2011/10/04

10月4日 ポズナン、ベルリン、リューベック

10月4日(火曜日)

ポズナンを出発する日の朝、快晴だ。9時54分の列車に乗るので、朝起きてから少し余裕がある。旧市街の中央広場を見に行ってみる。昨日に比べても、さらにカフェやレストランのテラス席が撤去されている。ちょうど撤去した資材を運び出すトラックが荷物を積み込んでいるところだ。観光の季節も、9月末で終わったということだろう。



ポズナンの繁華街にある自転車と人の銅像


アパートの部屋の鍵をポストに入れてチェックアウト。管理事務所が開いていなかったら、そうすればよいと言うことだった。ショッピングモールStary Browerの横の停留所から、トラム16系統に乗り中央駅へ(運賃2ズロチ=50円)。停留所たった3駅だが、この街の停留所の間隔は長いので、かなり楽できる。もう少し時間がかかるかと思ったら、たった5分で駅に着いてしまった…。駅のパン屋で昼食用のサンドイッチを買い、スーパーでミネラル水を購入。



ポズナン中央駅のベルリン=ワルシャワ・エキスプレス


9時54分発のベルリン行きEuroCity(別名 Berlin Warsaw Express)は1分の遅れも無くワルシャワより到着した。それほど路線状況がよさそうでないこの国にしては、すごいことかもしれない。列車は満員。私はドイツ鉄道のインターネットサイトで割引チケットを買ったので19ユーロ(1900円)だが、寸前に買うと36.8ユーロらしい。最近の旅行は、旅行中もインターネットは欠かせないということかも知れんね。

列車は時速100kmを越えるスピードで、どんどん西へ向かっていく。まるで、ドイツ国内の線路を走っているかのような乗り心地。昨日まで乗っていたポーランド国内路線は灘だったんだというくらいの、滑らかな乗り心地。やれば出来るじゃん、ポーランド国鉄。

11時30分、国境通過。かつて国境検査のあった信号場のようなところに一旦停車するが、すぐに出発する。シェンゲン条約国の中の移動なので、国内路線と同じはずだが、まだまだ旧東と西の国の間には見えない壁があるのかもしれない。国境を越えるとすぐにフランクフルト・オーデル駅に停車。ドイツ最大の国際空港がある例のフランクフルトとはまったく別の、ちっさい町。歴史好きの人なら知っている名前だけどね。



ベルリン中央駅(地下ホーム)に到着


ベルリン近郊から30分ほどノロノロ運転して、中央駅に到着。コインロッカーに荷物を預け(3ユーロ)、外へ。地図もガイドブックも無いので、とりあえず記憶を頼りに…。中央駅前からインバリデーン通りを東へ。昔、このあたりにベルリンの壁を行き来できるインバリデーン検問所があった場所だ。壁が取り壊されて20年たった今でも、壁のあった周辺は砂埃を上げて工事中。何してんだろうね…。



ベルリン 自然史博物館(フンボルト博物館)


美術館と思って工業技術省に入ってしまい退散。たしかフンボルト博物館がこの辺りにあったはずだが… 。隣に子供連れが吸い込まれていく自然史博物館を発見。もしかして、自然史博物館ですか。てっきり現代美術館と思ってました。自然史博物館を、たった10分くらいで見学というのは出来ないので、今回はあきらめて待ち歩き。といっても、乗り継ぎの時間は1時間程度。自然史博物館を少し行き過ぎたところに「U」(地下鉄)の看板発見。駅に入ってみると、フリードリッヒ通り駅の方へ向かう路線のようだ。ショート・トリップ専用切符(1.4ユーロ)を購入して、3駅乗ってウンター・デン・リンデン通りに出る。少し向こうにブランデンブルク門が見える。2年前に見たときには修復工事中だったが、果たして今は…。やっぱり工事中。のんびりした工事してますね。ブランデンブルク門のところから、中央駅まで短距離を結んでいる、存在意義がよく分からない地下鉄があったはず。55系統。系統名も1,2,3… でどうして55なのか。今回は、これを利用させてもらい中央駅へ戻る。



ブランデンブルク門近くは、この地下鉄駅で降りる


14時17分発のICEに乗車。最終目的地リューベックまで29ユーロの切符。これもインターネットで購入。この列車はガラガラ状態。コンパートメントでぐっすり眠って、1時間40分でハンブルク中央駅に到着。車内放送で7番線からリューベック行きの列車が出ると放送している。乗り継ぎ時間は10分。列車が5分程度遅れているので、5分で乗り継ぎ。一つと也のプラットホームに、リューベック行きのREが停車しているのが見える。16時06分発のリューベック行きは満員。学校の帰りの学生がたくさん乗っている。ベルリンでは晴れていたが、リューベックに近づくほど天候が悪化している。天気予報よく当たるね。



ICEのコンパートメント


16時50分、リューベック中央駅到着。駅の外に出ると結構寒い。GoogleMapを頼りに、今日予約した旧市街のホテルを目指す。トラヴェ川に架かる橋を渡り旧市街へ。旧市街には教会の尖塔が3箇所くらいに見えて、街の入り口には不等沈下を起こして中央に向かって落ち込んだようなレンガ造りの城門(ホルステン門)がある。ホテルは旧市街のある島の中で、繁華街じゃない場所にあった。1泊39ユーロで、無線LANは無いらしい。



リューベック旧市街入り口のホルステン門


旧市街を探索。繁華街は道路工事中で、そこらじゅうにバリケードが置かれている。携帯電話販売店が幾つか見つかったので、インターネット接続が出来るプリペイドSIMを販売しているか聞いて回る。たぶん、どこのネットワーク会社でも同じような金額なのだろうが、店員の知識が「無い」店が殆どで、「プリペイドSIM+インターネット接続」の意味すら理解できない人が多かった。最終的にO2の店で、25ユーロで300MBytes分のSIMを購入。(15ユーロがSIM料金、10ユーロが300MBytesの通信料) APN、ユーザ名、パスワードの紙(別紙)をもらっておく。結果として、設定がプロバイダから自動的にインストールされるので、これらの情報が無くても機種によっては接続できるのかもしれない。

夕食、中央駅コンコースの中華料理屋で5.5ユーロのメニュー。ポーランドならもう少し安くて、もっと量が多いはず。やっぱり、ドイツの物価高いですね。旧市街の夜景撮影は、ポーランドの各都市での夜景撮影と違って、寒いし、誰も人が歩いていないし、すごく寒々しい感じ…。ドイツに観光に来る人は、この季節は殆ど居ないのだろう…。地元の人も、夜7時にはほとんど家に帰ってしまい、繁華街は誰も歩いていない状態になる。そのせいか、市庁舎や教会などの「夜景スポット」を照らしている照明も、ぜんぜん明るくなく地味な感じだ。



マルクト広場19時。ほぼ無人状態です


テレビのニュースで、ギリシアがストライキでえらいとこになっているようです。空港の飛行機がすべてキャンセルされているようです。公共事業やりまくって、無益な公営企業を作りまくって、観光立国だと息巻いても(実際に、世界有数のリゾート国家)、破綻しましたね。観光じゃ食っていけないというのが証明されたような気がします。同じように、観光立国とか遅ればせながらほざいている日本はどうなんですかね。ギリシアより観光資源無いのに、無理でしょうなぁ。