2008/12/22

12月22日ポルト

12月22日(月曜日)
■ ポルト

ポルト滞在3日目。今日も快晴。最高気温は、天気予報では16℃と言っている。

2ちゃんねる「ニュース速報+」掲示板での日本のニュースでは、トヨタが1500億円の赤字になるといっている。℃この国も車が飽和して、必要以上に車に乗りまくっているから、売れなくなるのは当たり前なんじゃないかと思う。何年も前は、車が一種の文化的な満足感の商品だったけど、最近では市内交通が便利になり、マウンテンバイクなどで近隣を移動するのが一種の流行になっているので、そこに税金を投入して自動車会社を救うなんてどうかしてる。

ポルトガルもマウンテンバイクが流行しているようで、ポルトでも車道をえらく高速でマウンテンバイクで飛ばしている人が居る。昨日行ったブラガでも、自転車の人が多かったし。

今日は一日、ポルトの観光をする予定。まず、朝の光を受けているドン・ルイス橋の撮影へ。同じような考え方の人も居るようで、崖沿いの住宅の裏道などを、カメラを抱えて歩き回っている人が何人もいた。

ドウロ川に係留されているワイン輸送船(レプリカ)

そのまま川沿いのレストランやカフェが並んだ「観光河岸」を通り抜ける。観光の季節でないため、半分以上の店が開いていない。椅子やテーブルが積み上げられている状態になっている。その観光河岸から急な坂道が市街地中心方向に続いているわけだが、飼い犬じゃない、野良犬でもない犬が、わがもの顔に歩き回っている。大きな通りの信号のない横断歩道を堂々とわたるときは、車がちゃんと止まってくれたりもする。

ドウロ川沿いの街並み

旧市街(UNESCOの世界遺産で指定されている旧市街地区)の西のはずれの、サン・フランシスコ教会へ。まるでイタリアの教会を訪仏とさせる、ごてごてに装飾された内装。カトリック教会は、いかにきんきらきんにするかが、信者を集める手法なのだろうか。

教会のカタコンベも見学できる(3ユーロとっているのだから当たり前か)。1850年01870年の間の年号の入った墓ばかりだが、この間になにか大きな災害でもあったのだろうか。

教会の横がエンリケ航海王子広場で、彼の銅像が立っている。こちらの人には、バスコ・ダ・ガマより有名なのだろうか…教会と一体型になった建物が、名前がボルサ宮殿という巨大な建物になっている。宮殿と言うからには、王家の建物と思いきや、以前にあった証券取引所が災害で焼け落ちて、その後1800年代に建設された「商工会議所」の建物だそうだ。この商工会議所の建物を見学するのに、5ユーロも払う必要がある。(日本の商工会議所のように、殺風景なオフィスビルじゃなく、まるで宮殿のような内装)

王の肖像画の代わりに、商工会議所の歴代会長の肖像画が掲げられていたりする。

昼ご飯は、サン・ベント駅そばの地元の人向けの食堂で、今日のメニューを注文する。パスタに巨だな肉の物議理が入ったものが出てくる。

再び川をわたり、市街地の南側へ。川沿いにあるワイナリーが見学できるようになっているのだが、何社化あるうちどれにしようかと、河岸に立って眺めてみる。

CALEMというのが地元資本で、商工会議所の会長を何代も排出した名家。SANDEMANといのがイギリス系の会社で、ポルト最古と言うのが売り。ま、どっちにしようかと、バットマンみたいなロゴを使っているSANDEMANの方に入ってみる。(SANDEMANNだと思っていたが、さすがにイギリス系でその綴りはあり得ないし…)

商工会議所と同じく、ガイドツアー方式になっている。なんでも、バットマンみたいなロゴは、1820年ごろに考案されたもので、ポルトガルの大学生のローブをまとって、スペインのソンブレロ帽をかぶったシルエットになっているらしい。(この会社は、スペインでシェリー酒もつくっている) バットマンより100年以上古い歴史のようだ。でも、工場はそれほど広くなさそうなのだが、どれくらいの出荷量なのだろうか。製造量とか、醸造の技術的な話は一切なく、素人向けの商品案内みたいな感じの話だった。

夕食はホテルの近くの食堂で、チキンローストを食べる。明日、パリに移動するが、あちらで同様なものを食べると20ユーロとかするはずなので、ポルトガルの物価の安さに感謝である。

黄昏のドン・ルイス橋

明日は11時05分にポルト発のライアンエアー(格安航空)で、パリとリールの間のボーべという空港まで乗ることになる。パリの最高気温は4℃。最低気温は2℃らしい。ムチャクチャ寒そう…