2019/11/05

高雄 11月5日


バスルームに蚊が1匹いるのを発見したが、運良く部屋の方にはやって来ず、あんみんできた。

6時起床。6時半頃、朝食を食べに雄中の向かいにある金山清粥小菜に行ってみると、開店前。「5:00〜」と書かれているのは、夕方のことのようだ。GoogleMapで最寄りの早餐屋を探して行ってみる。包手という店で、饅頭や餃子類を売っていてたくさんの客が来ている。

はんぺんを卵に浸して焼いたようなものと、目玉焼き、鍋貼2個、豆漿を購入。

朝食 71元

一旦ホテルに戻り、チェックアウト。

今日は日本行の飛行機に乗るまで、午前中が行動時間だ。プラン1は、左営軍管区故事館の見学(駅から約2km)、プラン2は屏東から自転車で5kmの旧鉄橋へ。

旧鉄橋は、昨日の夕方のニュースで、「河川敷に植えた花畑の中に入って、人物の記念写真を撮影するバカ共がいる」というのが報道されていた。黄色い菊のようなコスモスのような花が満開のようだ。

しかし、この時期としては灼熱の炎天下を、往復合わせて10kmも自転車で走るのは、時間制限のあるときには難しい。だから、消去法的にプラン1で。

■台鉄 08:04 高雄 → 08:24 新左営 14元 残92

コインロッカー 3時間40元

高雄駅から台鉄に乗車し、新左営駅で下車。コインロッカーに荷物を預け、レンタルサイクルt-bikeの登録を自転車スタンドの端末機で行う。

webでは、居民証がなければ登録できないという個人旅行記が大量に発見できるが、実際はパスポートがあれば登録可能だった。

もしかしたら、英語のメニューと中国語のメニューが違うのかもしれない。

自転車を借り、まずは通過コース上にある蓮池潭の湖岸へ。快晴の青空に、孔子廟の赤や緑の屋根が生えている。

まずは、孔子廟に入場。本殿は故宮の正殿「太和殿」に似せて建てられている。
回廊にはオープンテラスのカフェ。



孔子廟北側には、大混雑した生鮮市場。スクーターに乗ったまま市場の通路まで入ってくる。この国には、混雑するところは歩行者専用にするルールはつくれないのだろうか。



GoogleMapの経路案内は、細い道や階段も最短コースとして指定してくる。裏道を通るのは生活感が感じられてよいのだが、スピードが出せずに余計に遅くなるときがある。

今回も路地を通り抜け、海軍の軍用地にやってくる。西に一直線に延びる道を1kmほど行くと、行き止まりに海軍基地のゲートがある。その脇に、海軍の厚生施設と故事館があった。

左営軍管区故事館は、日本が基地を造営してから、第二次大戦の終了までを1区切りに。戦後、日本から台湾に引き渡され米軍の協力のもとに海軍力を整備してきた通史。

自由見学だが、海軍の退役軍人が、個別に案内してくれた。私が日本人なので、ここが震洋艦隊(自爆特攻する小型船)の基地として有名だったことや、帝国軍の雪風など8隻の駆逐艦などが台湾に引き継がれたことなどを、展示物を回りながら説明してくれた。





戦後は、アメリカが台湾と断交するまでは、積極的に艦船が払い下げられて海軍力が整備されてきたことがわかるが、金門島の戦いなど戦後の国共内戦は陸軍の管轄のようなので、ここにはほとんど解説はされていなかった。

故事館を出て、こんどはスマホの自動案内に頼らず、道路標識に沿って広い道を通り新左営駅にもどる。

■ t-bike レンタル自転車 55元 残37

新左営駅の台鉄弁当売り場で排骨弁当を買って、待ち合いベンチで食べる。

台鉄弁当 80元

地下の捷運駅に行き、100元と、残りの小銭をipassにチャージ。(小銭が捌けて軽くなる)

ipass 106 加充

空港に行くにはまだ早すぎるので、地下鉄で途中の三多商圏で下車。

昨日雨でよく見えなかった高雄85ビルを近くまで見に行く。

■ 捷運 11:38 新左営 → 11:53 三多商圏 26元 残116

■ 捷運 12:34 三多商圏 → 12:44 高雄機場 22元 残94

空港には、飛行機の出発時間の2時間前には到着。ipassの残額は、空港内のファミマでパイナップルケーキを購入して減らす。

ファミマ パイナップルケーキ 72元 残22

■ ピーチ航空 MM026便 15:15 高雄機場 → 18:40 関西空港

■ 南海電鉄 19:14 関西空港 → 19:24 泉佐野 19:29 → 20:02 難波
■ 大阪メトロ 20:08 難波 → 20:13 阿波座

2019/11/04

鵝鑾鼻、恒春 11月4日



6時に八徳豆漿で朝食。鍋貼6個、高麗菜包、肉包、豆漿で65元。肉包は昼ごはん用に持って帰る。



6時半頃、高雄駅の南東にある高雄交通のバス乗り場へ。しばらく待つと、鵝鑾鼻ゆきの9188路バスがやってきた。長距離を走るので、市バスタイプではなく、3列シートの高速バスタイプ。(ただしトイレ無し、トイレ休憩もなし)

終点までの停留所は100以上、所要時間3時間強という、とんでもない長大路線。高速鉄道で台北に行くより時間がかかる…

バスの乗客は15名ほど。途中から数名が乗り、数名が途中下車。恒春で私以外の全員が下車。


■ 9188路 06:50 高雄 →09:25鵝鑾鼻 22+296=318元

バス停は国立公園の駐車場の手前、何軒かの土産物屋などがあるだけの場所。道路は更に南へ500mほど、岬の手前まで続き180度ターンして台湾島の東岸へ向かっている。

その道路を数百メートル行くと、最南点への分岐点があり、更に数百メートルで最南点の駐車場がある。駐車場には大量のバスが停車していて、大陸からの団体客が何台ものバスを連ねてやってきているようだ。

ここまでは、誰も観光客がいない静かなところかと思ったが、駐車場より先はうるさい団体観光客が居るどこにでもある観光地に落ちぶれている。

低木の熱帯雨林が茂る道をしばらく行くと、気象局のレーダーサイトがある。ここから観測したレーダー画面をwebで見てみると、どんどん雨雲が接近してきている。

間もなく強風に加えて、パラパラと吹きぶりの雨粒が。傘をさすほどでもなく、傘をさしてもぶっ飛んでしまうくらいの強風だ。

バス停から歩くこと15分ほどで、最南点モニュメントに到着。巻き貝の貝殻を立てたようなコンクリートモニュメントの前で、次々とやってくる観光客の自撮りがうっとおしい。撮影が終わればさっさと消えてくれればいいのに、いつまでもグズグズと周辺に屯し、何枚も写真撮影しているのには呆れ返る。

大陸の団体の次は、韓国人団体、そしてシンガポールから来た小太りのサイクリスト2人、…

いつまでたっても、クソ人間だらけだ。



バス停まで戻り、灯台のある国立公園へ。入り口には、岩石や宝石を扱う土産物屋が並んでいる。国立自然公園も、中華系の人たちには買い物が優先するのだろうか。

墾丁国家公園 鵝鑾鼻公園 60元

入場口を入ると、目の前には広大な芝生の丘。そこにヤシの木が点在している。



丘の頂上まで登ると、猛烈な風が吹き付けてくる。灯台は月曜休館だが、どちらにしても全面改修工事中で足場が掛けられ、立入禁止地掲示されている。

清朝末期にイギリスが建造し、大日本帝国が現在に近い灯台に建て直し、中華民国が建て替えたのが現在の姿だそうだ。

バシー海峡を通過する船に対する目印なので、重要な施設だとのこと。よって、灯台は城壁のような銃眼のある壁で囲まれている「武装灯台」だ。

丘を降りて、海岸の方へ。芝生が途切れて、サンゴ礁が隆起した岩場に熱帯低木が茂るジャングルを通り抜ける。突然海に面した岩海岸にでる。さきほどの最南点のすぐ西側で、釣りをしている人が見えるのも同じだ。ということは、海岸の岩場を歩いてくれば、タダで国立公園に入れるのだろう。 60元くらいケチる人はいないだろうけども…

海岸と芝生の丘の間は、この公園で見るべき地質的な見どころで、サンゴ礁で造られた岩塊が隆起して丘になった場所。その岩に、熱帯の樹木の根が絡み、だんだん岩塊が風化して行き、割れ目ができたりしている。



もちろん、灯台も標高30mくらいに隆起したサンゴ礁の岩盤の上に建てられているのだろう。

高雄方面に向かうバスに乗り、途中の恒春で下車。墾丁の観光街からも何名か乗ってきて、私と同じく恒春で下車していた。台湾最南端で、一番大きな町が恒春のようなので、ここで宿泊してあちこち観光するのが、定番コースらしい。

■ 9188路 11:00 鵝鑾鼻 → 11:25恒春 22+27=49元

恒春のバスターミナルは、町のどまんなかにある。南門はバスが通る幹線道路沿いにあり、まずここが最初の観光ポイント。赤レンガで修復されまくった門は、写真映えは良い。どこまでオリジナルなのか… すぐ脇の城壁が、ほぼ崩壊して地面に近いところに「痕跡」程度しか残ってないところを見ると、ほとんど再建築と言って良いほどではなかろうか。



バスターミナルから東へ向かうと、官庁街の低層のビルが続き、その向こうに東門。この付近は城壁もセットで修復され、高さ5mほどの壁の上を歩くこともできる。

壁に沿って北門に向かう。壁の内側は住宅街。外は農地と住宅が混じったような農村だ。上空から見れば、円形の城壁に囲まれた城郭都市が見れるのだろう。

城壁の復元は、所々で「立ち退きに応じない建物」に阻まれて途切れている。おそらく旧市街の遺跡が復元されるのに何十年単位とかかるのだろう。大陸のように多数の利益のために少数を犠牲にできる考え方のほうが、こういう場合は効率的だ。

北門の前には、なぜかM41戦車の実物大模型。光沢塗料を塗っているので、いかにも安っぽい雰囲気。

城壁と小学校の間の芝生を更に行くと西門。コチラだけは、城壁外の住宅とくっつき生活臭がする遺跡だ。

更に壁沿いに行こうとするが、寺院のある岩山があり、その隣は猿洞山石牌公園となっている。帝国時代の忠魂碑や日本軍恒春城攻略記念碑が残存しているが、国民党政府が文字を削り取ってしまい、たんなる岩の展示場だ。

平日で休みの店が多い老街を通りバスターミナルに戻る。向かいにあるセブンイレブンで5分で昼食。

セブンイレブン 香腸弁当 65元

休日は乗車整理券が発行されるそうだが、平日は空いてるのでどのバスにも来たのに乗れる。12時40分頃に9188路がやってくるが、5分後に来る快速の9189路に乗車する。9189路は新左営ゆきだが、停車駅が少なく30分から1時間高雄に早く着ける。

■ 9189路 12:48 恒春 → 15:00 新左営 13+145=158元 残389

バスに乗ってしばらくすると、吹きぶりの雨が強まってくる。私が恒春を歩き回っていた時間だけやんでいたかのようだ。

雨なのか霧なのか、かなりかすんだ景色がずっと続き、高雄市街地の高速道路は渋滞に巻き込まれる。

左営駅前で下車し、地下鉄で三多商圏にむかう。

■捷運 15:06 左営 → 15:20三多商圏 26元 残363

ここに来た理由の一つは、ホテルの近所の光南大批発が今年になって閉店したため、三多商圏にある店に来たかったこと。2つ目は、まだ来たことがなかったから…

空港のセブンイレブンでは売ってない、各種ジャンク菓子類が大量販売されてるので、使い勝手が良い店だ。

光南大批発 鳳梨酥(パイナップルケーキ)6個入り×4箱 240元 残

さて、2つ目の目的はここに興中夜市があるから。しかし、残念ながら吹きぶりの雨。屋台街の一部はこの時間帯から営業しているが、吹きぶりではお客さんはほとんどいない。

ココトカと同じような有名チェーン店の50嵐があったので、珍珠奶茶を注文。日本語メニューも置いてあるが、中文版と品物の並びが若干違い、店員は日本語がわからないので、日本語メニューは使い物にならん。中文版だけで十分では?

珍珠奶茶(タピオカミルクティー) 35元

三越、そごうの前のアーケードを通って地下鉄駅へ。ショッピングとかするのは苦手だし、店員に怪しまれるだけだから百貨店というところに数十年来近づいた記憶がない。

■捷運 15:56三多商圏 → 16:00美麗島 17元 残106



ホテルに一旦戻り、スマホを充電。USBケーブルを持ち歩いていれば、恒春から乗った国光客運の車両で充電できたのだが… 残念。

18時前、ホテルの斜め向かいにある安食堂街へ。雄中(高雄市の高校随一の進学校)の下校の時間にぶつかったようで、大量の高校生が食堂や屋台に群がっている。ここに来たらいつも入る定食屋(餃子館)で定食注文。最近はインスタ映えを目指して、食器や盛り付け方が進化しまくっておしゃれになっているが、高校生のお財布に優しい価格設定は維持されている。

鶏脚排飯 70元
陽春麺 小 40元

ホテルに戻り、19時10分頃に外から大きな声での放送が聞こえてくる。板橋でもここでも毎日同じような時間帯に聞こえるので防災無線? ではなさそう。

2019/11/03

台南 11月3日


夜中まで、出入りの宿泊客が多く、うるさくてなかなか寝付けない。

6時頃起床。朝食までの間、媽祖廟と飲食店街を見物に行く。媽祖廟には早朝にもかかわらず、参拝客が次々訪れている。飲食店街は、開いている店はない。新北警察署前のサンドイッチ屋が朝食営業していたくらいだろうか。やはり、日曜はちょっと普段とはちがう。

7時、今日の朝食はサンドイッチ。7時より前からオープンしてたようで、サラリーマンだろうか、ワイシャツ姿の客も多い。

単人房台北館 514号室 2泊 1492元 master card

7時半、チェックアウトし、新北警察署前から自転車で1kmはなれた板橋駅を目指す。

youbike ipass 府中站 → 板橋バスターミナル

外は今にも雨が振りそうな雲り空。気温は24℃だそうだ。

■ 高鉄 613列車 08:29 板橋 → 10:06 台南 1185元(1割引価格)

列車はほぼ満員に近いが、少しは空き席がある。一つ前の座席には東京から来たらしい高年齢の女性3名。乗車時間中、ずっと話し続けていた。

日本とは違い、台湾では車内のワゴン販売が健在で、価格が妥当なのかそれなりに売れているようだ。


台中付近から晴れ間が覗くようになる。しかし、湿度が高くかなり霞んでいる。列車は10年以上前に日本から輸出されたもので、最高速度は300km/hほど。大陸のパクリ高速鉄道にスピード面や、車両の新しさで完敗している。

車両更新の入札をしているようだが、ドイツに技術を発展させた時速400kmの大陸製と日本製のどちらに軍配が上がるのだろうか。



セブンイレブン 排骨弁当 89元

駅の待合ベンチで弁当を食べ、1時間に1本の安平海岸の延長区間まで走るシャトルバスに乗る。

■ 公車 H31路 10:50 高鐵台南 → 11:50 原住民文化会館 免費

バスを下車したのは、台南の市街地から遥か離れた海岸沿いの公園のようなところ。今日はまつりなのか、派手な金属製の神輿が大集結している。

バス停前のt-bikeの自転車ステーションの端末機で、会員登録。ここも、スマホにSMSが受信できれば、確認コードを受信してipassカードを登録できた。

早速自転車を借りて、海岸沿いの公園(安平港濱歷史公園、林黙娘公園)を爆走。雲ひとつない青空、気温は31℃。クソ暑く、サイクリングしてる人など皆無だ。

クジラのモニュメント(台湾は捕鯨国?)や、海を見つめる女神像、台湾成功号の実物大模型などを横に見て、強風の中10分ほどで德陽艦 DDG-925の前に到着。

徳陽艦 80元



(スマホで撮影し忘れたため、デジカメのプレビューを撮影してみた w)

この駆逐艦は、第二次大戦末に米海軍が大量建造した駆逐艦のひとつで、戦後使い古されてから台湾に払い下げられたようだ。20世紀末には台湾でも退役して、ここに係留されて公開されている。

船の前後に取り付けられているMk12,5inch主砲、 イスラエルからライセンスされた雄風I型対艦ミサイルランチャ、Mk32魚雷発射管などそれらしきものが搭載されているが、実際にこの船が退役したときのものではないようだ。

休日でたくさんの子供連れやカップルなどが見学に来てるが、軍艦や装備にはほとんど興味無い様子。盛んにスマホでポートレート写真を取りまくっているだけだ。

メインマストを見上げると、どこのガラクタを探してきたのか、第二次大戦中のような金網丸出しの水上捜索レーダーが、きれいに塗装され乗っかっている。

まあ、本物の寄せ集めだが、これはこれで見どころではないかな…

駆逐艦を後に、すぐ目の前にある巨大な公園へ。少し進むと、きれいにレンガ材で護岸が補強刺された星形要塞が見えてくる。台南市側に回り込むと、要塞の中に通じる石橋が架かっている。切符売り場もここにある。

億載金城 50元

跳ね橋ではなく、固定式の石橋とは、無茶苦茶な復元だ。そんなことは気にせず、煉瓦造りのトンネルを抜け、清朝末期の砲台のなかへ。

四角形の砲台は、周りから寄せる敵を十字砲火するため、張り出した角型の堡塁と大砲の置き方が考えられているはずだが、何故かここは砲が堀の延長方向ではなく、遠くの目標を狙う方向を向いている。

要塞ではなく、砲台と言われているのはそのためなのだろう。要塞から沿岸砲台へ、技術が変遷する端境期の珍しいところだ。



再び自転車で、先程高鐵駅からのバスを降りたところを通り過ぎ、水路にかかる橋を渡って、安平の町へ。祭りの神輿は、ここが目的地のようで、町の真ん中は大混雑だ。町の入り口のバイク置き場に自転車を停め、神輿が行く方向についていくと媽祖廟がある。

派手に爆竹を鳴らし、村ごとの神輿が次々とやってきて、廟のまえで派手な音楽をかけて踊りまくっている。日本とはちょっと違う盛り上がり方だ。



媽祖廟の裏手が、明朝末期・清朝初期の安平古堡だ。赤レンガづくりの、何段かに積み重ねられた城壁の上に、オランダ式の建物が建っている。

安平城 50元

16世紀の城は、日本でもこんな感じで城壁で高台を作って、その上に天守。
明朝や清朝がポルトガルやオランダなどを追っ払ってくれて、補給基地を作らせなかったから、日本が西洋から攻め込まれずに済んだ。日本人にとってはちょっとだけ恩人のような場所だろうか



この付近から台南市街地に戻るバスは、1時間に1本程度。それに、祭りの影響で走ってるかどうか…

5kmほどあるが、自転車で直行したほうがマシそうだ。

水路に沿った道を、東へ。途中、ファミマで休憩。暑すぎて熱中症になりそうだ。

ファミマ 野菜生活 35元

台南市街地に向かい道路は、スクーターは大量に走っているが、自転車は1台も見かけない。スクーターに合わせて車道を走るのはつかれる。

台南州庁跡がある市街地中心のロータリーは、単車とともに走り間違えずに台南駅方向の中山路に入れた。1本間違えたら、とんでもない方向に行きそうな難関だった。

台南駅前で自転車を返却。

tbike ipass 60元 残376

外壁の工事中の駅舎に入ると、南行の自強号が4分後に出発すると表示されている。たしか、最近は特急にICカードだけで乗車できると聞いたことがある。駅員に聞いてみると間違いないようで、2番線に急げとのこと。

電車はすぐにやってきて、プラットホームで待つ大量の乗客に続いて乗り込む。高雄まで40分ほど、指定なしの無座でも短時間だから問題ない。

今年の春に乗ったときは各駅停車だったから、台南から高雄は1時間以上掛かっていた。さすがノンストップの特急は早い。

■ 台鉄 自強号 15:18 台南 → 15:56 高雄 61元 残309

高雄駅はまだ工事中で、駅の南側へはバスターミナル前を経由した大回りで出ないといけない。

ホテルは、今回で3回目となるなれた場所にあるので、迷わず到着。

金馬大飯店 401号室 600×2=1200元。masterカード。

六合粥屋の自助餐へ。弁当箱に、鶏胸肉のローストと、巨大ミートボールを入れ、野菜3品で125元。ちょっと高すぎな価格設定だ。

自助餐 125元

六合夜市へ行き、胡椒餅を1つ食べる。

胡椒餅 40元

ホテルに戻る途中、セブンイレブンに寄り、巨大ヤクルトを飲むと同時に、ICカードにチャージ。

明日の鵝鑾鼻往復360×2+50=770元必要。500元チャージすれば足りるところ、700元を加充する。残1009元。

巨大ヤクルト 30元

2019/11/02

台北・新北 板橋 11月2日


6時半頃起床。7時に7階のカフェテリアで朝食。サンドイッチと話には聞いていたが、出てきたのは中華粥。

さすがに、高級個室タイプのネットカフェスタイルで、朝食がサンドイッチだったら、快活クラブのパクリになってしまう。

■捷運 08:04 府中 → 08:15 西門 20元 残737元

地下鉄は駅に行ったときにちょうど出発する電車が超満員、5分後の次の電車は空だった。

西門駅で下車。東へ向かって5分ほど歩くと、総統府の北西角。ちょうどその場所が、1ヶ月に1回の公開日のときの入場口だ。

8時ちょっとすぎ、空港より厳しいセキュリティチェックを受けて、一旦敷地の中へ。建物の北端をぐるっと東正面まで歩く。

正面玄関から入場。 毎月公開しているからか、お客さんはほとんど来ていない。

正面の吹き抜け空間を通り抜け、大階段を登る。日本の20世紀初頭の建物なので、似た時代の建物に入ったことがあればごく当たり前の部屋の配置だ。建物を上空から見ると、「日」の時に見えるように設計されたそうだ。第二次大戦後に、中央の尖塔を建て替えてるが、そのときに建物の前後を少し伸ばして「中」に見えるように魔改造してたら笑い話なのだが…

階段を登ったところに、大広間。記者会見用に椅子などが並べられている。日本でいうところの、官房長官が記者会見する部屋のようなところか。それにしては立派な部屋だ。



中庭を見下ろす廊下の窓は、上下2段にスライドする古いタイプだ。錆びると固くなり、無理やり下ろすときにギロチンのように挟まれそうで怖い形式だ。

中庭に出ると、建物の最上階が継ぎ足されたような印象を受けた。当初からこんな感じだったのだろうか。

会議室などを見学して地下へ。地下は平日の見学会用に造られた展示場。こちらは改修されまくった真新しい部屋で、歴史建築の雰囲気は残ってない。

総統府 免費

1時間ほど総統府を見物して、北東側にあるニニ八記念公園へ。

高校生が、演劇か何かの練習をしている。10時まで中国風の塔の中にあるベンチで時間を潰し、ニニ八記念館を見学。っ今日は休日だから無料?

第二次大戦後、日本が撤退した後、中国大陸の中華民国が占領し、戦前より略奪の限りを尽くしたため、カラー革命が起こりかけたため軍事弾圧したのがニニ八事件だ。いまもこの国が中華民国側と、現地人で和解しきっていないのは、この事件が尾を引いているそう。


ニニ八記念館 免費

午後から台北機廠を見学するため、念の為イヤホン購入。

光南大批発 イヤホン 69元 ipass

台北駅南側の安食堂街で、弁当(かつては自助餐と呼んでいた)で昼食。今回は魚料理。


弁当 サバ唐揚げ 4菜 75元

地下鉄に乗るため、台北駅に向かう。昨日、国鉄駅の中央コンコースで弁当まつりが開かれていたのを思い出す。

行ってみると、ものすごい人垣ができている。日本国内でスーパーが駅弁特売会をやるのとは、レベルが違う人混みだ。会場の半分が台湾国内の弁当だが、鉄道会社が台鉄と高鉄しかないので選択肢が少ない。地方ごとの店舗がいくつか…といったところ。日本のJR東日本や東急、近鉄など各地からの私鉄も弁当を出品しているが、50個限定とかで瞬時に売り切れているようだ。その後は旅行パンフレット配布や、鉄道グッズ販促会の会場になってしまっている。摩訶不思議な会場だ。



■ 捷運 11:51 台北車站 → 11:59 国父記念館 16元 残652

地下鉄に乗り、国父記念館駅で下車。駅前は孫文の記念館だ。今回初めて入館して見学。オリジナルの歴史文物は無く、コピーや写真展示。やはり、現物は大陸の博物館にありますというところだろうか。

ここからは、台北101ビルがすぐ近くに見える。博物館の前の広場では、環境保護の啓発イベント。

啓発するより、1日1品の購入、食品でも雑貨でも観光でも、何か1つづつ毎日倹約したほうが、エネルギーや資源の保護に役立つ。イベントなど偽善に過ぎない。

自転車で、台北機廠の近くの南京三民駅の方へ。ドーム競技場と巨大な商業施設が絶賛建築中。中国大陸と違い、工事現場の周囲は埃っぽくなく整理されている感じを受ける。このあたりの文化的違い、日本の植民地支配時代の影響が残っているのだろうか。

youbike ipass 15元

南京三民駅の東北には、生鮮食品の露天市の通りがある。南京門市というらしい。一通り見て、まだ工廠の見学予約時間まで余裕がある。コンビニのイートインで時間つぶし

セブンイレブン 比非多 30元 生肉包 25元

予約時間の15分前に工廠の正門に到着。すでに何人か到着済みのようだ。ヘルメットとイヤホンレシーバーを受け取り、14時の開始時間を待つ。イヤホンも貸してくれたので、結局69元で買ってきたイヤホンは役立たなかった…

14時、40人の見学者でのガイドツアー。説明者は、元台鉄職員で工廠で実際に働いていた退職者だ。

事務所棟(総弁公室)の廊下を通り、ディーゼル機関車の整備工場(柴電工場)へ。がらんどうの広大な建物には、車両も工具類も撤収され何も置かれていない。客車の組立工場には日本車両から購入した2000形から2400形のディーセル客車が置かれている。工場の奥には蒸気機関車CT273(C57)のボイラー部品と炭水車が無造作に置かれ、行先表示幕が「秋田」のままの寝台電車583系、イギリスから輸入したEMU100電車が置かれている。工場のもう片側には旋盤なども残存。ちょっと工場らしい雰囲気だ。解説者は、「台湾は狭すぎて、寝台車は使いようがないということで放置」だそうだ。日本のように、クルーズトレイン走らせたらいいのに…

ボイラー室の横を通って、鍛造工場へ。蒸気式の大型鍛造機が何台か置かれている。ここでは部品も造らなくてはならなかったようだ。(車両メーカーが長らく島内に無かったからか)






つぎに、車両工場へ。EMU100形の電車が大量に留置されている。同一のものばかり、どうやって展示するつもりだろうか。一部の車両は、ボロボロに腐食して、廃車するほうが良さそうなのもある。

この工廠で有名な大浴場は復元工事中で、写真のみの見学。以上、びっちり2時間の濃い説明会だった。

■捷運 南京三民 16:00 → 16:13 西門 16:15 → 16:27 府中 28元 残554

地下鉄で板橋に戻り、早めの夕食。まずは、高級中学のすぐ横の商店街にある、北門田不辣へ。「てんぷら」と読ませて、おでん屋だ。50元の「小」を食べる。ねりもの、厚揚げ、こんにゃくにはんぺんと、日本のと同じ。

次に食べたのは回転焼き 。紅豆(ホントウ)餅というらしく、これも日本で食べるのと同じだ。アンコは中国由来?

紅豆餅 1個 10元

最後に、肉とエビ団子のあんかけ飯と、ザーサイとキャベツの炒めもの。魯肉飯のような丼飯と想像したが、なみなみと汁が注がれた巨大あんかけ丼には驚いた。

花枝肉焿飯 65元、滷筍絲 30元

今日も宿泊は、府中の単人房台北館。昨日の夜は蚊が襲撃してきて、24時頃叩き潰したが、今日は安眠を期待したいところだ。


2019/11/01

台北・新北 板橋 11月1日



■地下鉄 22:05 阿波座 → 22:10 難波
■南海空港急行 22:23 難波 → 23:08 関西空港 930円

テレビニュースでは、難波の戎橋はハロウィンで大混雑らしいが、地下鉄も南海も数人の仮想した乗客を見かけた程度。

空港急行は、ほぼすべての客が泉佐野までで下車。関空まで乗ってる客は、1両に5人ほどだった。

この時間から出発する国際線は、台北行のピーチだけだからだろう。

■ シャトルバス 23:30 関空T1 → T2


■ ピーチ航空 02:30 関空 → 04:20 桃園

飛行機は満員。狭い席で、ウトウト寝てたら、いつの間にか桃園空港着。外はまだ真っ暗。

他の到着便がないので、入国審査はすぐに終了。2ゲート開いていて、6人ずつほど並んでるだけだった。

入国後の到着ロビーの、台湾電信の店に行くと、開店は6時30分と掲示あり。web情報より30分早い。

ATMキャッシングで現金をゲットし、コンビニで肉まん買って、とりあえず時間潰す。

ATM キャッシング 4000元(約14280円)

ファミマ 肉まん 25元

中華電信 5日 300元(master)


ipass 1000元加充 残り1002元

中華電信の店に10分前に並ぶ。一応先頭。時間通りオープンしたので、春と同じく300元の最安値のを買う。

捷運駅へ。バス乗り場のICカード加充機はipassは不可なので、捷運駅で1000元チャージ。

プラットホームに降りると、ちょうど上下両方向の列車が停車している。行き先表示を慎重に見比べて、台北車站ゆきに乗車。

空港を出たときはすいていたが、1駅目の停車駅で通勤客で満員に。

■ 桃園捷運 普通列車 06:43 第一T → 07:20 台北車站 150元 残852元

台北駅地下街を出て、新光三越の西側の道へ。朝食を売るイートインの売店が点在している場所だ。チェーン店の老蔡水煎包でまんじゅうを食べる。とりあえず、朝食はこれで完了だ。

鮮肉包 15元 高麗菜包 15元

再び地下街に戻り、高鐵駅の券売機でで予約した切符を受け取る。

ロッカーに荷物を預け、今日の観光に出発だ。

ロッカー 40元(3時間分)


まずは、台北駅から北に延びる地下街を探索。中山地下街といい、淡水線と同時に造られたのだろう。ちょうど通勤時間帯で、店がオープンする前の地下道を、大量の人が歩いてくる。

地上に上がると、アート作品を置いた緑道。こっちのほうが気持ちよく歩ける。

1駅先の中山駅まで行き、地下鉄に乗車。

■捷運 中山站 → 08:40 中正記念堂 16元 残836元

かつて中正広場と呼ばれていた孫文や建国者を称える広場は、今は自由広場と名前を変えている。自由とは抽象的すぎて、さて何なのかよくわからないが、台湾では大陸との難しい関係を維持することを指すのだろうか。

9時、長栄海運の本社ビルに行き、併設されている海事博物館を見学。世界最大規模の商船の歴史博物館との前評判どおり、中世の欧州、北米のガレー船、帆船、蒸気船から、現代のコンテナ船まで巨大な精密模型が展示されている。

もちろん、軍艦もかなり展示されているが、これは実物展示している米軍などには叶わない分野だ。

じっくり模型を観察していたら、いつの間にか1時間30分ほど経っていた。

海事博物館 200元

長栄海運本社の南東にyoubikeのスタンドがある。せっかく台湾電信のSMS可能なSIMカードを購入したのだから、i-passカードの自転車レンタル機能を有効にする。youbikeスタンドの画面で簡単に登録できた。(スマホにアプリを入れなくても良い)

自転車で円環へ。台北駅付近の車が大混雑する道を通り抜ける。どこの国でも、巨大ターミナル駅付近は車優先で、自転車は走りづらいものだ。

youbike ipass 5元

円環で自転車を返し、すぐ目の前の弁当屋へ。排骨飯に、野菜が3品。これで60元とは安いものだ。


排骨飯 60元


すぐ目の前の通りのバス停に行くと、運良く西門站を経由するバスがやってくる。

■バス223路 11:38 円環(重慶路) → 小南門 15元

小南門と西門のちょうど真ん中付近に、台湾国軍博物館がある。

日中戦争の交戦当事者としての歴史、第二次大戦後に共産党に負けて都落ちした歴史、金門島などで共産党と膠着状況になった歴史

派手な○○の戦いというようなものや、重厚長大の国産兵器が無かった中華民国の軍事史は、結構地味だ。

高校生が校外学習で見に来ていたが、歴史が地味すぎて、感想の取りまとめとか大変そうだ。

展示者側も、あまり中華民国とは関わりのないミッドウェー海戦とかを展示したりしていた。

13時頃、博物館を出て、今日宿泊する板橋に向かうことにする。

小南門で自転車を借り、台北駅とは向きが違う西へ。1kmほど行くと華西街夜市がある。ここは昼間も営業する店が多い、アーケード商店街だ。

世間では怪しげな店が軒を連ねていると言われているが、昼間はごく普通っぽいフードスタンドしか目につかない。

面白みがなかった…

淡水河に沿った高架道路に沿って台北駅へ。道路は、小型車、バス、スクーターが入り乱れ、いつ事故がおこっても不思議ではない。

youbike ipass 小南門 → 台北車站 5元

ロッカーは3時間を超えていたため、さらに40元が必要だった。

ロッカー 40元

■ 捷運 13:34 台北車站 → 13:48 府中 24元 残 787元

地下鉄で板橋区の府中へ。春にもここの駅で降りて夜市を見に行った。

今夜の宿泊先のチェックイン時間まで1時間ある。駅から歩いていける林本源園庭へ。

今日はあまり水分を摂っていないので、コンビニで巨大ヤクルトを飲む。

ファミマ 巨大ヤクルト 30元

それから庭園へ。
さすが大富豪の邸宅だ。
建物や池の周囲の回廊をめぐって見学する。ここをみていると、やはり台湾は中国の文化圏だ。オランダや日本の文化的影響は、ここではほとんど見つからない。

その割に土地が狭いからか、大陸で見る似たような邸宅に比べ、スケール感が小さいような気もする


林本源園庭 80元


15時、ホテルに行きチェックイン。部屋は、漫画喫茶のグレードアップした個室という感じのところだ。

単人房住房 514号室 2泊で1492元

板橋慈恵宮の門前通りらしき路地に、フードスタンドが建ち並んでいる。webでの評判が良いイカのスープ店へ。

生炒魷魚 45元、蘿蔔糕 20元、糯米腸 10元

店舗内の狭いイートイン席で食べてると、商店街を祭りの行列が進んでくる。店頭のガラスケースで、だんじりなどのした半分が見えない…

祭り囃子の音楽と、だんじりの上半分で満足。

食後、板橋慈恵宮を見物。3階建ての結構大きなお寺だ。

魯肉飯 30元、青菜 30元

府中から板橋站のほうへ行ってみる。近代的なビルが林立し、大きな道路が通っていて、見かけよりもたどり着きにくい。近代的建物に、ちょっと高級そうな店ばかり。下町の板橋と、こんなに近いのに全く違う街並みだ。

風が強くなり、雲がものすごい速さで流れている。天気予報では曇り時々雨だが、今のところ傘の出番はない。

板橋に戻り、駅前のバス停横の老蔡水煎包で豚まん1個食べる。

鮮肉包 16元

ホテルに戻り、大浴場へ。日本風の大浴場は、台湾の人たちは馴染みがなく、どうも私が1番乗りのようだ。