2010/09/27

9月27日 ペーチ

9月27日(月曜日)
ジュール ~ ペーチ

■ ジュール

8時、ペンションをチェックアウト。さっきまで曇っていたが、少しだけ晴れ間が覗いている。駅へ。8時31分発の列車、ウィーンとブダペストの間を走っている急行レールジェットに乗る。珍しく時間通りに出発したと思ったが、だんだん遅れが蓄積していく。ブダペストに入る手前で単線になり、行き違いの列車を待ったりして約20分遅れて、ブダペスト・ケレンフェルド駅に到着。

乗り継ぐはずのペーチ行きインターシティの出発時刻が5分後に迫っている。隣のプラットホームの案内表示には、10時発インターシティのドンボルバル行きと書かれていて、"小さく" ペーチ、サラエボ方面という表示も見える。ホームの移動をせずに乗り換えられるのはありがたい。

と思っていると、"ドンボルバル行きインターシティは20分遅れ"との英語で放送が…。どうも、ほとんど全ての列車が15分~20分遅れているようだ。

20分遅れでやって来たインターシティは、到着駅別に1両~数両の車両をつなぎ合わせた列車だ。電気機関車のすぐ後ろは(一番遠い)ボスニアのサラエボ行き、その後ろにペーチ行きの車両、その後ろは良く見てないので分からないが、もっと手前の駅で切り離されるのだろうか…。


ペーチに到着したブダペスト発サラエボ行き列車


ブダペストを出発したときには晴れていたが、南へ行くにしたがって曇ってきて、ぽつぽつ雨が降り出す。辺りは霧に包まれたように、低い雲が手に届くような所を流れている。30分遅れの13時10分ペーチ到着。

■ ペーチ

ネットで予約したホテルは、値段が安いため、市街地中心から2kmほど離れている。駅前からバスが出ているが、どれに乗ってよいのかさっぱり分からないので、GoogleMapの情報に従って30分ほど歩く。

旧市街の南東部に巨大なショッピングモール(ARKAD)が、ホテルの近くにスーパー(MATCH)があるのが歩いている途中に分かった。とりあえずは、スーパーを探す必要は無いわけだ。ホテルに荷物を置いて、旧市街へ。

小さな国境の街と思っていたら、結構にぎわっている大きな繁華街があるのには驚いた。Wikipediaによれば人口15万人で、ジュールの12万人より少し大きい程度だが、旧市街の繁華街の賑わいはこちらの方が上だと思う(ショッピングモールもあるし…)。


セーチェニ広場のモスクと三位一体のモニュメント


旧市街中心のセーチェニ広場まで、ホテルからゆっくり歩いても15分ほど。1階にマクドナルドが入っている市役所、三位一体のモニュメント、オスマン・トルコ時代のモスクなどが一望できる。広場の真ん中では、コンサートをやるらしく、準備の真っ最中だ。今日は祭日か何かなのだろうか…

モスクは、現在では教会として使われているようで、丸い屋根のてっぺんに付いている(モスクでよく見かける)三日月の上に、十字架が付き刺さっている。モスクのまま観光地にしちゃえばいいのに…。中には入れないようだ。


19世紀末に再建された大聖堂



大聖堂の内部(身廊)


セーチェニ広場から西へ。4つの塔を持つ19世紀末に建てられた大聖堂がある。ここは入場料600フォリント払う必要がある。ドイツ人の団体が来ていたので、堂内のシャンデリアに明かりが点っていた。個人客ばかりだったら、堂内は大抵の場合真っ暗だから、団体はうるさいがありがたいものでもある。歴史が短いだけに、地下のクリプトは"墓場の雰囲気"があまりしない明るい地下室だった…。


旧市街城壁の砦


先ほどまでどんよりと曇っていたが、少しだけ晴れ間が出てくる。めまぐるしく変わる天気だ…。とりあえず、青空が出ている間に、一通り観光地の写真だけでも撮影しておく。
セーチェニ広場に戻ると、コンサートが開かれていた。アマチュアの出演者が出てきて、歌と踊りを披露している。アマチュアといっても、それなりに訓練されててうまいけどね。ショッピングモールへ。フードコートで中華料理(アジア料理と書かれている)の店で夕食。八宝菜みたいなのと焼き飯で660フォリント、キャベツの酢漬けサラダが220フォリント。まあ、高くも無く安くも無くという価格。


セーチェニ広場でのコンサート



セーチェニ広場でのコンサート


明日、ホテルから駅へ行くバスを試すため、駅から逆向きに乗車してみる。40系統で駅(Fopalyaudvar)からホテルの近くのバス停(Major utca)まで。切符(220フォリント)はあらかじめホテルの近くのバス停横のバーで買っておいたのを使った。バス車内では切符は売っていない模様。しかし、30分に1本とか、あまりにまばらな運行ダイヤ…。