2019/11/02

台北・新北 板橋 11月2日


6時半頃起床。7時に7階のカフェテリアで朝食。サンドイッチと話には聞いていたが、出てきたのは中華粥。

さすがに、高級個室タイプのネットカフェスタイルで、朝食がサンドイッチだったら、快活クラブのパクリになってしまう。

■捷運 08:04 府中 → 08:15 西門 20元 残737元

地下鉄は駅に行ったときにちょうど出発する電車が超満員、5分後の次の電車は空だった。

西門駅で下車。東へ向かって5分ほど歩くと、総統府の北西角。ちょうどその場所が、1ヶ月に1回の公開日のときの入場口だ。

8時ちょっとすぎ、空港より厳しいセキュリティチェックを受けて、一旦敷地の中へ。建物の北端をぐるっと東正面まで歩く。

正面玄関から入場。 毎月公開しているからか、お客さんはほとんど来ていない。

正面の吹き抜け空間を通り抜け、大階段を登る。日本の20世紀初頭の建物なので、似た時代の建物に入ったことがあればごく当たり前の部屋の配置だ。建物を上空から見ると、「日」の時に見えるように設計されたそうだ。第二次大戦後に、中央の尖塔を建て替えてるが、そのときに建物の前後を少し伸ばして「中」に見えるように魔改造してたら笑い話なのだが…

階段を登ったところに、大広間。記者会見用に椅子などが並べられている。日本でいうところの、官房長官が記者会見する部屋のようなところか。それにしては立派な部屋だ。



中庭を見下ろす廊下の窓は、上下2段にスライドする古いタイプだ。錆びると固くなり、無理やり下ろすときにギロチンのように挟まれそうで怖い形式だ。

中庭に出ると、建物の最上階が継ぎ足されたような印象を受けた。当初からこんな感じだったのだろうか。

会議室などを見学して地下へ。地下は平日の見学会用に造られた展示場。こちらは改修されまくった真新しい部屋で、歴史建築の雰囲気は残ってない。

総統府 免費

1時間ほど総統府を見物して、北東側にあるニニ八記念公園へ。

高校生が、演劇か何かの練習をしている。10時まで中国風の塔の中にあるベンチで時間を潰し、ニニ八記念館を見学。っ今日は休日だから無料?

第二次大戦後、日本が撤退した後、中国大陸の中華民国が占領し、戦前より略奪の限りを尽くしたため、カラー革命が起こりかけたため軍事弾圧したのがニニ八事件だ。いまもこの国が中華民国側と、現地人で和解しきっていないのは、この事件が尾を引いているそう。


ニニ八記念館 免費

午後から台北機廠を見学するため、念の為イヤホン購入。

光南大批発 イヤホン 69元 ipass

台北駅南側の安食堂街で、弁当(かつては自助餐と呼んでいた)で昼食。今回は魚料理。


弁当 サバ唐揚げ 4菜 75元

地下鉄に乗るため、台北駅に向かう。昨日、国鉄駅の中央コンコースで弁当まつりが開かれていたのを思い出す。

行ってみると、ものすごい人垣ができている。日本国内でスーパーが駅弁特売会をやるのとは、レベルが違う人混みだ。会場の半分が台湾国内の弁当だが、鉄道会社が台鉄と高鉄しかないので選択肢が少ない。地方ごとの店舗がいくつか…といったところ。日本のJR東日本や東急、近鉄など各地からの私鉄も弁当を出品しているが、50個限定とかで瞬時に売り切れているようだ。その後は旅行パンフレット配布や、鉄道グッズ販促会の会場になってしまっている。摩訶不思議な会場だ。



■ 捷運 11:51 台北車站 → 11:59 国父記念館 16元 残652

地下鉄に乗り、国父記念館駅で下車。駅前は孫文の記念館だ。今回初めて入館して見学。オリジナルの歴史文物は無く、コピーや写真展示。やはり、現物は大陸の博物館にありますというところだろうか。

ここからは、台北101ビルがすぐ近くに見える。博物館の前の広場では、環境保護の啓発イベント。

啓発するより、1日1品の購入、食品でも雑貨でも観光でも、何か1つづつ毎日倹約したほうが、エネルギーや資源の保護に役立つ。イベントなど偽善に過ぎない。

自転車で、台北機廠の近くの南京三民駅の方へ。ドーム競技場と巨大な商業施設が絶賛建築中。中国大陸と違い、工事現場の周囲は埃っぽくなく整理されている感じを受ける。このあたりの文化的違い、日本の植民地支配時代の影響が残っているのだろうか。

youbike ipass 15元

南京三民駅の東北には、生鮮食品の露天市の通りがある。南京門市というらしい。一通り見て、まだ工廠の見学予約時間まで余裕がある。コンビニのイートインで時間つぶし

セブンイレブン 比非多 30元 生肉包 25元

予約時間の15分前に工廠の正門に到着。すでに何人か到着済みのようだ。ヘルメットとイヤホンレシーバーを受け取り、14時の開始時間を待つ。イヤホンも貸してくれたので、結局69元で買ってきたイヤホンは役立たなかった…

14時、40人の見学者でのガイドツアー。説明者は、元台鉄職員で工廠で実際に働いていた退職者だ。

事務所棟(総弁公室)の廊下を通り、ディーゼル機関車の整備工場(柴電工場)へ。がらんどうの広大な建物には、車両も工具類も撤収され何も置かれていない。客車の組立工場には日本車両から購入した2000形から2400形のディーセル客車が置かれている。工場の奥には蒸気機関車CT273(C57)のボイラー部品と炭水車が無造作に置かれ、行先表示幕が「秋田」のままの寝台電車583系、イギリスから輸入したEMU100電車が置かれている。工場のもう片側には旋盤なども残存。ちょっと工場らしい雰囲気だ。解説者は、「台湾は狭すぎて、寝台車は使いようがないということで放置」だそうだ。日本のように、クルーズトレイン走らせたらいいのに…

ボイラー室の横を通って、鍛造工場へ。蒸気式の大型鍛造機が何台か置かれている。ここでは部品も造らなくてはならなかったようだ。(車両メーカーが長らく島内に無かったからか)






つぎに、車両工場へ。EMU100形の電車が大量に留置されている。同一のものばかり、どうやって展示するつもりだろうか。一部の車両は、ボロボロに腐食して、廃車するほうが良さそうなのもある。

この工廠で有名な大浴場は復元工事中で、写真のみの見学。以上、びっちり2時間の濃い説明会だった。

■捷運 南京三民 16:00 → 16:13 西門 16:15 → 16:27 府中 28元 残554

地下鉄で板橋に戻り、早めの夕食。まずは、高級中学のすぐ横の商店街にある、北門田不辣へ。「てんぷら」と読ませて、おでん屋だ。50元の「小」を食べる。ねりもの、厚揚げ、こんにゃくにはんぺんと、日本のと同じ。

次に食べたのは回転焼き 。紅豆(ホントウ)餅というらしく、これも日本で食べるのと同じだ。アンコは中国由来?

紅豆餅 1個 10元

最後に、肉とエビ団子のあんかけ飯と、ザーサイとキャベツの炒めもの。魯肉飯のような丼飯と想像したが、なみなみと汁が注がれた巨大あんかけ丼には驚いた。

花枝肉焿飯 65元、滷筍絲 30元

今日も宿泊は、府中の単人房台北館。昨日の夜は蚊が襲撃してきて、24時頃叩き潰したが、今日は安眠を期待したいところだ。