■ チェスキー・ブジェヨヴィツェ
今日も朝は霧が出ているが、昨日ほどでもない。8時少し前に、駅へ。途中、バスターミナルのあるショッピングモールを通ったが、8時前なのにすでにスーパーが開いている。
プルゼニを朝5時ごろ出たブルノ行き列車がブジェヨヴィツェに定刻通り到着。これに乗りこむ。乗客はまばらだ。
■ ブデヨヴィッツェ → ブルノ
駅を出るとすぐに恋霧の中を進む。数分で、一昨日訪れたフルボカー城のすぐ横を通過する。(フルボカー・ザメスティという駅) 霧が濃すぎて、まったく見えないけど…
検札にやってきた車掌が、ベッセリ・ナト・ルズニツィ駅から先は、バスに乗り換えになると告げてきた。
代行輸送ですか… そういえば、7月ごろの豪雨で、チェコ南部が大洪水だったというニュースを見たことあるような。線路が流されちゃったんだろうか。
8時40分、ベッセリ駅到着。社内放送も、駅の放送も何も無いが、乗客はそれなりに下車して、何となく代行輸送バスの方へ歩いてゆく。
日本なら、車内でも駅構内でも放送しまくって、無意味に謝りまくって、代行用の切符を配ったり杓子定規にやっているが、こちらでは、まったく当たり前の事なので放送一つすることもない。
トラック1台と、バス3台が代行用になっているようだが、乗客の数はバス1台で十分…
10mくらい前ですら見えづらいような濃い霧の中を、センターラインすら引いていないような狭い田舎道を、列車が止まるはずだった駅を尋ねながら、バスは走っていく。
列車の経路が、必ずしも幹線道路の経路と一致していないという事なのだろう。
牧草地の緩やかな丘陵を登ったり降りたりしながら、なんとか代行区間を走り終え、ジフラバ駅に到着。プラットホームのすぐ横に横付けしたバスから、目の前の列車に乗り換えると、列車はすぐに発車した。10時34分。
ジフラバ駅で代行バスから列車に乗り換える
このころにはすでに霧が晴れている。ジフラバからブルノまで、長距離バスなら1時間の所、なぜか列車は2時間かけて走るという、非常にのんびりペース。永久に全区間代行輸送した方がいいんじゃないの…
■ ブルノ
12時40分、ブルノ中央駅に到着。荷物預けの窓口は閉鎖され、コインロッカーだけがある。(ほとんどのロッカーが使用中のため、使えそうなのは2台しかなかった。料金は60コルナ)
今日じゅうにオロモウツまで到着しないといけないので、バス停を探しに出かける。
まずは、駅前のバスターミナルへ。切符売り場で聞いてみると、予約はすべて売り切れて満員とのこと。長距離バスの一区間のみというのは、この国ではなかなか乗りづらい。
駅の反対側にあるショッピングモールを抜けたところに、もう一つ巨大なバスターミナルがある。そっちには、なぜか切符売り場がなく、案内所のみ。こちらより1日何本か出るオロモウツ行きは、ローカルバスなので当然予約は不要。バス停は見つかったので、次に観光へ。
旧市街へ行ってみる。バスターミナルの所からは、市街地の真ん中の小高い丘の上に、二つの尖塔を持った教会が見えている。(どうも、これがお城らしい)
昨日のブデヨヴィッツェと同じく、旧市街は店がほとんど閉まり、歩く人もほとんど居ないゴーストタウン。今日は祭日か何かですか… (9月28日は、ヴァーツラフ1世記念日で祭日らしい)
丘の上の城は、登って降りてくるだけの時間が無いので、あきらめる。
旧市街の中華屋で昼ご飯を食べて、駅で荷物をうけとり、バスターミナルへ。出発の30分前くらいにバス停に行ったら大丈夫だろう。
やってきたバスは案の定普通の路線バスで、乗客は50人くらいが列をなしている状態。このバスは予約とかは取れないようで、とにかく並んだ者勝ち。
15時、並んでいた全ての乗客を乗せて出発。高速道路へ。
今朝代行輸送で乗ったバスが、田舎道を走っていたのに比べて、こちらは終始高速道路。
■ オロモウツ
16時15分、オロモウツ着。バスターミナルはどこだかよくわからないところにあり、周囲を見渡してもどうも中心街からは遠そうだ。すぐ横の道にトラムが走っているため、乗ってみる。 10分くらいで、旧市街の中央広場に近い停留所へ、
ここの旧市街も、昨日のブジェヨヴィツェと同じく、ゴーストタウン状態。
今日止まるホステルへ。指定された住所の所へ行っても、そこは聖カテジナ教会の敷地となっている。それに教会のフェンス閉まってるし…
しばらく行ったり来たりして、ホステルを探した。いつの間にか教会のフェンスが開いていて、回廊の所に入ることができる。まさか教会本体の建物に泊まるとは思ってもみなかった。廊下には絵画ではなく、ベネディクトゥス16世ローマ教皇の写真がさりげなく貼り付けられている。
オロモウツのホロニー広場の夕景
夜:旧市街を取り巻く緑地帯で花火が打ちあがる。やっぱり、今日は祭りだわ。