2010/10/02

10月2日 トゥールーズ

2010年10月2日(土曜日)
トゥールーズ

■ トゥールーズ

朝起きると、曇っている。というか、うろこ雲のような、雨を降らせる可能性のなさそうな雲で覆われている。7時過ぎ、ホテルの周辺のカフェはまだ開いていないので、駅へ。ハンバーガーチェーンのQuickが駅構内に開いているので、そこで朝食。クロワッサンとコーヒーなら1.95ユーロ、クロワッサンをベーコン・エッグ・パニーニに変更すると3.8ユーロ。その2ユーロの差は…。と思ったが、高い方にした。

旧市街へ向かう。今日は土曜日だから、通勤のひとがあまり居ないのか、8時過ぎても殆ど人が歩いていない。雲のところどころが切れて青空が見えるが、なかなかうまく太陽が出てはくれない。

旧市街中心の市庁舎広場へ。イベントか何かあるらしく、白いテントが所狭しと建ち並んでいる。広場の半分から向こう側には、野菜などを売る朝市が出ている。


市庁舎広場の朝市


サン・セルナン聖堂へ向かう。聖堂の周囲では、粗大ゴミからかき集めてきたような"ガラクタ"を売る露天がひしめいている。骨董品ならその筋の趣味の人も居るだろうけど、日用品はゴミはゴミにしか見えないけど…。需要あるのだろうか。


サン・セルナン聖堂


大学構内を通り抜けて、ジェコパン修道院へ。天井の高い、えらく質素な建物。回廊は11時から無料開放ということで、また後で来ることにする。ガロンヌ川に架かるレンガでできた橋を見て、県庁横にあるサンティ・ティエンヌ大聖堂へ。広い場所に建てたにしては、身廊の途中で変形している変わった建物。聖堂の北側には、凱旋門もある。

太陽が雲の間から覗いたり、曇ったりと、なかなか写真撮影には適さない安定しない天気。ジャンヌ・ダルク広場近くの中華料理屋で昼食を食べてから、空港バス(運賃5ユーロ)に乗って、空港へ。

エアバスの工場見学の場所が、空港北端にあるジャン・リュック・ラギャルデール工場。近くにバス路線とかそういうのは無い。自動車文化の国フランスらしい…。ということで、GoogleマップとGPSを使って歩いてゆくこととする。空港のターミナルビルから、ぴったり4kmの道のり。後で気づいたが、1.5kmのところにある空港駐車場P5/P6の無料シャトルバス乗り場までシャトルバスで行けば、歩く距離は2.5kmで済むことになる。

空港駐車場の区域を過ぎると、郊外型の格安店がある大きなロータリー。そこを過ぎると土曜日なので、閑散としたエールフランスやエアバス社の工場群が草原の中にゆったりと建ち並んでいる。エアバス工場には、SUEZ社の巨大な水処理プラントがあるが、トゥールーズはVEOLIA社が水道事業をしているはずなので、こういう巨大工場はそれぞれ入札で水道会社を誘致しているのだろうか。社会主義国の日本では、水道は官業独占なので、井戸水汲んだら自社で処理しないといけないので、こういう専門は専門に任せるということはできないんでしょうねぇ。


エアバス社 ジャン・リュック・ラギャルデール工場 耐久試験棟



エアバス社 ジャン・リュック・ラギャルデール工場 屋外試験調整施設に大韓航空の機体


工場の見学は、カメラ持込が一切禁止なので、入り口ゲートの手前までしか写真は撮影できない。外から見える限りでは、ルフトハンザ、大韓航空、ガルーダ航空の3機のA380が屋外施設でチェック中なのが分かる。屋内のは一切見えない(あたりまえか)。食品工場、製鉄工場、発電所などさまざまな工場に仕事でいったとこはあるが、世界最先端の航空機工場は初めてだったりする。


エアバス社 ジャン・リュック・ラギャルデール工場 入り口ゲート(ここから中は撮影禁止)


屋内施設も、土曜日のためか、ほとんど労働者は見かけない。二交代で組み立て・検査をやっていると聞いているのだが、休日はタイムライン上必要な最低限の人員だけになっているのだろうか。

工場からの帰り、今度は途中で駐車場のシャトルバスに乗り、最後の1.5kmを歩かずに済んだ。空港からはトゥールーズ駅行きの空港バスに乗り、地下鉄ジャンヌ・ダルク駅で降りる。


ミディ運河(中央運河)


せっかくだから、ミディ運河を見に行ってみる。地下鉄駅に、その名もミディ運河という駅がある。1.5ユーロで地下鉄に乗り、そこに行ってみる。駅を出ると、確かに運河がある。運河といわれているから、そう思うだけで、川といわれればたぶんそう思ってしまうのだろう。殆ど流れがあるようには見えないので、運河なのだろうけど…。運河の両岸には木が植えられていて、ジョギングしたり散歩したりするにはちょうど日差しがさえぎられてよい雰囲気になっている。実際にこの運河が使われていたときには、運河を行船をロープで引っ張るときに使われていたというから、当時は実用性はあったのだろう。