2012/09/29

9月29日 イズミール

2012年9月29日(土曜日)


4時25分、ペンションの玄関のデスクの上に鍵を置いてチェックアウト。すぐ目の前にあるバス停から、4時37分にやって来た始発のバスに乗って、ガトウィック空港へ。たった2分の乗車で2ポンド(252円)だが、空港周辺の道路は歩行者では横切れないので仕方ないだろう。

長い列ができているチェックインカウンターを横目に、インターネットチェックインした紙を持って直接搭乗口へ向かう。荷物検査を受けたが、出国審査は無し。入国時にしつこく滞在目的などを尋問しておきながら、いつ出国したのか確認してないのでは片手落ちのような気がする。


ガトウィック空港 北ターミナル 104搭乗口のeasyJet



6時台は格安航空easyJetの便が大量に出発するようで、出発案内のTVはeasyJetのオレンジ色一色に染まっている(笑)。荷物検査から搭乗口までは案外遠く、30分前に空港に到着したのでは、到底間に合いそうにない。1時間以上前に来てよかった。飛行機はほぼ満員の客を乗せて、6時10分出発。ヨーロッパ上空はずっと曇り空で、バルカン半島辺りから快晴の領域に。

ガトウィックを出てから3時間30分で、トルコのイズミール空港に到着。時差が2時間なので、現在時間は11時40分だ。乗客のほとんどはリゾート観光のイギリス人のお年寄りばかりなので、荷物受け取りのところで足止めを食っている。私を含めて、トルコ人と思われる何人かが荷物を預けていなかったらしく、そのまま入国。到着ホールはがらんとしていて、定期便がほとんどないのだろうか。ATMの数がやたら目立つ。クレジットカードで400リラ(17600円)を出金して、国鉄駅へ。空港のすぐ目の前に線路があるのに、駅が500mくらい離れたところに作ってあるのは不思議だ。空港をさらに拡張することを想定しているのだろうか…。多分無理だろうね。

空港に降り立った瞬間に、イギリスとの気温の差が体にこたえる。イギリスは最低気温が5℃以下、トルコは最高気温が30℃以上と、まるで真夏の冷蔵庫の中と外の差くらいある。乾燥しているので、汗がすぐ蒸発して、日本の真夏のように不快感はないのだが…。


イズミール空港駅の近郊列車IZBAN



イズミール市内中心部のバスマーネ駅の切符を購入。駅員が売ってくれたのは3回分の回数券のようで、値段が6.5リラ(280円)。15分おきに列車がやってくるようなので、結構便利な空港だ。冷房の効いた列車に乗り、30分で乗換駅のハルカプナル駅で降りる。同じ地下鉄なのに、改札口を一旦出る必要があるので、ここで1回分の回数券を余分に使うことになる。30分の乗車と、3分の乗車が同じ料金とは…。

バスマーネ駅で降りて、Booking.comで予約したホテルを目指して歩く。駅前には長距離バス会社の事務所が固まっている。あとで、イスタンブール行きのバスの予約に来よう…。食堂や携帯電話屋、その他工具店などが集まった地区の、駅から一番遠いところに予約したホテルがあった。1泊29ユーロなので、この地区ではもっとも高級そうな外観だ。


ホテルの近くの様子。携帯電話屋だらけ



部屋に荷物を置き、近くの食堂でチキン・ケバブとコーラで昼食(7リラ,308円)。道行く人を見ながら、道路の上に置かれたテーブルでのんびりと食べる。その後、近くの適当な携帯電話屋に入り、インターネット接続のプリペイドSIMを購入。イギリスと違い、パスポートの提示を求められ、開通手続きが必要なようだ。約30分で開通。私の持っている携帯では、うまくAPNデータを取り込めなかったようで、私が手動で無理やり設定して通信可能になる。

購入したのはTurkcellのMuhabbet Kartで、カード本体が35リラ、1ギガバイトの料金が20リラの合計55リラ(2420円)。4ギガバイトなら、30リラらしいが、そんなに使わない。

とりあえず観光へ。地球の歩き方では、特に観光地は無いようなことが書かれているが、やはり市内中心部にある古代アゴラを見ないと始まらないだろう。GoogleMapを見ながら、古代アゴラとかかれたところを目指す。周辺の建物が撤去されて、整地された広大な空き地に一列に並んだ円柱が建っている。入場口は、街から遠い反対側にあり、日陰がない灼熱の道をぐるっと迂回していく。

管理事務所でチケットを購入。5リラ(220円)と、イギリスと比べるのは不適当かもしれないが、ものすごく安い。管理事務所のおばさんの机の上には子猫、アゴラの入り口の木陰のところにも何匹もの猫が居て、女の子が猫の相手をしている。イズミールがスミルナと呼ばれていたギリシア、ローマ時代に建てられたアゴラと、ビザンチンの聖堂跡だ。貯水槽跡や聖堂の基礎があった地下部分にも入ることが出来るが、発掘された石像などは美術館に移動されているようだ。


古代ギリシヤの貯水池とアゴラ跡



アゴラを出て、海岸の方を目指す。大通りを渡ると、大混雑している迷路のようなスークが広がっている。屋根が架かっているので、強い日差しを避けられるので涼しくてよい。スークを抜けて海岸沿いに出る。県庁舎がある地下鉄コナック駅がある広場には、小さいモスクと時計塔がある。暑いのに、たくさんの人が歩いているのには驚かされる。日本なら、35℃あるような日には、あまり公園に出歩いている人は居ないところだ。


大混雑しているバザール



県庁舎前の時計塔





再びホテルの近くまで戻り、バスマーネ駅の近くのバス会社の事務所でイスタンブール行きの切符を購入。以前、トルコを旅行したときに、メトロとウルソイが2大会社だと聞いていたので、メトロのオフィスで切符を購入。料金は50リラ(2200円)で、乗車時間は9時間だそうだ。

夕食は、食堂でイスケンダル・ケバブと飲むヨーグルト。トルコ人がこのセットで食べているのをまねしたのだが、イスケンダル・ケバブにも山盛りのヨーグルトが付いてくるので、ヨーグルトだらけだ…。


===== Ustun Otel, room 103, 1泊29ユーロ =====