2012/09/27

9月27日 ヨーク、スキップトン、リーズ

2012年9月27日(木曜日)

今朝は快晴。この街から出発する前に、歴史的建造物を一通り写真撮影に出かける。7時30分、手早く朝食を済ませて、外へ。昨日、大聖堂へ向かったのと同じコースで、旧市街の城壁沿いに歩く。どこの街でも中国人観光客をよく見かけるが、さすがに早朝には全く見かけない。


雨や曇りの日にも、被写体やアングルを工夫すれば綺麗な写真は撮れるのだろうが、観光地の写真は晴天日に勝るものは無い。


旧市街の城門 ウォルムゲート・バー


ヨーク大聖堂(ミンスター)




大聖堂はイベント用のステージか何かを取り外しているところで、翼廊出口のスロープを解体しているところだ。写真の上ではほんの小さくしか写らないので、仕方が無いか…。ヨーク城のところまで来ると、昨日まで道路だったところが、堀のように水をたたえている。数百年昔の人たちは、城を洪水の被害にあわない高さに建ててるので、5m水位が上昇したくらいでは何の影響も無いようだ。キープの丘の周囲が水没しているのは、まるで内濠のようにみえるので、いっそのこと、水を貯めたままにしても…

昨日、道路から排水するために来ていた消防車は、今朝は一台も居ない。川の水位の上昇には、消防車ごとき、人間の技術ではなんともなら無いと悟って帰ってしまったのだろう。


ヨーク城のキープ クリフォード塔




ヨーク城の周辺道路は洪水で水没



10時過ぎ、ホテルに戻り荷物をピックアップして駅に向かう。水没している道路を避けて、ウーズ川に掛かる橋を渡る。あと数メートル水位が上がれば、この橋も通行止めになって、駅に行くすべがなくなりますね…。

駅に着くと、10時40分発のリバプール行き列車にちょうど乗車することが出来た。リーズまで約30分。途中で、川があふれて周囲の農場を巻き込んで広大な湖のようになっているところで、列車が一旦停車。運転打ち切りか… と思ったが、5分ほどしてゆっくりと走り出したのでホッとした。


ヨークからリーズへの車窓 洪水で水没して湖のように…



11時24分、リーズ駅に到着。新しく出来た巨大な駅で、自動改札口がある。今日は券売機で買った切符なので改札口を通れるが、明日はネット購入でA4用紙に印刷した切符なので、どうやったら改札を抜けれるだろうか…。

Booking.comで予約したホテルは、駅の目の前。チェックインには少し早すぎるが、荷物を預かってもらうためにホテルに向かう。

再び駅に戻り、バーガーキングでハンバーガーを購入して(3.59ポンド)、スキップトン行きの列車に乗り込む。オフピークの往復券で8.6ポンド。片道でも8ポンドなので、往復を買わないと損だ。列車は郊外の駅にぽつぽつと停車してゆく。途中のケイリー駅では蒸気機関車が隣の線路に停車していた。この辺りは、小説「嵐が丘」の舞台となった場所で、それ関連で観光に来る人も居るそうだ。いまなら、児童虐待小説で問題になったろう…。

途中から学生が乗ってきたりしたが、車内が満員になることは無く、約45分で終点のスキップトンに到着。GoolgeMapをGPSで現在地表示しながら、スキップトン城まであるく。途中、リーズからリバプールまでを結んでいる運河に架かる橋を渡る。船着場があるようで、胴の幅が狭くて全長が長い変わった形の船が何隻か停泊している。


運河の船着場



町の中心部を通り過ぎて、トリニティー教会の敷地を横切ったところに、スキップトン城の城門があった。城門の屋上には”DES OR MAIS”という中世のフランス語で書かれた、城主のモットーがでかでかと掲げられている。日本語に訳すと、”次こそがんばるぞ”というような意味合いになるだろうか、よほど戦争に弱かったのか、賭け事に弱かったのか…。


スキップトン城の門



スキップトン城(左側半分)



入場料6.7ポンド払って中に入る。キープの中は狭い部屋と、その間をつなぐ廊下や階段が迷路のように繋がっている。王の部屋や、監視塔の部屋など、建物が使われていた当時の部屋の名前は説明されているが、調度品などが一切存在しない。今回の旅行で訪問したイギリスの城は、どこも調度品が一つも無い状態で統一されている。

城のキープ部分の半分以上は、城主子孫?の個人住宅になっているようで、城壁内にロープが張られて私有地側には行けないようになっている。現在の城主は、さすがに、豪華な調度品を入れているんだろうね。

空に少しだけ青空があるので、太陽が出てくるまでしばらく待っていたが、一向にその気配が無いのであきらめて帰ることにする。14時48分の列車に乗り、リーズに戻る。

リーズ市街はこれといって見るものも無く、市街地中心部は商店がぎっしりと建ち並んでいる。中心街には、17世紀に建てられた聖ヨハネ教会や、18世紀に建てられた大聖堂があるが、ガイドブックの地球の歩き方には、地図上にその記載すらない。ショッピングセンターの位置が書き連ねられているだけで、全くガイドブックとしては役立たない。

大聖堂近くでPC Worldという家電量販店があったので入ってみる。日本では未発売のGoogle Nexus 7タブレットは199ポンドと、米国価格の1.5倍くらいで売っている。最近、シャープが倒産寸前になっているが、テレビ売り場はSamsungとLGばかりが売られていて、何台かSONYとPanasonicが置かれているに過ぎない。テレビなんて、サイズと値段以外に何の比較検討対象も無いので、人件費の高い日本で作っている時点で負けてる。日本のメーカーも、人件費の安い国で最低限の機能のテレビを組み立てて売れば、それなりに売れるんではないでしょうかね。

夕食は、聖ヨハネ教会横のバス停付近にあったケバブ屋で、セットメニュー。2ポンドでフレンチフライとペプシ缶が付くという激安価格だった。


リーズ中心街の夜景


本日の最高気温12℃、最低気温10℃ http://www.wunderground.com/ による。
===== Discovery Inn, room 1001, 1泊33ポンド =====