2009/10/02

10月2日 ライプチヒ、ヴェルニゲローデ

10月2日(金曜日)
■ ドレスデン

天気予報では雨だが、とりあえず曇っている。トラム9系統に乗り中央駅へ。(それにしても、初乗り料金1.8ユーロは高い…)

中央駅に8時15分ごろ到着。乗る予定のICEがすでにプラットホーム2番線に停車している。(始発だからなんだろう)

今日は、ドイツ鉄道でインターネット予約した割引券を使う。ライプチヒで途中下車し、さらにヴェルニゲローデまでの合計価格が29ユーロ(3800円)。券売機で普通にチケットを買うと50ユーロするらしい。

8時54分、ICE フランクフルト行きが時間通り出発。高速列車とは名ばかりで、のろのろ運転。120kmを1時間15分掛かってるので、平均時速100kmくらい…

ライプチヒに近づくにつれて雲が厚くなって行き、とうとう雨が降り出す。3駅目のライプチヒで下車(10時10分)。コインロッカーに荷物を預け(2ユーロ)、旧市街へ向かう。

■ ライプチヒ

駅からまっすぐ、歩行者天国となっている旧市街へ歩く。ニコライ教会前の広場には花屋などの露天が開いている。(平日でも開いてるのか、明日のドイツ記念祭日が前倒しでやってるのか…)

教会に入ると、幼稚園の行事か何かで、合唱の発表のようなことをやっている。教会のオルガンではなく、先生のギターで伴奏かよ…

中央広場(マルクト広場)へ向かう。巨大なクレーンが建物の改築工事をしている。広場の半分くらいが工事現場になっているが、残りの半分には露天や野外カフェが出ている。(雨だから、カフェにはだれも客は居ないけどね)

さらに駅と反対方向に歩いてゆくと、トーマス教会と、その前に作曲家のバッハの像がある。Wikipediaによれば、1723年にトーマス教会の音楽監督になったとあるので、ここに立像と、すぐ横にはバッハ記念館という博物館があるのだろう。教会に入ると、内陣にバッハが埋葬されている墓石が埋め込まれている。(地球の歩き方では、入り口より右側と書いてあるが、入り口はいくつかあるので、右側は無いだろう… せめて東西南北で書けよ)

次に、東ドイツ秘密警察博物館(Stasi Museum)へ。地球の歩き方は完ぺきに女性向けなので、こういう見どころは全くといって掲載されてないが、LonelyPlanetには主要項目として掲載されている。

ライプチヒの近代史では、1989年の東西ドイツの統一につながる大規模デモ行進で、旧市街を取り囲む外周道路のキーポイントにあった秘密警察支部前をデモが通過できるかどうかが問題だったらしい。結果として、秘密警察支部は独自判断としてデモを阻止しせずに支部前の通過を許したことが、最終的にはベルリンの壁崩壊までの東ドイツ権威の崩壊のきっかけとなったというあたりの話は、書いてないねぇ… 歩き方には。

その秘密警察支部の1階が展示館として解放されていて、装備品の一部が展示されている。(他のフロアは、今でも政府機関の事務所)

で、見学していると、管理人らしき人がやってきて「取材ですか?」と聞いてきた。ほかの人にはそんなこと聞いていないのに、私ってそんなに怪しいですか…

次に、現代史博物館へ。さきほどの中央広場に面している。こちらは高校生が授業の一環で、何か調べろというような記入用紙を持ってやってきていた。

欧州の高校生の社会見学(?)は、日本に比べて思考能力や調査能力を試すというか、なかなかうらやましい授業をしている。私が学生のときは、バスや鉄道で遠くに連れて行かれて、適当に遊んで弁当食べて的なものしかなく、今でも日本の大学のゼミの遠足を欧州の美術館などで見かけるが、単に見学してるだけだもんね…

ここの現代史博物館の第二次大戦部分は、大幅に簡略化しているので、ニュルンベルクの国立文書管理センターの研究施設の方がずいぶん詳しく展示していた。(文書センターが一般解放をしているかどうかというのも、よくわからないけど、私は入れたので、多分一般に入れるのだと思う)

ライプチヒ市庁舎の横で行われていたファッションショー
ライプチヒ市庁舎の横で行われていたファッションショー


博物館の中まで、何やら音楽が聞こえてくるので、市庁舎の横の小さな広場を見ると、ファッションショーをやっている。 やっぱり今日は祝日の振り替え休日なのか…?

駅に戻る途中のアジア料理インビスで4.9ユーロ(650円)で昼食。駅には列車の出発前ぎりぎりに到着し、ハレ行きのRE(RegionalExpress)にきわどく乗車する。(12時51分)

■ ハレ

13時20分、ハレ中央駅到着。さて、この街については観光する予定ではなかったため情報がない。コンピュータに保存してある歩き方には「駅を出て左へ曲がり5分歩き…」とどの出口を出て左かが書いてないし、LonelyPlanetには駅の北西方向に旧市街があるとえらく適当。ま、適当に歩いてみると、適当に旧市街に到着した。駅から20分くらい歩いたかな。

旧市街広場に面して巨大な時計塔や、教会が建っている。もっと何かあるんだろうけど、何かを感じるまで時間がなく、旧市街の中央広場到着と同時に中央駅に引き返す。

今度はハノーバ行きREに乗車。プラットホームにはあふれんばかりの乗客が… やって来たのは4両編成の列車。これ、全員乗れるのかよと思っていたら、案外乗れるものだ。列車は満員となり、14時9分出発。途中の駅でだんだん客が降りて行き、ヴェルニゲローデに着くころには、車内の乗客は半分くらいになっていた。

■ ヴェルニゲローデ

旧市街と反対側の、線路の近くにあるホステルへ。1906年と建物の屋根に書いてあるので、えらく古い建物を改装して使っているのだろう。

曇っている上に、夕方となり薄暗くなった中で、旧市街の探索へ。1kmくらいある歩行者天国(ブライテ通り)には、古い建物を改装した観光客用の店が立ち並んでいて、観光客もたくさん歩いている。観光客ってのは、自宅近くの繁華街でも、ネットショップでも買える物を、わざわざ観光地で買いたくなるのかねぇ…

ヴェルニゲローデを走るハルツ狭軌鉄道の蒸気機関車
ヴェルニゲローデを走るハルツ狭軌鉄道の蒸気機関車


旧市街の外れにさし掛かると、蒸気機関車にけん引されている列車が通過していく。これが、有名なハルツ保存鉄道か。

駅の方へ行ってみる。駅手前の操作場の通用門らしき所の遮断機が、どう見てもくぐりぬけられそうな雰囲気で垂れ下がっている。すでに、何名かの鉄道ファンらしきおっちゃんが中に入って写真を撮っているので、続けて中に入ることに。

蒸気機関車、5台くらいありますねぇ。動態保存とかじゃなく、営業運転に使ってる本物が。来ている鉄道ファンに聞いてみると、何回もここに通っているそうで、晴れている日の写真など見せてもらった。20時まで待つと、すべての蒸気機関車が車庫に戻ってくるらしいが、この寒い中20時まで粘るつもりは無い。

あすは、ハルツ山までの蒸気機関車にけん引される列車に乗るか…(天気が悪いので相当寒そう)、クヴェルトリンブルクやターレといった街を見て回るか…。どうしようか。