2012/09/28

9月28日 ロンドン

2012年9月28日(金曜日)

7時、朝食を買いに駅前付近の店を捜すが、どこもまだ開いていない。中央駅の構内にあるコンビニ的な店 WH Smithが開いていたので、そこでツナ&キュウリのサンドイッチを購入(2.8ポンド)。

7時40分、リーズ始発のロンドン行き列車に乗車。運賃はインターネット予約で21.45ポンド(2700円)。プラットホームの端に”HSTはここに停車”の標識があり、イギリスではこのレベルの列車でHST(高速列車)を標榜しているのは、妙な感じがする。


キングス・クロス駅に並んで停車するHST125



小雨のリーズを出発した列車は、南に下っていくとともに、天気のよい地域を走るようになる。HST125という高速鉄道車両なのに、時速200kmを出しているとは思えないようなのんびりとした運転だ。途中の複々線区間で、同一会社(EAST COAST)のエジンバラからの列車が追い抜いていったのだから、それほど急いでいないのかもしれない。

定刻より5分くらい遅れて、10時5分にロンドン キングス・クロス駅に到着。地下鉄駅に行き、1日乗車券を購入(7ポンド,880円)。1区の料金が、たしか4ポンドなので、2階乗れば元が取れるレベル。というか、この国の物価高すぎだろう…。

ヴィクトリア駅に行き、荷物預け所にバックパックを預ける。バッキンガム宮殿に向かう。宮殿の端に到達し、閉鎖されている門の中に居る警官に入場券売り場を聞き、そちらの方向へ。VISITOR ENTRANCE/TICKETと書かれた入り口を入り、入場券を買う。15.75ポンド(1980円)と高い。しかし、ここで買ったのは違うチケットだったと後で気づくことになる。

まず、衛兵交代式を見に行く。これは公道で行われるので、もちろん無料。すでに、歩道にはあふれんばかりの人が集まっている。いったい、いつから待っているのだろうか…。11時30分少し前、バンドの演奏とともに衛兵がやってくる。衛兵といえば、ロンドンのこの衣装が世界標準のようなものになっているが、他国で真似しているところは無かったはず…。宮殿前のフェンスの中で式典をやっているが、歩道の方からは中を伺うことは出来ないので、出入りする兵士をたまに見るだけだ。20年位前に来たときには、もっと人の数も少なく、好きなところから見れたはずだったが、最近はどこも混雑が激しい。


バッキンガム宮殿の衛兵



交代式を見終わって、先ほど購入したチケットで宮殿へ向かう。1枚目は、クイーンズ・ギャラリーというもので、宮殿に隣接した展示室でレオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンを展示していた。これのどこが宮殿と関係あるのか……。まあ、めったに見れるものではないので、ダ・ヴィンチの人体解剖のデッサンをじっくり見て、次のチケットのロイヤル・ミューの入り口へ。

ロイヤル・ミューというのは、王室の馬車の展示室だ。豪華な馬車が格納庫に入っているところを見ることが出来る。その馬車を牽く、特別な馬の厩舎の見学もできる。たくさんのゲージがあるが、ほとんどが出張中?のようで、3頭がのんびりと干草を食べているだけだった。


王室の黄金の馬車



で、宮殿本体の入場券を購入していないことに気づき、別の入場口のチケット売り場へ行くと、宮殿本体の入場券は売り切れて閉まったそうだ。残念…。

ヴィクトリア駅に戻り、地下鉄に乗りトッテナム・コート・ロード駅へ。昔、この近くのユースホステルに泊まったことがあるから、かなり土地勘はある。駅を出たところのバーガーキングでハンバーガーを購入し、手早く昼食。その後、大英博物館へ行き、2時間ほど見学。

イギリスで入場した他の城や博物館類は、入場券がべらぼうに高い割りに、見るべきものが少ないのだが、大英博物館は無料なのに見所が満載というのは、何たる皮肉。ここに来たのは、3度目か、4度目だが、見飽きることがない展示物の多さだ。明日から、トルコのエーゲ海沿岸のビザンチン時代の遺跡を見て歩くので、その予習も含めてギリシア、ローマ時代の展示をじっくりと鑑賞してきた。


大英博物館 アッシリアのライオン像



ちなみに、昨日のニュースでギリシアでは再びゼネスト&暴動が起こっているらしいので、今回はトルコ側の遺跡見物で正解だったのだろう。

15時30分ごろ、博物館を出て、小雨の中を地下鉄駅まで戻り、地下鉄でヴィクトリア駅へ。ガトウィック空港の一駅手前のホーリー駅までの切符を購入(10.5ポンド)。預けていた荷物をピックアップ。値段は8.5ポンド(1070円)。ボッタクリ価格も、ここまで徹底している国は、さすがだと思う。しかし、この国の人はかわいそうです。どこに行くのも、何を見るのも、何を食べてもボッタクリ価格ばかり。ヨーロッパ大陸側の国と個人年収はほとんど変わらないのに、物価が1.5倍くらいの感覚だ。

ガトウィック行き列車の改札口で、ホーリーに行くのか聞いてみると、その列車は14番線から出るそうだ。14番線のところに行くと、駅員が、出発直前の目の前に居る列車にすぐ乗れという。どこ行きか知らないが、すでに満員の列車に乗り込んで、空いている席に何とか座る。車内放送では、列車はポーツマス港行きで、5駅目くらいにホーリーに停車するそうだ。快速運転で、ほとんどの駅を通過して30分ほどでホーリー駅に停車。たくさんの人が下車する、郊外住宅の駅のようだ。駅の前には巨大なスーパーマーケットがあるが、すぐに住宅街が広がっている。500mくらい雨の中を歩き、今日泊まるペンションにチェックイン。


ホーリーの中心街



夕食は町の中心の店が集まっている場所に、中華のテイクアウト屋を見つけて、そこで購入(5.8ポンド)。明日は、4時30分のバスに乗り、空港に行かなければならない。果たして起きれるのか…。