2019/11/03

台南 11月3日


夜中まで、出入りの宿泊客が多く、うるさくてなかなか寝付けない。

6時頃起床。朝食までの間、媽祖廟と飲食店街を見物に行く。媽祖廟には早朝にもかかわらず、参拝客が次々訪れている。飲食店街は、開いている店はない。新北警察署前のサンドイッチ屋が朝食営業していたくらいだろうか。やはり、日曜はちょっと普段とはちがう。

7時、今日の朝食はサンドイッチ。7時より前からオープンしてたようで、サラリーマンだろうか、ワイシャツ姿の客も多い。

単人房台北館 514号室 2泊 1492元 master card

7時半、チェックアウトし、新北警察署前から自転車で1kmはなれた板橋駅を目指す。

youbike ipass 府中站 → 板橋バスターミナル

外は今にも雨が振りそうな雲り空。気温は24℃だそうだ。

■ 高鉄 613列車 08:29 板橋 → 10:06 台南 1185元(1割引価格)

列車はほぼ満員に近いが、少しは空き席がある。一つ前の座席には東京から来たらしい高年齢の女性3名。乗車時間中、ずっと話し続けていた。

日本とは違い、台湾では車内のワゴン販売が健在で、価格が妥当なのかそれなりに売れているようだ。


台中付近から晴れ間が覗くようになる。しかし、湿度が高くかなり霞んでいる。列車は10年以上前に日本から輸出されたもので、最高速度は300km/hほど。大陸のパクリ高速鉄道にスピード面や、車両の新しさで完敗している。

車両更新の入札をしているようだが、ドイツに技術を発展させた時速400kmの大陸製と日本製のどちらに軍配が上がるのだろうか。



セブンイレブン 排骨弁当 89元

駅の待合ベンチで弁当を食べ、1時間に1本の安平海岸の延長区間まで走るシャトルバスに乗る。

■ 公車 H31路 10:50 高鐵台南 → 11:50 原住民文化会館 免費

バスを下車したのは、台南の市街地から遥か離れた海岸沿いの公園のようなところ。今日はまつりなのか、派手な金属製の神輿が大集結している。

バス停前のt-bikeの自転車ステーションの端末機で、会員登録。ここも、スマホにSMSが受信できれば、確認コードを受信してipassカードを登録できた。

早速自転車を借りて、海岸沿いの公園(安平港濱歷史公園、林黙娘公園)を爆走。雲ひとつない青空、気温は31℃。クソ暑く、サイクリングしてる人など皆無だ。

クジラのモニュメント(台湾は捕鯨国?)や、海を見つめる女神像、台湾成功号の実物大模型などを横に見て、強風の中10分ほどで德陽艦 DDG-925の前に到着。

徳陽艦 80元



(スマホで撮影し忘れたため、デジカメのプレビューを撮影してみた w)

この駆逐艦は、第二次大戦末に米海軍が大量建造した駆逐艦のひとつで、戦後使い古されてから台湾に払い下げられたようだ。20世紀末には台湾でも退役して、ここに係留されて公開されている。

船の前後に取り付けられているMk12,5inch主砲、 イスラエルからライセンスされた雄風I型対艦ミサイルランチャ、Mk32魚雷発射管などそれらしきものが搭載されているが、実際にこの船が退役したときのものではないようだ。

休日でたくさんの子供連れやカップルなどが見学に来てるが、軍艦や装備にはほとんど興味無い様子。盛んにスマホでポートレート写真を取りまくっているだけだ。

メインマストを見上げると、どこのガラクタを探してきたのか、第二次大戦中のような金網丸出しの水上捜索レーダーが、きれいに塗装され乗っかっている。

まあ、本物の寄せ集めだが、これはこれで見どころではないかな…

駆逐艦を後に、すぐ目の前にある巨大な公園へ。少し進むと、きれいにレンガ材で護岸が補強刺された星形要塞が見えてくる。台南市側に回り込むと、要塞の中に通じる石橋が架かっている。切符売り場もここにある。

億載金城 50元

跳ね橋ではなく、固定式の石橋とは、無茶苦茶な復元だ。そんなことは気にせず、煉瓦造りのトンネルを抜け、清朝末期の砲台のなかへ。

四角形の砲台は、周りから寄せる敵を十字砲火するため、張り出した角型の堡塁と大砲の置き方が考えられているはずだが、何故かここは砲が堀の延長方向ではなく、遠くの目標を狙う方向を向いている。

要塞ではなく、砲台と言われているのはそのためなのだろう。要塞から沿岸砲台へ、技術が変遷する端境期の珍しいところだ。



再び自転車で、先程高鐵駅からのバスを降りたところを通り過ぎ、水路にかかる橋を渡って、安平の町へ。祭りの神輿は、ここが目的地のようで、町の真ん中は大混雑だ。町の入り口のバイク置き場に自転車を停め、神輿が行く方向についていくと媽祖廟がある。

派手に爆竹を鳴らし、村ごとの神輿が次々とやってきて、廟のまえで派手な音楽をかけて踊りまくっている。日本とはちょっと違う盛り上がり方だ。



媽祖廟の裏手が、明朝末期・清朝初期の安平古堡だ。赤レンガづくりの、何段かに積み重ねられた城壁の上に、オランダ式の建物が建っている。

安平城 50元

16世紀の城は、日本でもこんな感じで城壁で高台を作って、その上に天守。
明朝や清朝がポルトガルやオランダなどを追っ払ってくれて、補給基地を作らせなかったから、日本が西洋から攻め込まれずに済んだ。日本人にとってはちょっとだけ恩人のような場所だろうか



この付近から台南市街地に戻るバスは、1時間に1本程度。それに、祭りの影響で走ってるかどうか…

5kmほどあるが、自転車で直行したほうがマシそうだ。

水路に沿った道を、東へ。途中、ファミマで休憩。暑すぎて熱中症になりそうだ。

ファミマ 野菜生活 35元

台南市街地に向かい道路は、スクーターは大量に走っているが、自転車は1台も見かけない。スクーターに合わせて車道を走るのはつかれる。

台南州庁跡がある市街地中心のロータリーは、単車とともに走り間違えずに台南駅方向の中山路に入れた。1本間違えたら、とんでもない方向に行きそうな難関だった。

台南駅前で自転車を返却。

tbike ipass 60元 残376

外壁の工事中の駅舎に入ると、南行の自強号が4分後に出発すると表示されている。たしか、最近は特急にICカードだけで乗車できると聞いたことがある。駅員に聞いてみると間違いないようで、2番線に急げとのこと。

電車はすぐにやってきて、プラットホームで待つ大量の乗客に続いて乗り込む。高雄まで40分ほど、指定なしの無座でも短時間だから問題ない。

今年の春に乗ったときは各駅停車だったから、台南から高雄は1時間以上掛かっていた。さすがノンストップの特急は早い。

■ 台鉄 自強号 15:18 台南 → 15:56 高雄 61元 残309

高雄駅はまだ工事中で、駅の南側へはバスターミナル前を経由した大回りで出ないといけない。

ホテルは、今回で3回目となるなれた場所にあるので、迷わず到着。

金馬大飯店 401号室 600×2=1200元。masterカード。

六合粥屋の自助餐へ。弁当箱に、鶏胸肉のローストと、巨大ミートボールを入れ、野菜3品で125元。ちょっと高すぎな価格設定だ。

自助餐 125元

六合夜市へ行き、胡椒餅を1つ食べる。

胡椒餅 40元

ホテルに戻る途中、セブンイレブンに寄り、巨大ヤクルトを飲むと同時に、ICカードにチャージ。

明日の鵝鑾鼻往復360×2+50=770元必要。500元チャージすれば足りるところ、700元を加充する。残1009元。

巨大ヤクルト 30元