2008/12/16

12月16日コインブラ

12月16日(火曜日)
■ コインブラ

朝7時に外を見ると、すごい霧が出ている。1kmも離れていない旧市街の丘にある大学の建物が完全に雲の中に隠れている。コインブラの横を流れるモンデゴ川を霧が流れてきているのだろう。

朝食を食べて、8時45分に外へ。Lonely Planetに書かれている「コニンブリカ行きバス停」がホテルの近くなので、そこに向かう。(歩き方には駅前から出ると書かれているが、どっちか選択しろと言われれば、日本人の書いたのは信用ができないので…)

コニンブリカへのバスは、9時、9時30分と夕方の3本しかない。遺跡の2km手前のコンデイシャ村までなら、30分に1本の割合でバスが走っているが、初めて行く場所なら直行バスが楽だろう。

外は意外に寒く、5℃以下になっている感じがする。10分くらい遅れてやってきたバスは、途中の小さな村で客を乗降させながら、さらに遅れが増していくようだ (笑

案の定、すべての乗客はコンデイシャ村で降りてしまい、そこから5分間掛かる終点の遺跡前まで乗っているのは私だけ。そりゃ、1日に3本しか直通していないのも分かる気がする。

■ コニンブリカ

乗車時間40分、遺跡が開く10時ぎりぎりに到着。他に客がだれも居ないので、余裕の一番乗りである。朝方出ていた霧は、ほとんどどこかに吹き飛ばされてしまい、遺跡の横の谷間にうっすらと雲か霧が漂っているくらいだ。

遺跡の入り口に、小さな掲示板が地面に刺してあり、「このような新しい説明板を取り付けるため、古いのを取り外しています。ご迷惑かけます」と言うふうに書かれている。ご迷惑どころか、遺跡のどこにも説明板が存在せず、何を見ているのかさっぱりわからない。アゴラ、円形劇場、公共浴場、トイレ跡程度なら見た感じで分かるが、祖の他のものはなんのこっちゃら…



イタリアやギリシアなら、新しい掲示板と、以前からある石板に書かれた建物名称の二つがあるから、どちらかが失われていてもOKな場合が多いが、ここはどちらも存在せず、ご迷惑どころの話じゃないだろ(笑

イベリア半島最大のローマ遺跡といううたい文句だが、さすがにローマ帝国も西の端っこには、それほど力を入れて街をつくらなかったのか、それとも破壊しつくされて、めぼしい建物が残らなかったのか。

ドイツのケルンとか、イギリスのカーライルにローマ遺跡を見にいったときは、もっと破壊されつくした、単なる石の残骸を丁寧に保管されている博物館に行くよりは、このコニンブリカのほうがキッチリと建物の基礎が残っていて見る価値はあるんだけど、どうして地中海沿岸国に期待するものが大きすぎて、がっかり度が高くなるんでしょうね

遺跡に1時間ほど滞在してから、歩いてコンデイシャ村へ向かう。(コニンブリカにバスが来るのは13時のため

先ほど来るときに、コンデイシャの村の中心のバス停で、GoogleMapの地点を「お気に入り登録」しておいたため、少しも道に迷うことなく村の中心まで到着。小さい村ながら、5階建てくらいの新しいマンション群が建ち並んでいる。コインブラのベッドタウン化しているのだろうか。

12:05発のバスに乗り、コインブラに戻る。

■ コインブラ

昼食は、ホテルから市役所に向かう途中あたりにある、ムチャクチャはやっているバーに行く。ステーキとか卵焼きなどをパンに挟んで売っていて、ビールやワインなどとともに立ち食いするカウンターがある店だ。

ステーキサンドイッチが1.2ユーロと破格に安い。

昼からは旧市街の丘をぶらぶら歩く(登り降りする…)。新大聖堂、旧大聖堂の両方ともが無料で入場できる。(旧大聖堂の回廊だけが1.5ユーロ徴収)観光向けに整備されていないので、両方とも巨大なロマネスク様式の大聖堂という感じだ。

日本を出発するときに確認した天気予報では、今週はずっと雨の予定だった。それが、だんだんと天気のよい方に変わって来て、明日 水曜日だけが小雨の可能性となっている。このまま晴れてくれれば…

コインブラ大学

明日は正午出発の国際バスに乗り、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラに向かう予定。