2011/09/29

9月29日 クラコフ

9月29日(木曜日)



気象衛星の雲の画像 ポーランド辺りに低気圧の端が掛かっている


泊まっている郊外のホステル、一昨日はドイツの大学生の団体が、今日はポーランドの中学生か高校生の団体が泊まっている。やはり、大学生ともなるとホステル内では殆ど音も立てずに常識的に行動するようになるようだ。昨日の夜は、動物園のサルが隣の部屋に陣取ったかと思うような騒音だった(笑

9時過ぎにトラムで中央駅に向かう。ワルシャワの天気は曇り。天気予報では晴れのはずなんだが…。中央駅はそこらじゅうで工事していて、プラットホームに降りる階段も閉鎖されている場所が多い。地下のコンコースに切符売り場を見つけたので、Kindleで時刻表検索して3日後のヴロツラフからポズナンへの切符を購入(1等車 65.65ズロチ=1570円)。昨日、地上階のコンコースにある切符売り場で購入しようとしたら、列車番号をインフォメーション窓口で聞いて来いと追い返されたので、今回はネットで列車番号もちゃんと調べた。だいたい、駅の切符売り場が、列車番号を調べる窓口と、切符の予約をする窓口に分かれていて、縦割り行政しているのはさすが共産主義国家の非効率さが抜けていない証拠だ。窓口の数だけ大量に並べても、客をたらいまわししているようでは…。ドイツやフランスのように、自販機を並べて人間の方を廃止すればいいのに。

10時36分発のクラコフ行きEIC(エクスプレス・インターシティと読ませる)は20分以上遅れてやってきた。ドイツのICEをひっくり返した綴りのパクリをする割には、遅れてくるわ、最高速度は時速100km程度しか出ていないわで、名前倒れになっていると感じるのは私だけではないはず。列車はのんびりと、平原を南へ走っていく。だんだん雲が消えて晴れ間が出てくる。食堂車をつないでいるので、食べに行ってみる。ウエイトレスが「ブレックファーストセットがお勧め」ということなので、それを頼んでみる。巨大なソーセージを切ってチーズを乗せて焼いたものと、トマトサラダ、パン、コーヒーで23ズロチ(550円)。日本の新幹線では食堂車が消えて久しいが、東欧では食堂車がまだ健在だ。



車窓の景色 どこまでも平らな農村地帯が続く


クラコフに近づくと、さらにのろのろ運転。どうも片側の線路を工事中で、単線運転になっているようだ。クラコフにはさらに20分以上遅れて14時10分到着。11年前に来た時には小さな駅だったが、巨大なショッピングモールが出来て駅が巨大化している。が、駅舎だけ以前のものを使っているので、プラットホームから一旦駐車場の上を歩いて、再び駅舎に入るという、工事中にも程があると言わせるくらいむちゃくちゃな動線の駅。ポーランド政府は、これだけそこらじゅうで工事しまくって、まだ経済が発展するから元が取れると考えているのだろうか。多分無理だろうね。ギリシアがデフォルト起こして、EUもろとも撃沈するのは分かりきってるのに…。



クラコフ駅に到着した Express Intercity


ネットで予約した、旧市街にあるホステルへ。マクドナルドの上の階にあるので、いざ食事を食べそびれたときでも安心だ。デラックス・ダブルルームで1泊100ズロチ(2400円)。昨日まで泊まっていたワルシャワのホステルは、ツインルームで1泊99ズロチ。さすが、デラックスというだけあって、シャワーとトイレが室内にあり、テレビと冷蔵庫まで装備されている。これで値段が同じなのだから、以下にワルシャワがボッタクリ価格か…。
晴れてるので、とりあえず旧市街観光へ。といっても、10年前にすでに見学済みなので、地図無しでもなんとなく観光地の場所は覚えているものだ。ホテルの前のフロリアンスカ通りをまっすぐ行くと、中央広場に出る。たくさんの観光客がいる。そういえば、さっきのワルシャワからの列車には、日本人の団体も乗っていたが、広場周辺で見かけないがどうしたんだろう。旧市街からやたら遠い場所にあるホテルに連行されてしまったのか…。



中央広場と聖マリア教会


旧市庁舎の塔


前回、腹痛でまともに見ることが出来なかった王宮へ向かう。道すがら、Wikipediaで推奨観光場所として挙げられているコレギウム・マイウス、聖ペテロ・パウロ教会をチラッと見て、王宮の丘を登る。坂道を登っていき、城門をくぐると大聖堂(ヴァヴェル城大聖堂)がある。身廊・内陣などは無料で見学できるが、クリプトと鐘楼に入りたいのなら12ズロチ(290円)の入場料が必要。せっかく来たんだから、まさか300円程度ケチるわけが無い。クリプトにはショパンの墓。確か、パリのペール・ラシェーズ墓地に豪華なショパンの墓があったはずだが…。国外で活躍した作曲家だが、一応祖国にも墓を作っておこうという程度のものだろうか。前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世のチャペルもある。Wikipediaによれば、彼はクラクフ郊外の生まれで、クラクフ教区の大司教も務めたそうである。数年前に飛行機の墜落事故で死んだカチンスキ大統領の棺も特別室に埋葬されていた。なんで、大聖堂に政治家が埋葬されてるのか…。



ヴァヴェル城全景 左側が大聖堂


大聖堂


と、城内の大聖堂は見たが、城の中は見学できるのだろうか…。歩き方には見学できると書いてあるが、切符売り場には「大聖堂12ズロチ」しか書かれていない。多分、何か見落としてるのだろう。17時、城が閉まるので今日はあきらめる。



古いタイプのトラムが走っている(何かのイベント?)


クラコフ駅前のショッピングモールに行ってみる。2階にフードコート、カルフールの食品売り場がある。夕食は、フードコートのトルコ料理。チキンに野菜やチーズを載せてオーブンで焼いたものと、野菜の炒め物類、サフランライスを山盛りさらに盛り付けて、レジで重さを計って値段を払う仕組み。取りすぎた、食べ切れんほどある…。20.65ズロチ(500円)。

夜、中央広場へ夜景撮影。カルフールで食品を買うのに手間取って、すでに空が暗くなってから到着。夜も人が多いね…。



夜の中央広場 織物会館と聖マリア教会