2009/09/29

9月29日 オロモウツ

9月29日(水曜日)
■ オロモウツ

天気予報通り、雲っている。バルト海あたりに低気圧があって、そこから伸びる「なんとか前線」がドイツあたりを横断し続けているため、明日からずっと雨になる可能性がある…

今回の旅行ではプラハのホテルを除いて、朝食が付かない予定のため、スーパーで買ったパンや、インスタントラーメンなどで部屋で朝食。(普段は使わないコイルヒーターで湯を沸かすのは、こういう時くらい)

泊まっている教会は旧市街の内側にあるので、門を出てほんの数十メートル歩くと、小さい方の広場(ドルニー広場)になっている。昨日は祝日(だったのだろう)で、ほとんど人が歩いていなかった道路も、朝の通勤時間帯でたくさんの人が歩いている。旧市街の何割かは大学の施設になっているため、学生がたくさんいる。

ちなみに、泊まっている聖カテジナ教会の部屋も、ほとんどは学生向けのアパートとして部屋貸しされている。私の泊まっているフロアーは、どうも女子学生寮のようだが…

旧市街外周の城壁に沿った公園沿いに歩いて、最初に見えたクーポラを持つ教会へ。聖ミカエル教会というらしく、回廊に囲まれた中庭が、どう見ても幼稚園の遊び場のようにプラスチック製の遊具が置かれていたりする。入場料を取らない代わりなのか、塔の中の展示室に登るときには、「必要なときだけ電気をつけて下さい」という張り紙がスイッチの所に張ってあったりする。セルフサービスの教会というのも始めて体験した…

オロモウツのヴァーツラフ教会
ヴァーツラフ教会


旧市街の一番東端にあるヴァーツラフ教会までやってくる。町で最も巨大な(高い)塔を持っている教会で、塔は19世紀末のものらしい。そもそも、この町の教会は内部を見せるようにはなっていない、美術品とか見せる体制になっていないので、中は真っ暗というところが多い。

ヴァーツラフ教会に隣接した司教区の建物は、昔の宮殿だった建物で、現在は美術館として公開している。50コルナ(280円)払って入ってみる。昔の宮殿の面影は内部には全然なくて、最新のデザインによるモダンな建物になっている。地下には宮殿になる以前の昔の聖堂の遺構が発掘展示されている。

この美術館も、たくさんの人に見せるという体制に作られてなく、見て回る経路が行って戻ってだったり、係員の女性に教えてもらわないと発見できそうにないドアを開けて中に入ったりと… まあ、楽しいですけどね。

共和国広場近くのアジア料理屋で昼食。欧州でよくある「ぶっかけ飯」が60コルナ(330円)。ドイツで食べたら倍以上の価格するから、安いね。飲み物は、今回は注文して見た。コーラじゃなく、地元メーカーのケフラ(?)という飲み物。コーラより安く、1杯13コルナ(70円)。味はちょっと甘め。

旧市街の中央広場(ホルニー広場)まで戻ってきたときに、たまたま雲が切れて少しだけ青空が出てきた。昨日の夕方に写真を撮っていなかったヴァーツラフ教会へ戻って、青空をバックに写真を撮っておく。

新市街へ行ってみる。中央駅は昨日、トラムで通りかかって、特に見るべきものはなさそうだったので、郊外の住宅街の方を目指す。

宿泊している聖カテジナ教会から、まっすぐ南へ。スメタナ公園を抜けると、チェコ鉄道の駅というか、まるで路面電車の停留所のような駅がある。そこから向うが住宅街で、社会主義時代に建設された画一的な建物群が並んでいる。

近隣の国の住宅街とは、似ているようでちょっと違う。共産国家すべてで画一性は取れなかったんだろうね。

再びスメタナ公園を横切って旧市街へ。路面電車のような駅に停車するチェコ鉄道の列車がたまたまやってきた。モダンな黄緑色の列車。ドイツでやっているように、いっそのこと、路面電車を国鉄の線路に乗り入れさせたらいいのに。

オロモウツ旧市街を取り巻く緑地帯で、木の実を拾う兄妹
旧市街を取り巻く緑地帯で、木の実を拾う兄妹


夕方、雲が厚くなってきて、ほんの一瞬、雨粒が落ちてきた。あすは雨でしょうか… 明日は、ドイツのドレスデンまで移動する予定です。