンビニの正価でも160円。

日本政府の為替操作、ムチャクチャやね。まあ、日本の主要企業を全部外資に買収されても、馬鹿公務員は誰も責任とらなくてすむから、目先のことで輸出ドライブかけることしか考えてなさそう。

バス料金は安かった。市内0.1リラ(40円)。市外0.2リラ(80円)。アムステルダムのトラムは1区1.5ユーロ(240円)。ブレーメンのトラムは2.1ユーロ(350円)。ロンドンの地下鉄に至っては3ポンド(720円)。

16時55分発の飛行機は10分前に着陸した機体が折り返し飛び立つようだ。空港利用料を格安にするため、タラップも機体に付いている非常用のを使っている。他社は、機体横までのバスと、屋根付きの自動車タラップを利用している。

普通は、スポットから誘導路に出るのにプッシュマシン(牽引車)を使っているが、これも使わずに、後輪の片方をブレーキ掛けて器用に自力でターンする努力は恐れ入る…。まるで軍用機の運用方法そのまま

日本にも格安航空会社を作る動きがあるようだが、役所はこう言う努力を認めるのかな。

通り雨のなか、夕日に照らされた雲の間をとおりぬけて、イタリアへ。
イタリアのピサに、18時45分着。

19時5分の列車に乗り、ピサ中央駅へ。快速列車に乗り換えて、フィレンツェへ。天気は快晴。気温は5℃くらい。プラットホームで切符を買ったら、ペナルティ5ユーロ取られる。

2007/12/17

12月17日 マルタ

12月17日(月曜日)
マルタ  3日目

天気予報では雨なのだが、雲が空の半分くらいを覆っているだけで、雨はまったく降らなかった。

泊まっているホテルは、バレッタの隣街の、海岸沿いのリゾートのスリーマというところ。
バレッタ市街地よりバスで20分くらい掛かるが、3つ星で、広いツインの部屋が2800円とは、ヨーロッパとは思えない安さ。
来年、通貨がユーロになったら、イタリアと同じく超インフレが起こるんだろうな。

8時30分ごろ、ホテルを出て近くの郵便局へ
イギリスと同じく民営化して、コンビニ状態となっている。日本までの葉書の切手が0.37リラ(110円)と、イギリス料金か? 高すぎ

バス乗りバレッタへ。クレンディ行きに乗り換える。運賃が0.5リラとかなり高め。空港の下を通るトンネルを抜けて、島の北岸へ。途中の町でほぼすべての乗客が降りてしまい、ハガール キム遺跡で降りたのは、たったの2名。

海岸までなだらかに続く傾斜地に、BC2500年くらいに作られたストーンヘンジのような遺跡がある。
工事しているようには見えないが、工事中で閉鎖。フェンス越しに写真撮影。
1kmほど海のほうへ下ったところにあるムナイドラ遺跡へ行くと、こちらも閉鎖。おまけに、番犬に追いかけられる。

観光客が来ない季節だから、この時期は理由付けて閉鎖するのだろう。
昨日バレッタの先端にある砦に行ったが、そこも工事中で閉鎖。

今日、午後に行ったバレッタの対岸のエルモ砦も閉鎖…

繁華街でショッピングしている人種は、遺跡には来ないんだろうな…
(反対に、私はショッピングはしないし)

原野でフェンスで囲っただけなので、周囲のどこからでも写真が撮れる。所期の目的の少しだけは達成。

道路でバレッタに戻るバスを待っていると、通りかかりのおじさんの車でヒッチハイクさせてもらった。
近くの町の教会前で降りて、バスに乗り継ぐ。

バレッタで今度は別のバスに乗り継ぎ
タルシーン遺跡へ。
地球の歩き方では、最大級と書かれているが、ハガール キムの遺跡より小さいし、住宅街の中にあって雰囲気も無いし…

4000年前の遺跡があり、400年前の騎士団の要塞がある。
その間の時代の遺跡が無いんだが…

シチリア島のアグリジェントで、ギリシア神殿を見たことがあるが、地理的に近いのにギリシア帝国の(有名な)遺跡が無いのが不思議だ。

バレッタに戻り、再びバスを乗り換えて、ビットリオーサという、バレッタの対岸の町へ。

こちらも、かなりの規模の要塞だが、店が無いので、観光客ゼロ。
すいてて、私はこっちのほうが好きだけど

バレッタに戻り考古学博物館へ。えらく充実していない博物館…
古代遺跡、ギリシア、カルタゴ、ローマ、マグレブとさまざまな文明に翻弄されてるのに、気合が抜けてる展示…

明日は、午前中マルタにいて、夕方にイタリアのピサへ格安航空で行く予定。

航空運賃は、マルタに来るときは0.15ユーロ、出ていくときの便は9ユーロ。
来るときはタダ同然。  空港使用料が3000円くらいかかるけど

テレビのニュースによれば、イタリアは雪が降ってるらしい。

2007/12/16

12月16日 マルタ

12月16日(日曜日)
マルタ

昨晩は、冷やしすぎたヨーグルトやトマトを食ベて腹の調子がおかしかった。
(今朝には直ったが…)

早朝より、時折り強い雨が降る。天気予報はよく当たるものだ。

9時すぎに、バレッタ(首都)の隣街のスリーマにあるホテルを出て、バスに乗って、バレッタへ。バス代は0.1リラ。約38円。
ブリキのおもちゃのようなバスだが、頻繁に来るし、何よりも安いのがありがたい。


バレッタのバスターミナル


マルタ騎士団が作った要塞のバレッタは、北半分がー般の街で、ショッピングゾーンとなっている。
南半分は軍用地で、戦争博物館があるとガイドブックには書かれているが、修復中で閉っている。
基地の入ロは警備兵がいないので、少しだけ中をのぞいてみると、ボロイ兵舎が並んでいるのが見える。

イタリアのシチリア島のシラクーザも、ここと同じような地形で、先端が軍用地だった。
今時、こんな所の要塞を軍が利用するよリ、観光地にしたほうがよさそうなものだ。

バスに乗り、マルタ島中央部にあるラバトに向う。20分、0.2リラ(75円)。
バスを降りたら雨が降りだす。ラバトは昔の首都だった所だが、アラビア語の首都を意味する「ラバト」という言葉そのまま。
今はさびれた小さい町だけど…

すぐ横の砦はムデイナと言う名の町で、ペルシア語のメディナと同じ発音。
マルタ人ってアラブ系なのかな?

ガイドブックには静かな町と書かれているが、単に小さすぎて人がないだけ…
そんな所にも日本人ツアー客が来ていた。
クリスマス休暇の時に団体旅行って…

今日は日曜のため、教会はどこもミサをやっていて入れない。さすがカトりックの国だ。

バレッタに戻り、地元民用のレストランへ。本日の定食で肉のワイン煮を食ベる。あまりおいしくない…  名物にうまいものなしか。それでも2.25リラ(900円ほど)。

昼からは晴れてくる。
バレッタの半島の西側の展望台へ行ってみる。ネコがたくさん日なたぼっこしている。町の中にはネコはあまり見かけないが、公園にはたくさんいる。

騎士団の館へ。入場料4リラもする。当時の内装は全然残ってないのに高すぎ。

タ方、クりスマスイルミネーションを見るが、シチりア島のイルミネーションに似ている。近いから、似てしまうのか…
街の中に巨大なクリスマスツリーなどは設置されてないところが違いか…。


バレッタ中心部の夜景

2007/12/15

12月15日 ブレーメン 〜 マルタ

12月15日(土曜日)
ブレーメン → マルタ

昨晩、23時ごろチェックインしたホテルを、4時45分にチェックアウト。
歩いて5分程度の所にある中央駅へ。
4時54分のトラムに乗り、空港へ向かおうとしたときに、車内にいたスリを警官が取り押さえるというイベントがあったため、出発が10分遅れる。

それでも、チェックイン締め切りまで30分くらい余裕がある。

ブレーメンからマルタへは、格安航空のRyanairを予約した。運賃は0.15ユーロと、本当に格安。
空港の普通の出発ホールの案内tvには、Ryanairの便は、掲載されてない。普通のターミナルビルの横の巨大な倉庫のような建物を改造した所を、専用ターミナルとして、空港使用料も下げているようだ。

マルタ行きの飛行機は定刻通り出発して、到着は30分以上早かった。定刻到着率をあげるための細工をしてるんだろうか。


マルタに着陸寸前の飛行機の窓より
左側の半島がバレッタ


マルタに到着して、まず驚いたのが、ヨーロッパなのに、アジアの国のようなバスが走っていること。
オンボロなバスが、扉を開けたまま、積みきれないくらいの乗客を満載して、うじゃうじゃと走っている。

マルタ騎士団の築いた、世界遺産の島とは思えないようなホコリっぽさ。
それでも、あと2週間で、ユーロ導入だというから、それなりに先進国なんだろう。
今日はかろうじて晴れているが、明日からひたすら雨の天気予報。


マルタの首都 バレッタ

2007/12/14

12月14日 アムステルダム 〜 ブレーメン

12月14日
アムステルダム → ブレーメン

日本からのKLM機はほぼ定刻通り16:10にアムステルダム スキポール空港に到着。ドイツのブレーメン行きの便に乗り継ぐまで、4時間ほどある。バス停(Schiphol Plaza NS)より16:15発の急行バス370系統に乗って、アムステルダム中心部のライツェ広場へ向かう。

外周道路(Ring)から夕方のラッシュに引っかかり、それでも40分ほどでライツェ広場に到着。すでに、あたりは真っ暗。ライツェ広場周辺はクリスマス特設スケートリンクやお店のイルミネーションで明るく照らされている。トラム5系に乗り継ぎ、王宮前へ。

ここの巨大クリスマスツリーを見るためだけに、わざわざ市街地までやってきた。


王宮前のクリスマスツリー


中央駅へ向けて歩く。smullersでコロッケ(1.2ユーロ)とチキン・バーガー(2ユーロ)を食べて、なんとなく夕食。ほんの数時間前に飛行機の中で朝食(?)食べたし、あんまりお腹減ってない。

中央駅より列車でスキポール空港に戻る。20:40にブレーメン行きの飛行機が出発する。近距離なので、小型のターボフロップ機。国際線なので、一応夕食が出る。巨大なサンドイッチ。一面、雲海のすぐ上を飛んで、20:50ブレーメン着。

猛烈な寒さを予想していたが、あんまり寒くない。空港前にトラムの駅があるので、トラムに乗って中央駅へ。今日は、中央駅前のホテルを予約している。