2008/12/14

12月14日アムステルダム~リスボン、シントラ

12月13日(土曜日)
■ アムステルダム

オランダの冬としてはそれほど寒い気温ではないのだろうけど、久しぶりに日本から行くと寒く感じる。16時過ぎの気温が2℃。BBCの予報では最高気温は、おそらく2℃くらい、最低気温は0℃くらい。 空港から出て、アムステルダム郊外の乗り換え駅(Amsterdam Sloteldijk station) で駅の外に出てみると、水たまりがスケートリンクのように凍りついている。1年ぶりに旧市街中心のダム広場(王宮前広場)のクリスマスツリーを見にゆく。 かなり大きなクリスマスツリーが、今年は例年とは違い、白のダイオードが加わっていて、雪が積もった雰囲気を出している。 大阪の梅田のスカイビルでやっているドイツ・クリスマスマーケットのツリーの謳い文句が「世界最大のツリー」だが、どうみても、アムステルダムのツリーの方がでかいのですけど…

王宮前の巨大クリスマスツリー

手袋をせずに写真撮影していたら、だんだん手の感覚が無くなってきて、シャッターが押せない…。 もしかして、凍傷になりかけ?

欧州全体はもとより、オランダも思いっきりバブルが崩壊して、ユーロは暴落し、大不況のはずが、目抜き通りにはたくさんの人が歩いている。クリスマスショッピングする人居るんだよな… そういえば、アメリカもクリスマス商戦の始まりは昨年度より売上が上がったとか。 人間の心理ってわからないですよね。

アムステルダムで4時間ほど過ごしてから、20時50分の飛行機でポルトガルのリスボンへ。23時着。BBCの予報でも、欧州気象台の予報でも、大雨の雰囲気だったのだが、着陸する飛行機からははっきりとリスボンの街並み(夜景)が見える。機長のアナウンスも「曇り」。飛行機を降りて、外を見てみると、地面が濡れているのを除けば、満月が出て晴れている。予報は外れたか…

■ リスボン

空港から、ネットで予約した新市街中心部付近のホテルへ。タクシーに乗って、プリントアウトした予約伝票を見せると、そのホテルを知っているらしく、「Centroは25ユーロ」という答えが帰ってくる。 メーター使わないのかよ…

タクシーは、GoogleMapの最短距離検索で調べた経路通りに走り、20分弱でホテルの前に到着。20分で3000円とは、日本並みに高いな。給与水準が日本より若干低いポルトガルでは、これをぼったくりと言うのではなかろうか。 ホテルの付近で、他のタクシーと客がもめている。 もめているおっちゃんも、同じホテルに泊まるらしく、私の後についてやってきた。 彼も、25ユーロ程度請求されて、ぼったくりではないかと食って掛かっていたようだ。 ドイツ人(彼はドイツ人)にとっても高いと感じる料金って…

12月14日(日曜日)
■ リスボン

夜中は、たまに雨が降って、まどのそとでピチャピチャ音がしていた。朝7時、外を見ると快晴。 夜のうちに雨が通り過ぎてくれたか… と期待したのだが、今日は嵐のような雨が定期的に通過するのを経験することになる。

9時、外へ。しばらく晴れていたが、15分ほどしてどこからともなく雲がやってきて、滝のような雨。空を見ると、雲がものすごい速さで流れている。

近くの地下鉄駅(ポンパル侯爵広場)へ。定期的にやってくる雲が通り過ぎる間に、駅で市内交通の1日乗車券を購入。4.2ユーロ。券面に何も印刷せず、裏側にも磁性体が塗られていない変な券。光にすかしてみると、ICカードの特徴のアンテナコイルが見える。 日本の切符より少し厚めの紙で、ICを封入しているとは、なかなか技術が進化しているものだ。なにより、付加料金無でICカードを導入できているのも奇跡に近い。 フィリップスのMIFARE非接触ICタグって、10円とか、5円とか、そういうレベルで作れるような物なのだろうか…

新市街の目抜き通りのリベルターデ通りを旧市街へ向けて下ってゆく。大通りなのに車が全然走っていない。通り沿いには警官がちらほら立っている。マラソン選手のようなトレーニングウエアを着た人が道をジョギングしていたり…  もしあして、マラソン大会かな。 旧市街にぶつかり、大通りが途切れるところにある広場までくると、マラソンゲート(風船で出来た門)がある。やはりマラソンをやるようである。ちょうど、午前中の学生の競歩選手権が始まろうとしているところだった。

リスボンは数年前に来たことがあるので、今日は郊外の歴史都市のシントラへ向かうこととする。ガイドブック(Lonely Planet)では工事中で閉鎖されていると書かれている、ロッシオ駅は、改装が終わって営業を開始している。切符を買う。シントラまで2.2ユーロ。 地下鉄と同じデザインのICカードが出て来る。

■ シントラ

電車は40分でシントラ駅に到着。うん悪く雲がたくさん出てきて、日差しがほとんどなくなる。旧市街の王宮に入る。今日は、なぜか入場券が無料のようである。0ユーロと書かれた切符を受け取り、館内へ。シェーンブルン宮殿や、ベルサイユ宮殿を小ぢんまりさせたような雰囲気の宮殿。ふと外に目をやると、滝のような雨が降っている。お目の日は王宮観光(室内)に限りますね…

王宮を出て、旧市街のすぐ横の山の頂上にある城塞へ向かう。天気は再び快晴だが、道路を登ってゆくとだんだん強風になってくる。途中からは人間1人がやっと通れるレベルの山道になり、途中でゆき方を聞いた地元のおっちゃんの予言である45分程度の所要時間を要した。

城塞入り口を入ると、切符を見せろといわれるが、ツアー客じゃないからそういうものは事前に持っているわけではない。城塞の中には2組のカップルが居るだけで、他にはだれも居なかった。それもそのはず、城壁の上や塔の上では、人間が吹き飛ばされかねない強風が吹いている。

城壁の上のでこぼこ(弓矢を射る人が覗くところ?)から、カメラを構えては見るが、すごい風圧で、手元が揺れる℃ころではない。

城砦から見たシントラ

雨が再びやってくる前にシントラ駅へ急ぐ。明日、ポルトガル中部のコインブラへ向かう切符を仕入れるため、シントラからリスボン・オリエンテ駅まで直接行くこととする。途中で乗り換え駅を間違え、20分ロス。

■ リスボン

夕方、旧市街へ。夜景は以前撮影しているので、今回は雰囲気を見に来た。旧市街メインストリートの電飾のデザインが少し変わっているが、それほど変化したようには見えない。旧市街の南端が海と接するところに、コメルシオ広場がある。おっちゃん約1名が、三脚を立ててタイミングを見計らっている。私に「5秒か?」と聞いてくるので、1/13秒と答えると、ISO200ではないなといぶかられる。 三脚持ってないんだから、1/5なんて無理。