2009/09/22

9月22日 ソウル

9月22日(火曜日)
■ ソウル

乗り継ぎのためにソウルの仁川空港に到着。ターミナルビル到着エリアのATMで50,000ウォンをキャッシング。1ウォン=0.077円なので、約3900円。両替すると日本円より表示額面が大きくなると、金持ちになったような気がする…

バス停へ。チケット売り場で6005系統で市庁までの切符を購入。9,000ウォン(690円)。30分毎のバスは5分前に出たばかりで、次は11:50発。ターミナルビルに戻り、観光案内所(LUNCH TIMEという札がおいてあり、カウンターの横に山積みされていたソウルの地図(日本語版)を1枚勝手に取ってくる。

空港バスは11:50の時間通り空港を出発し、ソウル郊外まで高速道路を走り、そこから一般道路へ。乗客はたったの3人なので、途中のバス停はすべて通過するので、それだったら市内中心部まで高速道路で行ってくれよ…。1時間10分で、光化門、市庁のバス停に到着。明日の朝のバスの時刻を確認しようと、バス停を見ても、30分毎としか書かれていない。下手すると、また25分待ちなどということがあり得るかもしれない。明日の朝は、地下鉄で空港に戻ろう…

楽天トラベルで予約した大祐旅館へ(1泊2632円)。早朝に空港に行かないといけないのでなければ、現地で旅館を探した方が断然安いと思うけどね…

半日ほど観光する時間があるので、まず景福宮へ。市庁前よりまっすぐ北へ、大通り(太平路、世宗路)を歩いてゆく。韓国では今日は祭日でもなんでもないはずだが、市庁前の広場や清渓川のところに緑と白のテントを張っている。イベントでもやってるのだろうか…

景福宮は工事中のような雰囲気で、前面を全て工事用シートで覆い隠している。横に回りこんでみると、博物館の入り口があった。博物館はずっと以前に入場したことがあるので、今回は宮殿の方と思ってみたが、なんと本日は休館日。空港でもらった地図には、休みの日は書いてないからなぁ…

景福宮の興礼門
景福宮の興礼門


京都御所と同じく、周囲から眺めるだけ。派手な彩色の興礼門は、京都御所のものよりちゃちに見える。もしかしてレプリカとか、そういうものなのだろうか。(Wikipediaによれば、豊臣秀吉が朝鮮出兵したときに消失し、その後1810年に再建されたが、日韓併合で宮殿が廃止されたため撤去され、1990年代に再び再建されたということだ。レプリカというより、現代建築ですね…)

のんびり歩いて鐘路まで下ってくる。ここも道路に芝生が張られて、白と緑のテントが…。バス停付近にはオープンカフェもある。特設案内所のようなところがあり、今日は環境イベントで自転車で走れるように自転車レーンの社会実験をしているとのこと。市内各所の白と緑のテントも、環境イベントの一環のようだ。

そういえば、ソウル市内には自転車レーンというのをみ欠けないのだが、あまり自転車は人気がないのだろうか。(数年前のことだが、韓国人の友人は、あまり自転車はポピュラーじゃないと言っていた。特に女性は自転車にはあまり乗らないんだとか)

鐘路タワーまで行き、少し南へ。清渓川という堀割のような水路がある。昔はここに道路があったようだが、何を考えたか堀割を復活して、わざとらしく水を流していたりする。人工的にやっているのなら、自動車の排気ガスなどの有害ガスが沈んで溜まりやすい堀割にして、底に遊歩道を通さなくても…

市庁前の徳寿宮まで戻る。ここは今日は開館しているようで、1,000ウォン(80円)支払って中へ入る。(Wikipediaによれば、豊臣秀吉による戦乱で焼けた景福宮のかわりに、ここを宮殿として使っていたそうだ)

徳寿宮の王宮守門将の交代式
徳寿宮の王宮守門将の交代式


中国の故宮の小さいのという感じで、京都の御所とはかなり違う感じだ。本殿の中和殿の前の石の階段や、そこにおかれている龍の彫り物などは、中国の影響なのだろう。

本殿の横には、アメリカのホワイトハウスのような建物も… 明治時代以降、ホワイトハウスのような宮殿の方を使っていたそうだ。 日本が洋式の迎賓館を建てていたのと同じような感覚なのだろうか。15時30分ごろ、守門将の交代式(衛兵の交代式のようなもの)が派手に始まる。衛兵はどこか締りがないような、なんだか嫌そうな表情をしていたり、近くの衛兵同士で私語雑談をしていたりとイマイチな統制ぶり。

16時30分ごろ、市庁の南の北倉道地区でビビンパを食べる。5,000ウォン(380円)。やっぱり、韓国で食べると辛いわ…。日本で売ってるのは、日本人向けに唐辛子の量を加減してるのだろう。

南大門市場へ。韓国は一応先進国なのだろうが、こういう怪しげな雑貨市場がいまだに残っているのが不思議だ。どうみても商標権や著作権をちゃんと守って無さそうな品物が屋台で売られている… 観光客を集めているから、政府も閉鎖できないのだろう。

南大門市場
南大門市場 (日本語の看板もちらほら)


繁華街の明洞を通って、明洞聖堂へ。まるでドイツやオランダの大聖堂をコピーして来たかのような雰囲気。18時、鐘が鳴って、礼拝が始まった。

地下鉄に乗って会賢駅まで行き(運賃1,000ウォン)、夕食に参鶏湯を食べに行く。これはさすがに辛くなく、食べやすい。11,000ウォン(850円)。

飛行機の乗り継ぎでソウルも悪くないですね。24時間ぎりぎりのストップオーバーの便を選ばせてくれれば、良いセールスポイントになるんじゃないでしょうか。