2014/11/07

11月7日 ローマ

11月7日(金曜日)

夜中はずっと雨が降っていたようで、朝起きてからテレビを見てみると、イタリア各地で洪水や橋の落下などが起こっているようだ。例年にない温かさの秋の終わりに、冬の空気が入れ替わる前に猛烈な低気圧が発生するのだろう。


どこかの川の堤防が崩壊して洪水のようです (本物のニュース)


ゴムボートで救出に向かいます (ニュースの後のコメディ番組)


濁流の中、特殊部隊が救出に向かいます!?(コメディ番組)

イタリアのテレビは茶目っ気たっぷりで、大洪水を伝えるニュースの後に、洪水を茶化した映像を流していました。数年前にイギリスで大洪水に巡りあわせた時も、ホテルの近くの洪水現場で釣りをしているオサーンが居たし、BBCテレビに映る場面ではしゃいでいる市民や、ジェットスキーで水没した街を疾走する人を全国放映していたりもしていた。洪水程度で必死になる日本とは、大きな違いがある。BBCに出演していた専門家は、「日本のように防災に金をかけまくるような国を除いて、予算制約のある我々は洪水などの災害は甘んじて受けなければならない」と言っていた。


イタリア中部を低気圧が驀進中

6時40分、ホテルをチェックアウトし、テルミニ駅に向かう。外は、大雨。駅まで1分足らずの道なのでそれほど濡れずに済んだ。南東端のプラットホームに沿って歩く。空港行きの急行列車 レオナルド・エクスプレスが停車している。市内から空港まで近いのに、14ユーロとぼったくり料金の列車だ。地下鉄に乗り、空港行きの近郊列車が停まるオスティエンセ駅に向かう。

■ テルミニ 6:50 → ピラミデ 7:01 (地下鉄 B線)


地下鉄 B線 テルミニ駅

早朝の地下鉄は混雑はしていないが、席は空いていなかった。ピラミデ駅で長い通路を歩いてオスティエンセ駅へ。サビーナ発フィウミチーノ空港行きの近郊列車は15分毎に走っている。駅の出発案内表示では、列車に遅れは無いようだ。吹き降りの雨が吹き込んでくる12番線で待つ。隣のプラットホームには、ヴェネツィア行きの特急 italoが停車している。ここからヴェネツィアまで、どれくらいかかるのだろうか… というより、大雨で途中で運転打ち切りとかありえるような天候だ。

■ オスティエンセ 7:17 → フィウミチーノ空港 7:48 (トレニタリア 近郊鉄道)

フィウミチーノ行き列車は、オスティエンセで大量の通勤客を降ろしたので、車内はがらがらだ。空港までの運賃は、おそらく加算料金を取られているため、8ユーロだ。空港直通バスが4ユーロなので、競争するつもりはないのだろう。


フィウミチーノ空港駅に到着したトレニタリア近郊鉄道の列車

この文章は、空港ターミナル内で書き込み中。TIMのSIMカードでネット接続はできるので、書き込み程度はできる。Skypeはブロックされているのか、接続速度が遅すぎるのか、音声が聞き取れなくて使い物にならない。WCDMAで接続されているはずだが、速度制限がかかっているのだろう。

■ ローマ フィウミチーノ空港 10:40 → アムステルダム スキポール空港 12:40 (KLM1598)

10時発のはずの飛行機は、ガートを20分遅れで離れ、20分間誘導路で放置され、離陸したのは10時40分。さすが、イタリア・クオリティの出発管制だ。こういう事態を想定して、KLMの運行ダイヤは余裕をもたせまくっているようで、アムステルダムには予定通りの時間に着陸していた。

機内アナウンスで、機長が「急いで飛びますので」と言っていたが、巡航速度をオーバーして飛ぶわけもなく、こういうリップサービスが出来るだけのダイヤの余裕があるのは大切なことだ。

ローマで大雨を降らせていた寒冷前線と低気圧の後ろの冷たい冬の空気に覆われているアムステルダムは、冷たい雨の天気だった。


スキポール空港 バス停前で