2010/10/01

10月1日 ジュネーブ~リヨン~トゥールーズ

2010年10月1日(金曜日)
ブダペスト ~ ジュネーブ ~ リヨン ~ トゥールーズ

■ ブダペスト

朝、曇っている。天気予報では晴れのはずだが…。空港まで傘を差さずに済むことを願うのみ。7時30分、朝食。今日は巨大なソーセージのボイルしたのが出ていた。8時、オフィスの横の部屋で朝食の用意をしていた女性スタッフに、鍵を返してチェックアウト。昨日、オフィスに人が居るときにクレジットカードで支払っておいてよかった…。

大学構内を抜けて、4,6系統のトラム駅へ。どちらの系統に乗っても、ブダペスト南駅まで同じ路線を走るので、どっちの系統かあまり気にせずに乗る。3駅行ったところで降りて(地下鉄との乗換駅だけ、英語でアナウンスが入る)、地下鉄3号線に乗り換え。地下鉄は終点のケベンヤ・キスペスト駅まで。駅を出ると、以前と大きく様変わりしている。駅の南側に大きな建物が建設中で、バス停が移動していた。200系統のバスに乗り換えて、空港へ。市内交通の72時間チケットで乗れるかどうか分からないが、とりあえず検札がこなかったから、うまく切り抜けられたというべきか…。

フェリヘジ空港(の格安専用)第一ターミナルは、リッチな大手航空会社が使う第二ターミナルと全く違うところにある。すぐ横に国鉄の線路があるが、最近駅ができたようだ。これから乗るEasyjetのチェックインカウンターは長い列ができているが、インターネットでチェックインして搭乗券をプリントアウトしてきたので、直接セキュリティを通って搭乗ホールへ。小銭の残りでミネラル水を買う。500mlで350フォリントと、巷のスーパーの10倍するかという高価な水だ。免税も何もあったものじゃない。生まれてこの方、空港内でショッピングというものをしたことは殆ど無いが、酒とか化粧品とか、普通にスーパーで買った方が安くないのかね。

10時45分、Easyjetでブダペストを後にして、ジュネーブに向かう。

■ ジュネーブ

定刻どおり、12時40分にジュネーブ空港着。格安の例に漏れず、駐機場に停車してタラップで下車。輸送バスに積載されてターミナルビルへ。安くするためにはしょうがないとは思うが、一部の空港ではターミナルビルまで客に歩かせてくれるところもあるので、その方がさっさと空港を後にできるのでありがたい。


ジュネーブ空港に到着したEastjetの飛行機


荷物は全て機内持込したので、国鉄駅へまっすぐ向かう。バゲージクレームから到着ホールへ出る手前に、国鉄の中央駅までの「無料券」発行機がある。通貨高&物価高のスイス旅行を嫌煙する人が多い(かもしれない)ために、空港連絡鉄道をタダにするというすばらしい心遣い。まあ、私のように、スイスで「ほぼ金を落とさない」客はお断りなんだろうけど(笑

13時1分発のルツェルン行きに乗り、5分でジュネーブ中央駅(コルナヴァン駅)に到着。プラットホームの下の連絡通路にコインロッカー発見。小が5フランと、ちょうど手持ちの小銭でうまい具合に預けられる。前回スイスに来たときの小銭で用が足りてしまい、今回は本当に何もスイスで消費しなかった…

13時58分発のリヨン行きTER(急行列車)まで、約50分間ある。駅を出て、まっすぐレマン湖の方を目指す。モンブラン通りを下って行くと、レマン湖に架かるモンブラン橋まで一気に行くことができる。

今回は、レマン湖に高く上がる噴水(jet d'eau)を見ることができた。前回は早朝だったので、水が出ていなかった…。


レマン湖に吹き上がる大噴水 Jet d'Eau


旧市街へ。トラムの走る通りを越えると、一気に急な坂道になる。遥か上に、大聖堂の尖塔が見えている。残り30分。前回は列車の時刻に間に合わなくて見損なった大聖堂、今回は一目見ることには成功。ルソーの生家の前を通り過ぎて、コルナヴァン駅まで一気に帰る。


ジュネーブ旧市街。観光客の集まるカフェに流しのバンド



大聖堂


フランスの列車は、一番奥のプラットホームから出ていて、そこに行くまでの通路が長い、長い…。昔はここに国境検査とかあったらしい"跡"が、現在でも面影をとどめている。

13時58分発のTERは3両編成でやって来た。それに対して、プラットホームには大量の客が待っている。ほぼ着席定員満員で出発。

ジュネーブを出てしばらくすると、ローヌ・アルプスの険しい崖の間や、ブドウ畑の急斜面に囲まれた谷間といった絶景を走り抜ける。1時間50分でリヨン駅(リヨン・パール・デュ駅)に到着。この絶景が見れて20ユーロの電車賃は、値打ちだと思う。

■ リヨン

数日後に再びリヨンには来る予定だが、快晴なので写真を撮りに出かけることにする。コインロッカーに荷物を預け(4ユーロ)、市内交通の2時間乗り放題券(2.4ユーロ)を買う。

地下鉄で旧市街駅へ。駅を出ると、すぐ横に12世紀~15世紀に建てられたサン・ジャン大聖堂がある。中は今度でいいから、写真だけとりあえず撮影。旧市街の細い路地をうろちょろとするが、これが世界遺産指定の名物? と思うような普通のどこにでもあるような旧市街ですが。目に見える景色から、全ての店と観光客の姿を自動消去したイメージを頭の中で想像するが、細い路地を挟んで建ち並ぶ5階建てくらいの古いアパート群でしかない。


サン・ジャン大聖堂


ケーブルカー(これも2時間券で乗れた)に乗って丘の上にある、真っ白な教会へ。ノートルダム大聖堂というのがその名前で、19世紀の建物だそうだ。どうりで、真っ白できれいな建物だと思った。尖塔のてっぺんにはキリストの金色の像が街の方向を見下ろしている。


ノートルダム大聖堂


2時間券の期限も迫ってきたので、パール・デュ駅に戻る。駅前に巨大なショッピングモールがあるが、食堂が集まった区画というのが無いようで(見つけられなかった)、結局、マクドナルドで食物摂取。ハンガリーで1170フォリント(470円)だったビッグマックセットが、ここでは5.50ユーロ(630円)と結構値上がりしている。日本では、マクドナルドには入ったことが殆ど無いので幾らくらいが適正価格かは知らないけどね…。(フランスのマクドナルドは、どこも劇混みで、サービスレベルも低くて、毎回いやな思いするだけ)

19時11分、TGVのトゥールーズ行きに乗車。ほぼ満員の乗車で、夜でも結構はやってるんだ。私の座っている8号車22番席の切符を持った女性が来て、オーバーブッキングかと思ったが、その女性の持っている切符をよく見ると"11月8日"となっている。一体どういう買い方したらそうなるんだ…。

真っ暗な中、線路が悪いのか、車体がボロいのか知らないが、小刻みに揺れまくる。すぐ横が電気機関車なので、モーターの加速音がもろに伝わってくるなど、乗り心地は悪い。インターネットで20ユーロでゲットした格安券なので文句言えないけど…。

ニーム、モンペリエ、ナルボンヌ、…と何駅か停車して、23時10分ほぼ定刻どおりリヨン駅に到着。ほんの昨日まで、列車の時刻が(微妙に)いい加減なハンガリーに居たため、フランス国鉄の定時運行には驚かされる。まあ、日本では、定時どころか"秒"単位で正確なんだけどね…。


真夜中。トゥールーズ駅に到着したTGV


駅を出て、正面の通りにホテルが密集している。ネットで予約を入れた駅前のホテルへ。1泊45ユーロと高いが、駅から遠くに行く手段すらない(可能性がある)ので、仕方ないだろう。